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STEVE GADD & FRIENDS featuring RONNIE CUBER, JOEY DeFRANCESCO, PAUL BOLLENBACK
BLUE NOTE TOKYO
2008.9.1 19:00 (1st)
Steve Gadd スティーヴ・ガッド:ds ドラムス
Ronnie Cuber ロニー・キューバー:bs バリトン・サックス
Joey DeFrancesco ジョーイ・デフランセスコ:Hammond B3 org (tp) ハモンドB3オルガン (トランペット)
Paul Bollenback ポール・ボーレンバック:g ギター
◆ 筆者的に見に行ったのは、日本での知名度は低いので次はいつ来日するか分からない、ギタリスト、テクニシャンの Paul Bollenback 。その共演者が Steve Gadd 、Ronnie Cuber 、Joey DeFrancesco であると考えればめちゃめちゃ豪華に思える?!Paul Bollenback とハモンド・オルガンの Joey DeFrancesco との共演でイメージするギターはフル・アコースティックだが、今回は何とストラトキャスター系のギター。Cornell Dupree あたりを意識したのかも。Jimi Hendrix 的なトリッキーな奏法もちょっぴり披瀝した。シャープなギター・サウンドで時折チョーキングも交えるが、基本的な奏法はいつものジャズのスタイル。テクニックは相変わらず凄いが、ソロ・コーラスをまとめ切る能力が極めて高く、プロ中のプロという感じ。一見すると演奏上の「華」は余り無いが、「ウマい」という言葉がピッタリのギタリストであった。
◆ 3月の THE CRUSADERS の公演に続けて、再び Steve Gadd のスティック・ワークと遭遇。ドラム奏法の歴史に名を残す Steve Gadd であるが、もうこのくらいのキャリアになると何をやっても許されるところまで来ている。THE GADD GANG 的なグルービーなバンド・サウンドの中で、レイジーとかレイドバックとさえ言える、彼特有のノリで押し通していた。キャリアを積み重ねるに従って小技に走るミュージシャンが多い中、Steve Gadd の大きなノリへの拘りは、清々しいとさえ言えるだろう。ドラム・ソロも十分に盛り込まれ、インプロバイザーとしてのオリジナリティーも保ち続けていた。Sister Sadie でのカクカクした4ビートも相変わらず。
◆ Ronnie Cuber もオジサンになってしまっていたなー。しかし、あのバリトン・サックスの音に変化はない。Paul Bollenback とのコンビネーションも抜群。ハモンド・オルガンのテクニシャンである Joey DeFrancesco も凄かった。Joey DeFrancesco はいかにもオルガン的なダイナミックな奏法は勿論素晴らしいが、先日来日した Tony Monaco のオルガン的な押しの強いプレーと比較して、驚くほど繊細な奏法に特徴があるのが分かった。バラードの My Foolish Heart で見せた音色の細かい選択と音量の微妙な上げ下げで、完璧とも思える表現を実現していた。Bye Bye Blackbird では、得意のトランペットにハーマン・ミュートを付けてプレー。トランペットを演奏しながら、オルガンのベースラインも刻んでいた。
◆ 客席にジョン・カビラを発見。
(- set list - 2008.8.28)
1ST
1.WATCHING THE RIVER FLOW
2.ALLIGATOR BOOGALOO
3.MY FOOLISH HEART
4.SISTER SADIE
5.BYE BYE BLACKBIRD
6.THEM CHANGES
7.PASSION FRUIT
8.BACK AT THE CHICKEN SHACK
2ND
1.THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
2.WAY BACK HOME
3.PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE
4.UNDECIDED
5.JUST SQUEEZE ME
6.SIGNED SEALED DELIVERED I'M YOURS
7.FLAMINGO
8.BACK AT THE CHICKEN SHACK
9.HAND CLAPPING
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