ジャスミンの風

                                         
                                           
マラウイ便り 7-2





クリスマス・シーズンということで当国はキリスト教が主体なので期待していたのですが、Zombaの街中のスーパー等ではリボンやふうせんでク
リスマスの飾りつけをして、「ホワイトクリスマス」等の曲がかかりそれらしい雰囲気はありますが、静かで普段とあまり変わり映えしません。レジ
の所がいつもより少し混んでいるぐらいです。

クリスマス・イブはホテルのレストランで夕食を摂ったのですが、ここもクリスマスツリーや色とりどりのテープや下がりもので同じような飾りつけ
をしていたものの静かでした。
19:30過ぎに入った時には来客は誰も居なかったのですが、マラウイ人の子供連れの家族が一組と4,5人の欧米人のグループが一組あとから
入ってきたぐらいでした。メニューも値段もいつも通りです。拍子抜けするぐらいでした。


 翌25日は調査所の事務員の家族と朝、近くの教会のミサに参加して来ました。
司祭の説教があったり、聖書を朗読したり、賛美歌を歌ったりしていました。賛美歌は例によってゴスペル調で、腰を左右に振ったり前後に折
り曲げたり、また奇声を発して両手を高く掲げたりするもので、大勢でやると迫力があります。
子供たちのキリスト誕生に関する芝居もありました(羊飼いの話のところでは、小川の流れの音をBGMで流したりして凝った趣向でした)。

教会でのミサ



最後はお馴染みの「聖夜」をチチェワ語で歌って終わりました。8時から始まって10時過ぎまで2時間ほどのクリスマス・ミサでした。


 午後には同じ事務員の家を訪ねて食事をよばれて来ました。
シマ(とうもろこしの粉を練ったもの)やライス・スパゲティ・サラダ等にチキンがつくぐらいで、こちらも普段とあまり変わらないみたいでした。
パソコンやパンフレットを持って行って、家族の人たちに雪景色を含む日本の風景写真や音楽を紹介して来ました。また息子さんや娘さんたち
に頼まれて日本語もいくつか教えて来ました 雨の中を超中古のスバルでホテルまで送ってもらって帰って来たのが17:00過ぎでした。
当地の庶民のクリスマスの過ごし方はこんな感じなのでしょう。
貴重な経験をして来ました。



 1月25日昼過ぎにマラウイを出国して、乗り継ぎの関係で南アのヨハネスブルグで一泊したあと、香港経由で27日夜成田着の予定です。真夏
のマラウイから真冬の日本へということで、今から日本の寒さが思いやられます。

今回のテーマであるダイヤモンド探査業務のFinal Report(調査所用)作成が待っています。ようやく現場作業が始まったばかりで兆候はつか
めているものの、やり残したことやらしたくても出来なかったことやらで今後の課題がいろいろあり、どうまとめるか悩ましいところです。時間と
の闘いになりそうです。
もう一度ジャカランダを見てみたいものです。



*1
3月にマラウイに来る前に「Blood Diamond」(レオナルド・ディカプリオ主演)という題名の映画が4月に日本で公開されると聞きました。西
アフリカのシエラ・レオネが舞台の密輸ダイヤモンドに関する話で、南アのケープタウンのシーンも出てくるようです。未だどこかで上映さ
れているのでしょうか?
あるいはビデオになっているのでしょうか? ぜひ見てみたいと思っていますので、情報をご存知でしたら教えて下さい。
*2
世界的な情勢に漏れずマラウイでもガソリン代が急激に値上がりしています。
3月に来た時には135円/lだったのが今では150円/lほどになっています(日本と同じぐらい)。おかげでミニバス業界がストライキを起こし
たり、運賃が20%ほど値上がりしたりしています。調査所の所長の話によれば、マラウイ湖南部の地下に石油や天然ガスが賦存している
可能性が高いとのことで、マレーシア他の開発会社が聞き込みに来たりしています。ウランといい、この点でも当国は種々の天然資源に
恵まれた隠れた国だと言えます。
[ Malawi is never poor !! ]
 
日本では寒波到来とのことですが、元日はどう過ごされるのでしょうか? 
良いお年をお迎え下さい。
来年もよろしくお願いいたします。


Tionana !! (= See you !!)         
2007年12月30日  Zombaにて   






                                         
                                           


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