平成18(2006)年7月22〜23日 船の科学館前航海訓練所専用桟橋にて海上保安庁海洋情報部の測量船「海洋」の一般公開が行われました。
測量船「海洋」は4月の竹島に関係した海洋調査で鳥取県境港沖に調査のため派遣された船艇です。
測量船 海洋のデータ
総トン数:550トン
全長:60メートル
幅:10.5メートル
深さ:5メートル
喫水:3.4メートル
航海速力:15キロノット
最大搭載人員:31名
竣工年月日:1993年10月
所属:海上保安庁海洋情報部

前方の甲板配置されている救命浮環

後部の甲板に展示されていたレインウェア

鮮やかなオレンジ色に海上保安庁の文字が書かれています。

海上保安庁のライフジャケット

海底の地殻変動を観測する装置

トランスジューサーという装置を用いて海底の地殻変動を観測します

上船部船橋甲板からの眺め

船内で一番高い場所からの眺めです。
偶然にも海上保安官のみなさんカメラ目線です。

船橋(ブリッジ)の様子

電子海図やレーダーが備え付けられています。
航海時には沖に出るとここでは2〜3人で当直に当たるようです。

観測室の様子1

測定機器に接続されたパソコンなどが並んでいました。
「海洋」などの海上保安庁の測量船が行う観測は基本的には海上保安庁職員で行うことが多いとのことです。
他国ではこのような海洋観測や測量は海軍が行うことが多いとのことでした。
また観測・測量は海底から天体にいたるまでの広範囲にわたります。

観測室の様子2

ナローマルチビーム測深機です。
 船艇に取り付けられた送波機から発射される極めて指向性の高い音波ビームにより、船の左右121度の範囲内の詳細な海底地形情報が得られます。
 このデータを基に等深線図という図面を船内で作図します。

搭載艇(10m型測量艇)

港湾、浅所、狭小箇所の調査に活躍します。

取材を終えて

映画「LIMIT OF LOVE 海猿」の影響もあって海上保安庁の存在は注目を浴びています。
しかし、その業務は警備・救難という一部分に偏る傾向がある中で「地震予測」や「水質観測」などの海洋調査が業務も海上保安庁の業務であることが大いにアピールできたと思います。
こういう業務があることを知ってくださいという海上保安官の姿が印象的でした。


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