航空自衛隊入間基地航空祭2014


2014年11月3日 航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市稲荷山2丁目3番地)にて行われた航空祭の模様です。東日本大震災での自衛隊の活動やTBSドラマ「空飛ぶ広報室」 の影響か、今回は29万人の来場者を迎えて盛大に行われました。
当日の飛行展示の模様を中心にお伝えします。
YS-11FC

YS-11FC
航空支援集団飛行点検隊に所属するYS-11です。
ご存知のとおり、YS-11は日本航空機製造が生産した国産双発プロペラ機です。FCはFlight Checkerの略で航空管制施設の点検を行なっています。
航空自衛隊では1965年から1971年にかけて全13機が調達されました。当初はYS-11FCは1機でしたが、YS-11Pからの改造機2機が追加され3機が運用されています。


T-4

T-4(中等練習機)
中部航空方面隊司令部支援飛行隊所属のT-4です。
ウィングマークを持ちながらも操縦業務から離れているパイロットの技量維持を目的とした部隊のために平均年齢が50歳を超えること、同型の機種をブルーインパルスが使用していることから”シルバーインパルス”と呼ばれています。


CH47-J

CH47-J(通称:チヌーク)
陸上自衛隊の輸送ヘリとして有名ですが、実は航空自衛隊も保有している機体です。
アメリカ陸軍ではヘリコプターをネイティブアメリカンの部族名を愛称として用いています。
航空救難団司令部の入間ヘリコプター空輸隊所属の機体です。一番上の写真は「祝60周年」と「航空自衛隊」と書かれたコンテナを吊り上げています。


C-1&U-4

C-1
航空支援集団隷下の第2輸送航空隊第402飛行隊所属の機体です。
戦後初めて我が国で生産された中型戦術輸送機です。600メートルの滑走路での離着陸が可能で人員60名を輸送することが可能です。
空自の基地間の定期・不定期の貨物輸送の他、陸自の空挺降下や物資投下の訓練支援も行います。
最近では防災訓練で消防車両や警察車両の輸送も行なっています。

U-4
C-1と同じく航空支援集団隷下の第2輸送航空隊第402飛行隊所属の機体です。
多用途支援機という位置づけになりますが首相などの要人が国内や短距離を移動する際に用いられることもあります。米国ガルフストリーム社のビジネスジェット機ガルフストリームWと同型機です。


UH-60J&U-125

UH-60J
航空自衛隊百里救難隊(茨城県)のヘリコプターです。
かつては救難という目的から視認性を考慮して黄色と白の塗色でしたが2005年生産以降の納入分についてはマリンブルーのロービジ化されました。
映画「ブラックホーク・ダウン」 でもお馴染みのUH-60を救難目的に改良したもので海上自衛隊も同型機を使用しています。

U-125A
航空自衛隊百里救難隊(茨城県)の救難捜索機です。
UH-60Jとともに救難活動を行いますが、UH-60Jが救難者の吊り上げ救助を行うのに対して、U-125Aは捜索エリア内を飛行して救難者の捜索を行ったり、救難物資の投下を行います。


ブルーインパルス

ブルーインパルス
言わずと知れた航空自衛隊のアクロバット飛行チームです。
正式名称を第4航空団飛行飛行隊群第11飛行隊所属のT-4です。


外来機の帰投

F-2
F-1の後継機として開発された国産戦闘機です。
1995年より配備が始まりました。

SH-60J
海上自衛隊の哨戒ヘリコプターです。
メインローターの先端の形が特徴的です。

OH-6D
陸上自衛隊の観測機として火砲の着弾観測や戦闘に関する情報収集を行います。

AH-1S
陸上自衛隊の対戦車攻撃ヘリコプターです。
その飛行する様子はヘリコプターというより「空飛ぶ戦車」といったイメージです。メインローターが2枚羽根なのが特徴です。

OH-1
陸上自衛隊の観測ヘリコプター。
OH-6Dの後継機として導入され、AH-1Sに似たスリムなボディにより運動性が向上しています。

入間基地航空祭を楽しむ方法

持っていくと便利なもの
東京近郊でブルーインパルスの飛行展示が見られて、交通も便利なために毎年、たくさんの人が訪れます。何と2014年は29万人です。
そのために以下のものを用意することをオススメします。
  1. 食糧・飲み物
    基地内にも売店や露店がありますけど混雑します。昼食を抜きたくない方は事前にコンビニなどで用意をしておくことをオススメします。
  2. 防寒具
    昼間は暖かくても帰りは寒くなります。厚手のジャンパーなどを用意して調節をしてください。
  3. 受信機
    航空無線を聞きながら飛行展示を見るとフォーメーションなどを事前に知ることが出来ます。
    予算が許すような用意することをオススメします。合わせて周波数を確認するのにラジオライフ 2014年 02月号 [雑誌]に付属しているラジオライフ手帳を持参しましたが、周波数のみの表記のためコールサインや滑走路の方向が分からないために航空無線のすべて2015 (三才ムックvol.740)をお持ちになることをオススメします。
    受信機ならアイコム 広帯域ハンディレシーバー IC-R6がお勧めです。
写真を撮るなら
  1. 脚立の使用禁止
    基地内への脚立の持ち込みは禁止です。
  2. 200ミリの望遠レンズでも十分に撮影できます。
    超望遠レンズで撮影している多数ですが、こういうレンズは物によっては軽自動車を買ってもお釣りが来るくらいの値段です。こんなレンズで十分です。
  3. マナーを守って
    せっかくの航空祭、一部の方の心無い罵声とか勘弁してください。
撮影使用機材
  1. Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 30D
  2. Canon 望遠ズームレンズ EF70-200mm F4L IS USM フルサイズ対応


<戻る>