ジャスミンの風

4月の終りに職場の技術長の運転で西南方へ70kmほど離れたレングェ国立公園へ行って来ました。モザンビークとの国境に接する広大な自
然公園でヒョウやハイエナも居るそうですが、目にしたのは軽快に飛び回るインパラとブルーモンキーそれにバッファローでした。また近くに南
ア資本の砂糖工場があり、周りには見渡す限りの背丈以上の砂糖きび林が広がっていました。そこのクラブハウスでビ−ルを飲んでくつろいで
帰って来ました。帰りの山道で見上げた夜空には数え切れないほどの星が瞬いており、よい気分転換になりました。やはりこの国の魅力は豊
かな大自然です。せいぜい楽しもうと思っています。

職場(Marawi Industrial Reserch Centre)はホテルから歩いても15分ぐらいの所にあるのですが、ノートパソコンを持ち運びするためCentre
の車で送り迎えしてもらっています(発展途上国の常で時間にはかなりルーズですが)。薄暗い一室に古い大きな机と椅子を提供されて、置いて
あった書棚に持ってきた鉱物や宝石関係の資料を並べてあります。一応コンピュータ室があってつい最近ブロードバンドでインターネットが出
来るようになったのですが、どういうわけか繋がらない時がよくあります。通信事情は良くないです。ハガキも日本まで20日ほどかかるみたいで
す。

Centreには地質や鉱物の分かる人が誰も居らず、要請に対して当方の計画を提示して適当な人を紹介してもらい、それなりに動くしかありま
せん。この機会に宝石関連の知識や加工方法等の勉強も兼ねて徐々に進めて行こうと考えています(帰国したら宝石屋??)。先ずは現況把握
からです。

ここブランタイアから北東方に70kmほど行った所にゾンバという旧首都があります。リロングウエの前に首都だった街でZonba Plateauという
見晴らしのよい高原上にあり、イギリス風の瀟洒な建物があちこちに残ってシットリと落ち着いた感じです。日本で言うと、リロングウエを東京と
すれば、商業都市ブランタイアは大阪、そしてこのゾンバは京都といった所でしょうか。

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