2006年9月定例議会 坪田恵子一般質問

答弁・再質問はもうしばらくお待ちください。

 

坪田恵子(質問) 日本共産党の坪田恵子です。私は、通告をいたしました2項目について質問をいたします。

 この質問のクーラーの設置の問題と高齢者の福祉タクシーの問題は、9年前、由宇町議として初めて登壇したときに質問をした問題です。

 高齢者福祉タクシー券は、当時の町当局の御努力ですぐに実現をいたしましたが、小中学校のクーラー設置は、保健室、図書室と部分的には設置はされたものの、児童・生徒の教室、また職員室の設置は、9年が経過した今も実現には至っていません。

 自然豊かな由宇町で3人の子育てをと広島からの移住を決心したとき、米軍機の騒音にこんなにも悩まされる町だとは、これっぽっちも考えていませんでした。しかし、その騒音被害が、旧由宇町での私の出発点となりました。もう一度、由宇町の合併後の重要課題として質問をさせていただきます。
 まず、1項目め、基地問題についての質問です。

 今年の5月1日の米軍再編にかかわる最終報告では、厚木基地の空母艦載機59機と、沖縄普天間基地の空中給油機12機の岩国への移転が日米政府間で合意をされました。この合意が強行されるなら、岩国基地は米軍機約120機が配備されることとなり、米本国外の米軍基地では最も巨大な基地が、私たちの生活する岩国に出現することとなります。

 既に、岩国市民は3月の住民投票、4月の市長選において、はっきりと空母艦載機移転反対の意思を明確に示しました。

 私は由宇町出身の議員として、由宇町の住民がどれだけ米軍機の騒音に悩まされ、また苦しめられているかを明らかにし、早急に騒音被害の軽減対策が求められていること、またこれ以上の負担増には決して容認できないことを、まず初めに申し上げておきたいと思います。

 私は6月の総務委員会でも関連の質疑をいたしましたが、岩国基地に着陸をする航空機は、基地周辺の風向きの関係で、その80%から85%が滑走路の南側から着陸すると言われています。ということは、米軍岩国基地に着陸をするほとんどの航空機は由宇町上空を通過することになります。言い方を変えれば、着陸飛行コースの直下に由宇町があるということです。

 私は、県議候補の久米さん、古谷議員と神東地区から由宇地区へと由宇町を歩いていますが、米軍機は大島方面から神東地区へ入り銭壺山付近で旋回をし、有家、由宇崎、千鳥ケ丘、南沖、港町の上空を通過し、海上の着陸コースに至っています。由宇町上空を、まさに縦断するわけですが、かつ着陸体制にも入るため、うるささは我慢の限界を超えるものとなっています。

 先日、村田議員も言われましたが、夕方6時から8時の時間帯、多いときは何と2時間で20機もの米軍ジェット機が騒音をまき散らしています。

 御存じのように、基地滑走路の南方向はGCA(グラウンド・コントロール・アプローチ)という着陸方法がとられ、視界が悪い日や夜間などは地上から無線で誘導されるようになっているそうです。基地から11キロから17キロ、その電波の帯が出ていると言われますが、このGCA、由宇町上空の飛行と大きく関係があると思われます。何にしろ、由宇町住民は米軍機の騒音被害に昼夜を問わず苦しめられているのです。井原市長は、由宇町上空が米軍の飛行コースとなっていることを御存じでしょうか。お尋ねをいたします。

 また、由宇町上空を、年間何機の米軍機が通過をし着陸をするか、ぜひとも、その機数を調べていただきたいと思いますし、この場でわかれば示してください。

 そして、私は何よりも早急に、由宇町上空を通過し着陸をするという飛行コースについて変更していただきたいと、住民を代表して切に要望いたします。民家上空を通過すること、すなわち、いつ墜落をするかわからない危険と生活をともにしています。実際、これまでに3機ほど、由宇周辺に墜落したと聞いています。住民の命にかかわる問題です。井原市長は、飛行コース変更を国、そして米軍に求めるべきだと思いますが、いかがでしょうか、御所見を伺います。

