2007(平成19)年5月19〜20日にかけて東京港晴海埠頭に東京みなと祭にあわせて航海訓練所に所属する練習帆船「日本丸」が入港しておりました。
現在、活躍している日本丸は二代目となり1984年より東京商船大学(現:東京海洋大学)や神戸商船大学(現:神戸大学海事科学学部)及び商船高等専門学校の学生を受け入れ海員教育に貢献し現在に至っております。
諸元性能は次のとおり
  • 船種(帆装型式) 4檣バーク型帆船
    総トン数 2570トン
    全長 110.09m
    全幅 13.80m
    メインマスト高 43.5m(船楼甲板からの高さ)  (東京港のレインボーブリッジをくぐれる最大高さに設計されたと言われている) 
    喫水 6.57 m
    総帆数 36枚(横帆18枚,縦帆18枚)
    最大搭載人員 190名
    他 ディーゼル機関(2基)による機走可能

船橋(ブリッジ)の外観

以外に小さいという印象を受けます。

帆をコントロールするロープ

全部で36枚ある帆は全て人の力でコントロールするために甲板には無数のロープが秩序よく配置されています。

講堂の風景

航海中の座学の講堂の風景です。
また訓練生の食堂としても利用されます。

通信室

HFなどの無線機が配置されています。
机の上には電信で用いる電鍵がありますが、案内をしてくれた訓練生に聞いたところ現在では電信を用いることはないとのことです。

舵輪

これは後部に配置されている舵輪です。
帆走時に帆をコントロールするのに用いるため非常に大きくなっています。

マスト

日本丸にはマストが4本装備されています。
帆を張る部分をヤードと呼び上からロイヤルヤード、アッパーゲルン、ロアーゲルン、アッパートップ、ロアートップ、ロアーヤードと言います。
出港時に訓練生がヤードに乗り行う登檣礼(とうしょうれい)は帆船にとって最高の礼とされています。

ロープを固定すると思われる器具(名称は不明)

就航した年である「1984」という数字が刻まれています。

甲板清掃に使われる椰子

甲板清掃には椰子の実と砂が用いられ海水を撒いて磨くとのことです。

船体側面に記された名称

船首像

初代日本丸にはなかったが日本丸U世には取り付けられたのがこの船首像です。
手を合わせて航海の無事を祈る女性像が付けられており藍青(らんじょう)と呼ばれています。
ちなみに姉妹船の海王丸U世には笛を吹く女性像が付けら紺青(こんじょう)と呼ばれています。
どちらもそれぞれの船の愛称として呼ばれることがあるそうです。

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