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7 (seven)
村上"ポンタ"秀一/井上鑑/島健/松原正樹/後藤次利/斎藤ノブ/本多俊之 - 7 (seven) returns
Billboard Live TOKYO
2010.7.13 2nd

村上"ポンタ"秀一 ds
井上鑑 key
島健 key
松原正樹 g
後藤次利 b
斎藤ノブ perc
本多俊之 ss
◆ 日本を代表するドラマーと誰もが認める、村上"ポンタ"秀一。本人をはじめ、彼が集めたメンバー全員が圧倒的な実績を持つ超仕事人バンド。1回ライブを見ればマスター達の演奏を一度に楽しめるというお得な企画でもある。前作CDリリース直後のビルボードライブ東京でのライブは気付くのが遅くて見逃してしまったが、今回は予約開始直後に手続きしたので、非常に良い座席をゲットできた。情報によると、今回は全部が書き下ろしの新曲で、レコーディングして12月にCDをリリースするという。超一流のミュージシャンが聴衆の目の前で一発録音を敢行、巧みの技を存分に拝めるというワケである。
◆ Miles Davis のナンバーでステージを開始。何しろ7人の超仕事人が同時に、ミュージシャンの技量を問うようなシリアスなナンバーを、気力を集注させて演奏しており、激しく目移り状態。新曲は一筋縄ではいかないクセのある曲ばかり。譜面を見ながらだが、リハーサルを十分にやったとしても、ミスも無く(客席から見る限りは)、CDとしてリリースするレベルのクオリティを保って演奏するのは大変な作業である。しかもメドレーで何曲も連続させており、見ているだけで目が(耳が?)チカチカし、緊張感で身体が硬直する。
◆ 村上"ポンタ"秀一は相当気合が入っており、全盛期に迫る勢いであった。何よりもドラム・セットのサウンドが良かった。後藤次利はほとんど譜面を見ないで、ライブならではのグルーブ感で、バンドのエンジンとなっていた。この2人のライブでの共演を目の当たりにするだけでも意味がある。ギターの松原正樹は、比較的淡々と演奏していた。淡々と言っても、難しいフレーズの連続で、ミスもなく弾き切るというのは高い技術力と強い精神力を備えていることを示すものである。やはり巧みの技である。島健は主に生ピアノとエレクトリック・ピアノ、井上鑑はシンセサイザー系キーボードという配分、この二人も、ステージ・アクションと呼べるものもなく淡々と弾いていたが、言い知れぬ凄みが漂っていた。
◆ ソプラノ・サックス(カーブド・ソプラノ)の本多俊之はいつもの通り楽しそうに演奏していたが、いつもどこでも楽しそうに演奏していて、曲の難易度など全く感じさせないところはやはり超一流である。斎藤ノブは、以前のイメージからするとシェイプしていて健康そうである。演奏に良いアクセントを付けていたが、細かいところまでは集中して聴きとれず残念。というか、そこまでは今回の小生には無理。
◆ アンコールは、前作からの "Jam Report" と、村上"ポンタ"秀一のソロ・パフォーマンスの "Red Car" 。"Red Car" はシーケンサーに合せて演奏していたが、非常に素晴らしく、まだまだ現役続行という宣言のようにも見えた。
- set list -
Street Scenes
以下、新曲
(en)
Jam Report
Red Car (drum solo)
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