 また、由宇町上空の飛行コースが変更されるまでは、子供たちや先生方、住民の長年の要望である小中学校のクーラーの設置、NHK受信料の減免、民防工事の拡大は一日も早く実現していただかなければいけません。

 体感するうるささは、実際、由宇町の方がひどい状況かもしれません。しかし、すべてが基地からの距離ではかられて、由宇町は受信料減免一つとってもみても、その距離に達していません。旧岩国市と同じ状況下にありながら、その枠内にありませんでは住民は納得をしません。6月の総務委員会でも要望しましたが、市当局は由宇町の状況を、実際体で感じてみてください。

 以上4点、御答弁をお願いいたします。


坪田恵子(質問) 続きまして、2項目めの福祉問題で、高齢者及び障害者福祉タクシー券についての質問に入ります。

 去る6月議会で古谷議員も、この問題で質問をいたしましたが、由宇町でも、あるお年寄りが「合併して本当に不便になった」と話されました。

 その方は旧由宇町で80歳以上、年間24枚のタクシー券の利用者でした。バスの便が少ない神東地区の山間部に住んでおられます。タクシー券は、これまで基本料金が無料でした。神東から由宇へ買い物に出るときは1500円程度かかりますから、1000円近いお金を個人で負担しないといけません。それでも、近所のお年寄りと乗り合いで行ったり、病院通いにも大変助かるとタクシーを利用していました。

 それが、この春から、バス停が近くにあるという理由で利用できなくなりました。

 その方は言います。「ひとり暮らしの年寄りが生活していくための大事な足でした。人家が少ないのでバスの便をふやしてくれと頼んでも無理でしょう。合併したら、人が少ないところはどんどん不便になる。何とか、もとに戻してください」、大粒の涙がこぼれ落ちました。

 年をとって足腰がきかなくなる、子供たちは近くにいない。旧由宇町で、これまで300人近い高齢者福祉タクシー券の申請者は、合併後27人と10分の1に激減をしました。

 この制度、新市になり、由宇町では80歳以上という年齢が70歳以上と拡大されました。しかし、現在はバス停から1km離れた高齢者、来年度からはもっと厳しく、2km離れた高齢者しか申請することができません。

 市当局は、岩国市全体で800人の対象者を見込んで754万円の持ち寄り予算となっていると言われましたが、現在の新岩国市の申請者は、わずか4分の1の202人です。中でも旧岩国市内は8人の申請者しかいません。

 そもそも、この高齢者タクシー制度は、交通弱者と言われる車の運転ができない、交通の便が悪い、そういう人たちの足をどのように確保するか、どう救うかを考えてスタートしたものだと思います。

 合併前に制度のあった由宇、周東、本郷、美川は、そういう交通弱者の声に耳を傾け、由宇同様スタートした地域だと思われます。それを、合併を機に人口の多いところも少ないところも、交通の便のいいところも悪いところも、全部ひっくるめて新たにスタートをいたしました。地域によっては、条件もそれぞれ違います。市当局は一生懸命考えての実施だったと思われますが、お年寄りが涙を流す結果となりました。

 岩国市高齢者等福祉タクシー料金助成事業実施要綱の趣旨の第1条には、「料金の一部を助成することにより、高齢者等の福祉の増進に寄与する」とあります。市当局は、この福祉の増進をどのように理解されていますか。

 私は、この第1条から見ても、合併後のタクシー制度は大幅な後退と言わざるを得ないと思います。高サービス、低負担といって進めてきた合併の結果が、これです。伝統、文化、気候、風土、みんな違ってみんないい地域が一つになって、すぐにうまくいくはずはありませんが、だからこそ十分話し合いを持ち理解することが必要ではないでしょうか。

 どうぞ、これまで御苦労されてきたお年寄りを、そして障害者を、これ以上苦しめないでいただきたい。

 障害者タクシー券も1回に使える枚数が規制されました。そこまで規制する理由は何でしょうか。

 1人当たりの年間枚数は限られているわけですから、厳しく規制する必要はないと思います。市当局に要望いたします。本当に困っておられる方々が利用できるタクシー制度となるように、もう一度、住民の声に十分耳を傾け、大変なこととはわかりますが見直しをしていただきたいと思います。

 以上、私の壇上での質問を終わらせていただきます。

 

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