-Diary-

最も近く、無限に遠い。

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2008.08.17

劇場版空の境界の第5章を観に行った。


2008.08.16

晴れてとても暑い。とくに日向で灼かれると特に。夕方いつものごとく雷雨。

C74二日目。今回は、今月はじめに東京ビッグサイトであった他イベントでのエスカレーター事故のほか、複数の脅迫行為があったようで、直前になって「コミックマーケット準備会からの緊急のお知らせ」が準備会から出されて、手荷物検査の実施と一部エスカレータの運用停止が通告されるに至るという異例の事態になっていました。そんなわけで、例年に対していろいろと何らかの大きな変化があるだろうとの予測はしていました。

で、実際変わったなあと思ったコト。(1) 会場についたのは11:20位だったのですが、待機列がまだ大量に残っているのに驚きました。よく言われていることに待機列が解消するのは正午ごろというのがありますが、例年だと11時過ぎたくらいでほとんど列が解消していて、ボトルネックになっているところでときどき流れが一時停止するかなあ位で動けていたように記憶してました。なので、今回もこのあたりでくればコンクリートの上で灼かれ続けるというような酷い目に遭わないですむかなあと思ってましたが、読みは外れました。幸い20-30分くらいで列が動き出したので助かりましたが、渋滞は館内に入ってからも続いていて辛いものがありました(無論いつも館内は混んでいて、場所と時間によっては満員電車並なのはそうなのですが、エントランスホール部分で流れが一時的に完全に止まってしまうというのは私の経験では初めてです)。このときはまだ手荷物検査は始まっていませんでしたので、これらの流れの停滞は主として、エスカレータ箇所への負荷集中を回避するために列幅の制限が行われていたことによるのでしょう。参加者数が増えた可能性も否定はできませんが、ボトルネック箇所を過ぎてホールに入るとまあいつもくらいの混み具合でそれなりにスムーズに動けたので、それほど有意に増加したためというわけではないように思いました。

(2) 待機列が事実上なくなった正午過ぎあたりから手荷物検査を始めて(or 再開して)いたようです。空港のとか職質のとかほどではなく、単に列がレーンを流れる際に荷物を開けた状態で通過させ、それを検査員が見るだけのようでした。それ自体は、単なる冗談以上の故意者を排除できるようなものではないように思えますし、真っ当な参加者に(列がさらに混む以外に)不利益を強いるものでもないように思えます。すなわち実効性/実害性という意味ではあんまり考える価値がないように思えましたが、ここにきて参加者がデフォルトで疑われ、自身の潔白を自ら明示的に証明する責任を負う必要に追い込まれたのは私個人として残念に思いますし、コミケという場にとっても残念なことなのではないでしょうか。参加者皆知り合いというわけにはいかないですし、知り合いの知り合いが直接の知り合いでない場合、知り合いとして信用できるかどうかといえば明確に否ですから、仕方ないとしか言えませんし、真っ当な参加者は自身の利益の為に参加者全体の利益になるよう相応の負担をすべきでしょうから、やはり仕方ないのでしょうが.......。

とりあえず、今日入手したものは、次の二点。これから読むので感想などはまた明日以降に。

くるみちまり氏(RoseGray Society)の新刊でマリみてfan-book「眠り姫の憂鬱」、およびfantasy&heroic fantasyサークルROLARIOUSの会誌「ROLARIOUS vol.10」(入手元: ひかわ玲子プロジェクト (ひかわ先生の公式サイト"ラヴェンダーガーデン"で案内があります))

有明と豊洲の造成地。東京五輪も築地市場の移転もどっちも具体的に話が進んでないので見た目に変化は見て取れませんでした。豊洲大橋が今年開通予定らしいですが、橋は架かってましたが前後の道はなく橋自体もまだまだ建設途中でしたし。ゆりかもめ車内ではオリンピック招致計画の広告だけは目に付きます。ホントどうなるんだろね。

ともかく疲れた。明日もあると言うに(その前に宿題に手を付けなければ.....)。せっかくの夏休みを体調不良で半分棒に振って、病み上がり一発目で苦行に赴くのは無謀だったかなあ。


2008.08.10

とりあえず夏休み入り。しかし宿題も片付いてないし、それとは別に実験も進めたいから完全offとはいかなそうだ...

灰羽連盟のDVDをひと揃い入手し鑑賞。いちおうテレビ放映当時に大部分は見てはいたのだけど、久しぶりにちゃんと全部見ておきたいと思った。もう6年にもなるんだね。しかし映像商品はそれなりの価格するから、財布の中身が厳しいなあ。

ラッカが主人公なので、当然はじめて見る時はラッカを中心にストーリーラインを追っかけていかざるをえないわけですが、二度目見るときはレキに着点を置いて話をたどったり、確認したいところで戻ったり、細かく見たいところでコマ送りして見たりということがDVDで持っておくと容易にできるのがいいです。

昨日紹介した論文ですが、DOI (Digital Object Identifier)がまだハンドルされてないようなので、JOI (JST Object Identifier)でリンクを張り直しておきます。Yoshino, J.; Kano, N.; Kawashima, T. Chem. Lett. 2008, 37, 960.


