ジャスミンの風

私の赴任している学校関係では､JICA職員から話のあった｢盛土に問題のある特殊な粘土の土質特性をさぐり､対応策を考える｣業務ということで､我が
土木工学科の土質試験室に足らない機器を順次購入したり､担当教師たちの各種試験実施や結果のまとめ方等の事前トレーニングを進行中です。ま
たこの8月の下旬には､我が校に全国から代表的な10数校の職業訓練校の教師たちを招いて初めてのStudy Forumを開くことを企画しており､事前調査
としてつい先日､校長･副校長と車で2泊3日の行程でシエムリアップ(アンコール遺跡のある街で､プノンペンから320km離れている｡当方は4回目の訪問)
他の職業訓練校を訪ねて､このForumの内容に関するアンケート調査やヒヤリングを行なって来ました。夕食後はカラオケにも行ったのですが､さすが日
本人が多く訪れる街らしく日本語の歌もたくさん入っていました。さらに今月の下旬から来月にかけて他の街の職業訓練校も手分けして訪ねることにして
います。また5月末から6月にかけて､｢アンコール遺跡修復と土木工学｣と題してビデオCD第3弾の授業をし終わったところです。詳細は後付資料を参照
して下さい。

 日本でも参議院議員選挙が終ったばかりですが､実はカンボジアでは去年7月に総選挙があったのですが､政党間で大臣ポスト他をめぐって80数件もの
懸案事項がまとまらず(シアヌーク国王夫妻は北朝鮮に長期滞在中で調停不可能の状態)組閣が延び延びになっていて､フンセン率いるカンボジア人民
党(CPP)内の派閥争いもあり､2,3日前にやっとまとまったばかりです。この間JICAからは万一の場合に備えて､夜間の外出禁止･銀行からの預金の引き
出し･食料品の備蓄･バンコクへの避難準備等の勧告が出されていました(5年前のクーデター時には全員バンコクへ一時避難していたそうです)。反対派
の議会議長の邸宅を警察官が取り囲んだり等したのは全てフンセンの仕組んだ出来事だとか､とにかくうわさばかりが先行して真相は闇の中という現状
です。現実には大した騒ぎにはなりませんでした。

 ところで､つい先日曽我ひとみさんがインドネシアのジャカルタ(実はここカンボジアもベトナムとともに再会候補地にあがっていたので､ひそかに期待して
いた？のですが)で念願の家族との再会を果たしました。ちょうどパソコンミュージックで天童よしみのヒット曲｢珍島(ちんど)物語｣の楽譜を入力していたと
ころで､中に 〜♪♯ 願いはひとつ 散り散りになった 家族の出会い ♪♭〜 というくだりの歌詞があり､TV画面を見ながら感傷的になってしまいました。

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