2006年9月定例議会 藤本ひろし一般質問

答弁・再質問はもうしばらくお待ちください。

 

藤本ひろし(質問): 皆さん、おはようございます。きょうは9月13日です。一昨日9月11日、アメリカで同時多発テロが起こりました。この犠牲になられた3000人の皆さんに改めて哀悼の意を表するとともに、9・11テロ以来、アフガニスタン侵攻、そしてイラクへのアメリカ軍の侵攻、これが続いておるわけですけども、今日の事態は、このテロを暴力で根絶をするということができないということを、改めて証明をしているのではないでしょうか。

 通告に従って一般質問を行います。

 最初に、米空母艦載機の岩国移転問題についてお尋ねします。

 空母艦載機受け入れ問題は、3月の旧岩国市の住民投票、4月の新市の市長選挙と二度にわたって受け入れ反対と新旧市民が審判を下しました。

 以来、約半年が経過し、この間、政府は、井原市長や市民の願いを押しつぶそうと一生懸命です。

 また、空母艦載機受け入れに反対する私たち市民の側も、さまざまな工夫を凝らして学習集会やシンポジウム、反対集会など粘り強い運動を展開をしております。日本共産党も7月31日、シンフォニア岩国で、志位和夫委員長が参加して空母艦載機問題に絞って演説会を開催し、1,300人の党派を超えた幅広い方々の参加で成功させました。

 また、隣の広島県では、被爆都市広島市を初め廿日市市、大竹市、江田島市、三次市など5市が共催でシンポジウムが開催をされるとか、その他、周防大島町などにも市長が招かれて参加をされるとか、講演も行われたというふうに報道されているところでございます。

 私は、これら一連の市長の行動を評価するものですが、どんな成果があったのか、またよその自治体へ出かけられて、どんなことを思われたのか感想をお聞かせください。


 空母艦載機受け入れ問題の2点目は、今後の展望の問題です。多くの市民は、3月、4月の二つの審判から、全然意見は変わっておりません。

 それどころか、最近、飛行機の音がますますうるさくて、岩国市にもたくさんの抗議の電話が寄せられていると聞いています。今でさえこんなにうるさいのに、厚木から飛行機がやってきたらどうなるのだろうかという不安の声は高まっております。

 一方、国や県からの圧力が強まり、商工会議所などが民間空港問題との関連で方向転換を促すなどの動きも強められています。市長は、今後どういう対応方針を考えておられるのか。

 私たちは、沖縄や神奈川など全国で米軍再編による地域への負担増に反対をして頑張っている自治体などと連携をして、この反対の運動をさらに強めていく、こういうふうに考えますけども、展望をお聞かせください。

 艦載機受け入れ反対を考える場合に、何といっても一番大事な問題は市民の意思だと思います。国や県、商工会議所など、さまざまなところから受け入れを前提に振興策を求めるべきだとの意見もあります。市民の意思を要所要所でしっかりと内外に示すことは決定的に重要ではないでしょうか。

 そこで、私は提案があります。それは、基地に賛成の人も反対の人も、艦載機受け入れ反対の一点で一致する市民集会を開いたらよいのではないかと思いますが、市長の見解をお尋ねいたします。


藤本ひろし(質問): 次に、障害者自立支援法についてお伺いします。

 この法律は、一たん通常国会で審議未了、廃案になったものを、秋の特別国会に再提出し、2005年10月、衆議院で野党の反対を押し切って成立したものです。

 今年4月から一部が実施をされ、本格的に、この10月から実施をされます。通所や施設入所者については5年間の猶予期間があるとはいえ、多くの障害者や家族、障害者団体などから痛烈な悲鳴と意見が上がっています。

 特に障害者福祉という考え方が事実上否定され、応益負担ということで、サービスに応じて、原則その1割を利用料として支払うことになり、食費や居住費も全額自己負担となります。

 サービスに応じてお金を払うということになれば、障害の大きい人ほど負担が大きくなるなどの矛盾が噴出しています。

 また、施設の方も、月単位の支援費が時間単位に変更され報酬が大幅にダウンし、施設の存続さえも危ぶまれる状況になると言われています。ある障害者団体の方は、「自立支援法は無慈悲な法律」と言われ、またある方は、「自立支援ではなく、障害者を家庭に押し込むものだ」と言っておられます。

 そこで、3点お伺いをいたします。1つは、移行状況について

 2点目は、授産施設などに通って作業を行い、工賃としてわずかばかりの給料を受け取る。ところが、この給料を上回る、施設を利用する利用料を支払わなければならないことになり、工賃よりも利用料の方が高くなる状況が生まれてきます。これでは、障害者は家でじっとしておりなさいということになりはしませんか、お伺いをいたします。

 最後に、障害者と家族の心の底からの悲鳴を酌み上げて、岩国市独自の支援措置をとるべきだと思いますが、どうお考えか、見解をお尋ねします。

 以上で壇上からの質問を終わります。

 

戻る