今や東京都民はもとより都内に通勤する人や周辺の神奈川や埼玉、千葉に住む人にとって欠かせないのが地下鉄である。
相互乗り入れを含めるとそのネットワークはすごいものです。
そんな歴史が気になり東京都江戸川区葛西にある地下鉄博物館に出かけてみました。
葛西までは西船橋から東京メトロ東西線でGO
入り口には見慣れた東京メトロの自動改札機で迎えてくれます
入場券も自動券売機で買ってここから入場します。
まさに地下鉄がテーマの夢と魔法の王国です。

丸の内線第一号車

この車両は地下鉄丸の内線に記念すべき第一号として運転された車両です。
1954年に池袋-御茶ノ水の運転に従事し2002年に地下鉄博物館移設されました。
ニューヨークの地下鉄車両をモデルに製造された車両です。

丸の内線第一号車の車内

こちらは東洋初の銀座線の1001号車です

1927(昭和2)年に東洋初の地下鉄が浅草-上野間(現在の銀座線)が開通したときの
車両です。
およそ80年を経た今日でも鉄道の安全の要であるATSや自動ドアの開閉用エンジンを採用した
近代的な車両です。

1001号車の車内です

ターンスタイル自動改札機

昭和2年〜16年まで使用された自動改札機です。
硬貨を入れてターン式の回転部分を通過します。

出札に関する展示です

真ん中にある日付機をご存知の方いますか?
私が幼少のころは現役で見かけました。

改札に関する展示です

改札鋏(パンチ)です。自動改札が早くから導入されていた地下鉄でも使用されていたのは驚きでした。
今の若い人でこんなの見たことある人いますか?

運転士の携行品に関する展示です。

ブレーキハンドルと鞄(通称:ドウラン)です。

腕章コレクション

運転関係編です。
電車区長とか電車区助役という腕章は現場で見かけることはあまりなかったと思います。

車掌の携行品の展示です。

信号灯(通称:カンテラ)や赤と緑の旗(通称:フライキ)、懐中時計が展示されています。

腕章コレクション

旧国鉄と同じく車掌は赤の腕章だったようです。

原寸大のトンネルと車両の大きさ、その他の設備の模型です

近くまで行けるのでその大きさが実感できます。

総合指令室を模した「地下鉄を守る」展示コーナー

映画「交渉人 真下正義」でもおなじみの総合指令室の展示です。
色々なシュチエーションに応じたシュミレーションに挑戦できます。

運転シュミレーションコーナー

今や乗り物系博物館ではすっかりお約束なシュミレーターですが地下鉄博物館では開館当時から取り入れられたことで
当時は人気でした。今もその人気は変わらず鉄道少年からオジサンの鉄道マニアまで好評のコーナーです。

保守用のモーターカー

特別展「日比谷線と東西線の誕生物語」

1964年に渋谷駅の混雑解消のために開通した日比谷線と1969年に開業した東西線の歴史をテーマに特別展が開催されていました。
どちらも都心を走る地下鉄が郊外へ伸びた歴史と背景を語る重要な証拠であると感じて止みません。

地下鉄博物館公式ページはこちら

と今日の地下鉄について知りたい方はこちらをどうぞ。
東京の地下鉄がわかる事典―読む・知る・愉しむ

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