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An Evening with PAT METHENY with LARRY GRENADIER
BLUE NOTE TOKYO
2012.1.23 19:00 (1st set)

パット・メセニー Pat Metheny : g
ラリー・グレナディア Larry Grenadier : b

◆ 30年以上に渡って、驚くほど高度な内容を持つ新譜を出し続け、自分のバンドかゲスト出演かを問わずツアーに出続け、常に演奏し続けるギタリスト、Pat Metheny 。今回はサポートするミュージシャンがベースの Larry Grenadier のみ、シンプルな編成でジャズ・ギター演奏の神髄を見せ付けるはずである。
◆ 新譜の "What's It All About" は、"One Quiet Night" に続くソロ・ギターでの作品。カバー集ではあるが、ギター1本であるのに原曲のイメージを残しつつ自分のプレイを貫いているのは、やはり流石と言わざるを得ない。今回のステージでは半分はソロになると予想したが、最初と最後の2曲だけであった。

- SET LIST -

バリトン・ギターによるソロで1曲。
◆ That's The Way I've Always Heard It Should Be

ここで Larry Grenadie が登場。ギターは Ibanez のフルアコに持ち替えて5曲。相変わらずのハイテンションの弾きまくり。バラードの My Funny Valentine も妙に落ち着きがなかった?Larry Grenadie のアドリブも超強力。
◆ Say the Brother’s Name
◆ James
◆ My Funny Valentine
◆ Soul Cowboy
◆ The Good Life

長いトークのあと、ガット・ギターに持ち替えて2曲。
◆ Find Me In Your Dreams
◆ The Last to Know

ステージの後ろに黒幕が張られ、最後の曲で開かれた。熱心なファンなら、何が隠されていたかは分かっている。
◆ Orchestrion システムによるインプロビゼイション
アルバム "Orchestrion" で披露した生楽器の自動演奏システムをこのツアーにも持ち込み、微妙なインプロビゼーションを行った。フレーズをループさせ、それを何回か重ね、その上にアドリブを重ねていくやり方は、その昔 Jaco Pastorius がベースでやっていたものを連想させた。それにしても、こんな複雑な演奏システムを作り上げ嬉々としてステージで披露してしまう能力と図太い神経は、もはや常人のものではない。

(ec)
◆ And I Love Her
新譜の "What's It All About" でのようにソロ演奏。シンプルな演奏ではあるが、絶妙な音の選択とテクニックのアイディアには、やはり脱帽せざるを得ない。

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