皆に、事情を説明して。

それで、納得したかは分からないけど。

多分こいつで、間違いないと思うし。


そこで又、疑問。

こいつはどこか。
どこにいるか。

まーた、翡翠に頼むのも、何だし。


秋「確かに、問題ですね。所定の住所はないですから」

シ「済みませんが。私も分かりかねますね」

ア「私も分かんないな。そんな気配感じないし」

・・・・レンなら感じるかな。
あの子は全ての人の夢に入れるし。


志「レン。分かる?」

レ「(ふるふる)」

レンでも無理か。
どうしようか。

この前は隣町で会ったけど。


あ。
そうか。

レンはその時危険な目に遭ったんだっけ。

ご免ね。

嫌な思い出、思い出させちゃったね。

レンが、困った顔する。

(そんなことないよ)

心にレンの声がした。







皆が考え込んで、静かになった。
そんな時に。

ぱんぱかぱ〜ん。
そんな効果音と共に。

琥珀さんが、にぱーと笑っていた。


「あはは〜志貴さん。いけませんねー。私は琥珀ではないんです」
じゃあ、琥珀さんらしき人物が、にぱーと笑ってる。


「姉さん。何て格好しているんですか」
「翡翠ちゃんも 「め」 です。私は琥珀ではないんです」


なんだって、いいです。
琥珀さんじゃないんだって言うんなら琥珀さんじゃないんでしょ。

「琥珀。一体何のつもり?」
「秋葉様もいけませんよ。私は「まじかるあんばー」です」

琥珀さん似の「まじかるあんばー」は笑ってる。

秋「それで?その格好の意味はなに?」

「はい。真の黒幕。その実只の賑やか師。笑顔の悪魔。天下の薬師」
ア「前フリ長ーい。しえるおーぼー。いもうとナイチチー」

ぐしゃ。と聞こえた。
この世に存在するありとあらゆる効果音がして
猫となったアルクが、
知得留先生と黄色と黒のビキニを着た秋葉に滅多打ちされてる。


はい。どうぞ、勝手にしててね。
私は琥珀さん似の人と話してますから。


「それで、どうなんですか?何か分かるんですか」
「はい。実は何にも分かりません」

あ。
七夜が覚醒しそう。
女性版の七夜志貴。

惜しむらくは手元に七夜のナイフが無い事か。

「そう慌てないで下さい。分かりませんが、ピンポイントで場所を確認できます」

なに?言ってる事が理解できない。

「場所は、隣町と遠野の庭。それと七夜の里、のどこかです」

三点か。
後はプロバビリティの問題ね。

どこが一番確率いいかな。


因みに今私達が居るのは遠野の屋敷。
近いのは当然ここの庭。

次が隣町。

最後が七夜の里か。



取り敢えず。
庭にでも行って見ようかな。

一人でふらりと出て行く。









ここの庭は本当に広い。

子供の時はここだけが、世界全部だった。
木があって、広場があって。

子供心にちょっとした冒険もあった。

色んな思い出の詰まった世界。

に。


い、た。





紅い、人物。



あ、か、い。






お、に
が、

い、た




その人物と対峙する。

殺気が渦巻く。
空気が瞬時にして塗り変わる。


臨戦態勢の相手と
素手の私。


どちらが無謀か。
そんな事分かり切ってる。

けど。

けど・・・・


「ふーん。そいつが、例の人物、ね」
真祖の姫君が呟く。


「その人が、七夜を壊滅させた人物、ですか」
第七位が、構える。


「ええ。その人物が、そう、です」
妖しの頂点に立つ王が到着する。


「あはは〜」
「志貴様」
感応者の二人。


コレで、全員。
単純に考えれば一対六。

数字の上では絶対有利。
だけど。


「・・・・・軋間、貴方なの」
誰に言うとでもなく話し出す。


「貴方が、この馬鹿げた話の元凶なの」
思わず拳に力が入る。





無言。

相手は何も話さない。

只、じっとこちらを見ている。


戦闘能力ならこちらも負けてない。

それが分かっているのか。


「何か、答えなさいよ」

無言。


「軋間。答えなさい。コレが貴方が望んだことなの」
秋葉が問う。


目に殺気が灯る。


「答えなさいよ。どうなの」
アルクがじれったそうに呟く。


それでも無言。


「貴方なのね」
















ポ。









「「「「「「あんたなのかーーーー!!!!」」」」」」




渾身の力を込めて、殴る。






紅い、鬼は遠いお空の彼方のお星様になった。





ああ。

バカラシ。








こうして、こんな何とも言えない物語にオチが付いた。





どっとわらい
































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後書き
月詠:はい。どうも有り難う御座います。
レン:(ここまで読んでくれはっておおきに。)
月詠:?レン。レンって何、京訛り?
レン:(らしいどす。あんさんの趣味やないんどす?)
月詠:いんや。俺やないよ。まあいいか。
レン:(そやねえ。とにかく。ここまで読んでくれはって、おおきに)
月詠:今回は私の初の長編SSです。しかも、三部に渡る。
レン:(よくもまあ、こんな阿呆なん、考えましたなあ)
月詠:大きなお世話だよ。それに、関東の人間は阿呆って言われるとムッチャ腹立つんだ。
レン:(知りまへんなあ。そないな事。そやけど、よう書きましたな。こんだけ)
月詠:ま、ね。けど、しんどかった。しかも、色々良い様に脚色してるし。
レン:(オチも無理矢理やし。しかも強引な夢オチなんかしはって)
月詠:強引ゆうな。これが私の限界点なんよ。
レン:(開き直りは見苦しいどすえ)
月詠:うっさいよ。・・・・とにかく。ここまで読んで下さって真に有難う御座います。
レン:(まいど、おおきに。感想等はメールや、掲示板なんでお願いしますう)
月詠:それでは、又の機会に。
レン:(ぶぶづけ食べはる?)
月詠:だから万人に分かるボケをしなって。
レン:(コレは皆知ってはるんじゃないんどすか?)
月詠:な訳ないだろ。殆どの関東人知らんて。しかも、それは「さっさと帰れ」だろ。
レン:(細かいことは良いやないの。別に)
月詠:と・に・か・く。又、お会いしましょう。
レン:(ほな、さいなら)















後書きの後書き(舞台裏)

はい。どうも、月詠です。
イヤハヤ、なに書いてるんでしょうか。
自分でも分かりません。
ですが色々書きましたね。
コレが何か糧になっていればいいんですが。
と。他人事じゃないんですがね。
さて。
これからなに書こうかな。
甘甘なラブラブでも書こうか。
まあ、いいや。
ここまで読んで下さいまして。
何か、掲示板や、メールにして送って下さい。
異論反論無謀に野望希望感想罵詈雑言、何でもOKですので。
でも、へこむのは、嫌だなあ、やっぱ。
・・・・・では又次のSSで合いましょう。

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