2008.08.09

長崎の原爆忌。

空っぽの棺を鉛とコンクリートで封じて、この国のどこか-国会議事堂でも首相官邸でもうちの大学でもどこでもいい-に置いて、これは核兵器であると言う。どんな反応が返るのだろうか。ちゃんと、皆が一笑に付してそれで終わるだろうか。武装した警備を合法的に配してあらゆるアクセスを阻害し、分析と移動ができないようにしたらどうか。それでも、皆が冗談だと理解して終わるだろうか。今はコンクリで固められているが、時間が来たら蓋が開いてどこかの国に向けて発射されるのだとふれてまわったらどうか。それでもなお、気が触れた阿呆がホラを吹いているとだけ思われて終わるのだろうか。約束の時間が来るまで待って、やっぱりガセじゃないかということでちゃんと終わるのだろうか。

約束の時間が来る前にミサイルの類が降ってくる可能性がゼロより高い値を持つことはないと、言い切れるのだろうか。人間の理性は、そこまで信ずるに値しないと思う。


本日、以下の論文がWebで公開されました。

Junro Yoshino, Naokazu Kano, and Takayuki Kawashima, "Quenching and Recovery of Fluorescence of Azobenzenes by Acid-Base Reactions", Chem. Lett. 2008, 37, 960.

多少案内をば。まずは目次のページでグラフィカルアブストラクトを探してください。白黒になってしまうというのと、それ以前にスペースの都合で、本文中には出せなかったカラー写真を切り貼りしてグラフィカルアブストラクトにしてあります。写真の上段は室内で普通にとったもの。下段は部屋の照明を落として、TLCとかのチェックのために使うUVライトを当てた状態でとったもの。要するに我々の蛍光性アゾベンゼンに酸を加えるとこういう感じで色と蛍光が変化します、塩基で元に戻ります、というお話。詳細は本文読んでください。

この話は、もともと去年の年会に申し込む時に、その前の速報で出した話だけではやべぇネタが足りないぞ、ということで慌てて仕込んだ小ネタが出発点になっています。年会が終わってそのままお蔵入りする可能性があったところを、なんとかこうしてかたちにできたのは嬉しい限りです。

某所で絶賛されていた御堂彰彦先生の「"不思議"取り扱います 付喪堂骨董店」の1-4巻を買って読む。呪物に関わり合った人々が可哀想なくらい自業自得な結末を迎える話がひたすら続きます。人間のさがをネタに話が構成されてるのはキノシリーズに近いなあという気がしました.....のですが、語り手である刻也と咲のラブコメに読めないこともないです。というよりむしろそっちが本筋なのか。

刻也が義眼を得るに至った件とか、咲の抱えている事情とかはまだ明らかにされていないのですが、そこはかとなく捻れ絡み合った悲劇の予感がするのは気のせいでしょうか?続きが楽しみです。


2008.08.08

北京オリンピックが開幕したらしい。

そしてグルジアとその自治州の間での武力衝突がグルジアとロシアの全面戦争に転化する構え。わざわざ祭りに合わせてきたか? 祭りの間に片を付けて世界各国の注目が戻る頃には既成事実が積み上がっていると言った狙いか? 両国政府とも。


2008.08.06

晴れ。

広島の原爆忌。暴力性が人間の本質であるとしても、たとえ管理された暴力装置がまだ人類に必要であるとしても、核兵器こればかりは存在することに何らの肯定的な意味合いを見いだすことはもはや不可能だろう。


2008.08.05

朝から雲の中にいるようだったが、昼前に激烈な雷雨に。

すっかり遅くなりましたが、先々月に話題に出した、Tetrahedron誌に採録決定した論文の案内。

Junro Yoshino, Naokazu Kano, and Takayuki Kawashima, "Synthesis of organoboron compounds bearing an azo group and substituent effects on their structures and photoisomerization", Tetrahedron 2008, 64, 7774.

アゾベンゼンのアゾ基のオルト位にカテコールボランのユニットを導入すると、(1)アゾ基の窒素がホウ素に配位し、(2)その配位をアゾベンゼンの光異性化を用いて光応答的に解くことができるので、(3)ホウ素中心のルイス酸性を光でスイッチできるということを3年前の速報で報告しました。今回のはそのフルペーパーに相当します。フルペーパーにするに当たって、アゾ基がホウ素に配位するということについて、どれくらい周りを弄るとどれだけの影響を及ぼすことができるのかという点を中心にまとめました。

しかしかなり反省。この話は古い部分では卒論の中身ですので、最近まで粘っていろいろと検討していたので都合6年かかっている計算になります。修論書いたすぐ後くらいから早くペーパーにまとめねばと思いつつ、ホウ素-窒素相互作用を活用した蛍光性アゾベンゼンを見つけてしまってその対処に追われたり、別のことに手を出したりしているうちに、修論出してから2年以上も延長戦という感じになっていました。データの不足していた化合物のなかには、危うく捨ててしまっていたかもしれないくらい古いものもあったので、もしなくなっていたらと思うと怖いものがありました。やっぱり早め早めに書かないとだめですよね。


2008.08.04

濃度効果万歳。それともくそったれと叫ぶべきか?


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