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PAT METHENY GROUP
SPEAKING OF NOW TOUR
2002.9.19 19:00- NHK ホール

PAT METHENY : g , syng
LYLE MAYS : p , key
STEVE RODBY : b
RICHARD BONA : vo , perc , g , b
CUONG VU : tp , vo , g , perc
ANTONIO SANCHEZ : ds

◆ 前回 PAT METHENY GROUP のライブを見たのは、1989年の"LETTER FROM HOME"のツアー以来だから、実に13年ぶりとなる。PAT METHENY も、MICHAEL BRECKER の "TALES OF THE HUDSON BAND" 以来だから、かなり経つ。完璧なアンサンブルにジャズ・インプロビゼーションのスリルを加味した、観客の聴覚(と視覚)を刺激し続けるステージング。3時間のライブを一気にこなすパワーは驚くべき。新たなサウンドを追求する姿勢も忘れない。自分達の音楽を、演奏したい通りに演奏し、しかもクリエイティブ。音楽の完成度に"完璧"という言葉を当てはめる事は不可能なのかもしれないが、少なくとも観客の立場からすれば PAT METHENY GROUP は、自分達の指向する音楽を表現する度合からすれば、驚く程"完璧"に見える。
◆ RICHARD BONA の参加により、ワールド・ミュージック色が濃くなった。CUONG VU のかつて聞いた事のないトランペット・サウンドも、GROUP に新たなカラーを加えている。だが何と言っても、ANTONIO SANCHES のドラムスが、GROUP のサウンドの核の部分に変化を与えた。前任者と演奏のタイプが非常に異なる為、以前の曲でどのようなアプローチを加えるかを聴き取るという部分で楽しめた。
◆ LYLE MAYS のアコースティック・ピアノ、円熟味を増した。そして、METHENY のギター・プレイ、インプロバイザーとしての兆戦はまだまだ続く。

★ SET LIST
◆ LAST TRAIN HOME
アコースティック・ギターでのソロで、意表を突く。
◆ (GO) GET IT
ANTONIO SANCHES が登場、デュオで演奏。
◆ PHASE DANCE
かつてのオープニング・ナンバーの定番が蘇った。
◆ THE BAT
"99-00 TRIO" でも再演、隠れた名曲。
◆ PROOF
CUONG VU のトランペット・ソロが、スタジオ演奏より更にスケール・アップ。
◆ AS IT IS
◆ HOW INSENSITIVE
ナゼかライブの度に演奏する、ボサノバのスタンダード。ANTONIO SANCHES の叩きまくりが、ここでも。
◆ THE GATHERING SKY
予想通り、ドラム・ソロは長尺。ANTONIO SANCHES のドラミングのアイディアが明確になる。
◆ YOU
◆ THE FIRST CIRCLE
多分、初演以来、アレンジが全く変わらない。この曲だけではないが、曲のカウントをどのように出しているのか、客席からでは全く分からない。
◆ SCRAP METAL
CUONG VU のトランペットのフリー・インプロビゼーションをフューチャー。本当にユニークなトランペッターだ。
◆ ANOTHER LIFE
ANTONIO SANCHES もボーカルに加え、レコーディングのサウンドを再現しようとした。
◆ ON HER WAY
イントロ部分で、構成の都合上、RICHARD BONA がギターを演奏出来ず、仕方なく(?) LYLE MAYS が数小節だけガット・ギターを弾いた。
◆ A PLACE IN THE WORLD
◆ INTO THE DREAM
"ピカソ・ギター"でのソロに、CUONG VU のトランペットも加える。
◆ ARE YOU GOING WITH ME
◆ BRIGHT SIZE LIFE
RICHARD BONA がベースを持って、(客席より見て)ステージ右側に登場、トリオで演奏。BONA の圧倒的テクニックに圧倒される。
◆ THE ROOTS OF COINCIDENCE
DVD で見られるバージョンでのように、LYLE MAYS もエレクトリック・ギターを弾く。
◆ A MAP OF THE WORLD
◆ DISTANCE - IN HER FAMILY
METHENY と MAYS のデュオ。最後より2曲目というのが渋い。
◆ MINUANO (SIX-EIGHT)
(EC)
◆ SONG FOR BILBAO
ピアノ、トランペット、BONA のベース、ドラムス、"GR"ギター・シンセによるソロ。

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