「医師国家試験」の追記と医者の適性
これは「医師国家試験の話」のおまけみたいなものです。
今日バイト先の病院で、大学の大先輩である先生と国家試験の話をしていて
(内容としては、3日やるのは大変だろうねえ、とか、今は答案用紙が回収されてるから、
自己採点できないんだなあ、とかの世間話だったのですが)
その先生は、試験の前日から試験中も毎晩中洲(福岡市にある、九州最大の歓楽街)で呑んでいて、
試験が終わった日も呑んで、しかも、地元に帰ってきたあとも桜の花を観ながら、
同級生たちと寒い中、朝の3時か4時まで酒盛りをしていたそうです。
いや、豪の者というのは、けっこういるものですね…と感慨に浸るダビスタ野郎(僕)。
ところで、そのとき、大先輩と一緒に酒盛りをしていた中に、僕が研修医時代に、すごくお世話になったU先生が含まれていたという。
しかも、当時のU先生はすごく成績が悪くて、酒盛りをしながら、「これが最後かな…」とみんなに言いまくっていたらしい。
合格発表のとき、上から見ていって、U先生が合格しているのを見て、
みんな「それならオレも絶対合格してる!」と周りから歓声が上がったくらいだったとか。
今、U先生は大学で重要なポジションを占めているし、人情に厚くて相談しやすい頼れる先輩だ。患者さんからもスタッフからも絶大な信頼をえている(残念ながら、僕の直接の上司ではないけれど)。
結局、医者の適性なんてのは、実際に働いてみないとわからない。
学生時代の成績や国家試験の点数なんて、患者さんには関係ないこと。
というわけで、医者に新しくなる皆さん、今、まさにリセットの時。
それにしても「どういう人が医者に向いていますか?」という質問をされることがあるのだけれど、
僕にもよくわからない。
だいたい、「医者」といっても、前線の開業医もいれば、研究者に近い仕事をする人、
公務員として働く人もいるわけだし。
ただ思いつくことは、「謙虚さ」と「体力」がないとキツイ仕事だろうなあ。
(だから僕にもあまり向いていないと確信)というくらいかな。
前述のU先生は、僕にこんなことを言ってくれたことがあります。
「俺はバカだったから、とにかくずっと病棟に張り付いていたんだよなあ、
元日に1日実家に帰ったくらいだったかなあ…」と。