第182夜 武豊への遠すぎる道のり『G1ジョッキー4』


参考リンク:「G1ジョッキー4」公式サイト

 「ギャロップレーサー」シリーズと並ぶ、日本を代表する競馬の騎手ゲームが、KOEIの「G1ジョッキー」シリーズです。僕はいままで未体験だったのですが、この「4」ではじめてプレイしてみました。

 それで、この「G1ジョッキー4」なのですが、ひとことで言うと、とにかく操作が難しい!「アナログスティックを手綱に見立てた微妙な操作が可能」というのがこのゲームの売りなのですが、実際にやってみるととにかく操作に慣れるまでが大変で、最初のうちはまともにスタートすることすら困難です。リアリティを追求した操作性ではあるのでしょうが、「2本のアナログスティックをテンポ良く動かし(前後、ときには左右に)ながら、Lボタンをタイミングよく押したり、○や×を連打」なんていう、「アシュラマンじゃねえとできないよこんなの!」というようなハードな操作を要求されるのはさすがに辛いです。それでも競馬ゲームフリークとしては、全然勝てなくて半泣きになりながら、手の皮がむけるまで頑張り続けてしまったりもするのですけど。ただ、必死にコントローラーと格闘しているとガチャガチャとかなりウルサイですし、ものすごく疲れます。ちょっと熱くなってしまうと、けっこう簡単に審議→騎乗停止になってしまうし。比較的簡単な操作のモードもあるのですが、それだとなんだか物足りないし……

 そして、このゲーム、KOEIのゲームにありがちな「細かいことがいろいろできるのだけど、そんなことまでやっていたらゲームが全然進まない」という要素満載です。調教なんて下手に自分でやろうとすると時間がかかりすぎてしまうし、おまけに「調教失敗」によってかえって馬の調子が下がってしまう。「幼駒育成モード」も、最初の2年くらいは頑張って作ってみたのですが、「気性難」で「弱い」馬連発で、騎乗依頼が来るのもわずらわしく、すぐにやめてしまいました。ほんと、KOEIのゲームを極めるためには、1日は何時間あればいいんだろう、という感じです。

 しかしながら、難しいだけに、うまく乗れて勝ったときの喜びはけっこう大きかったりもするんですよね。ごくまれに乗せてもらえる強い馬でぶっちぎるのも爽快です。シンコウラブリイではじめてG1を獲ったときには、思わず泣きそうになってしまったものなあ。たぶん、僕にもうちょっと根気と時間があれば、もっと楽しめたゲームなのかもしれません。

 でも、これをやるのなら、Xbox「ジョッキーズロード」のほうが、操作感覚にしてもドラマチックなストーリーにしても上なんじゃないかという気もするんですよね。このゲームで遊ぶたびに、「ああ、ジョッキーズロードにもっと陽の目を見せてやりたかった……」と、つい考えてしまいます。