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RUSSELL MALONE QUARTET
COTTON CLUB
2007.6.13, 19:00- (1st set)
RUSSELL MALONE : g
MARTIN BEJERANO : p
TASSILI BOND : b
JOHNATHAN BLAKE : ds
◆ Diana Krall や Harry Connick Jr. との共演、知る人ぞ知る正統派ジャズ・ギターのテクニシャン、Russell Malone 。COTTON CLUB からダイレクト・メールが届き、以前から興味があったギタリストなので、ついつい足を運んでしまった。若手ギタリスト(今や政界でも40歳代は若手じゃない?)の彼がリーダーとして、更に若いミュージシャンを引き連れて来日。ライブ盤の "LIVE AT JAZZ STANDARD" とメンバーが同じ。正確な運指とピッキングを基礎として強力にスイングするギターは、CDで聴いて持っていたイメージ以上に強烈。Wes Montgomery 、George Benson 、Pat Martino といった大ギタリストの影響を明らかに受けているが、ライブでのソロの構成は Wes Montgomery 的。ギターはギブソン L-5 、アンプはローランドの JC-120 、サウンドは、圧倒的にスピーディーなピッキングから来る印象もあるが、George Benson に近いか。リーダーのギター・プレーにも増して驚いたのは、各メンバーの演奏がライブ盤CDよりも圧倒的に良かったこと。Martin Bejerano と Tassili Bond は安定した演奏だったが、Johnathan Blake のドラムスの音が良く、演奏は生で聴いてみるものだ、という事実を痛感させられた。Russell Malone の、「メンバーを紹介します、ボクはカズミ・ワタナベです」というギャグは少し寒かったが、聴衆と一体になってライブを盛り上げようとする姿勢が窺われた。「ここ(COTTON CLUB)はいいとこっスね。で、その料理、美味しい?」という問いかけに対する、指差されたシャイな日本人のリアクションが控えめだったので、Russell は寂しそうだった。しかし演奏は最後までドライブし、ジャズ・ファンであれば概ね高評価を与えられる演奏だったのではないだろうか。
★ set list
HE SAID WHAT ?
I SAW YOU DO IT
FLIRT
GUITAR SOLO (in E) 〜 カーペンターズ (F)
MIRRORS (by Joe Chambers)
--- (Dフラット・マイナーブルース)
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