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JESSE VAN RULLER
COTTON CLUB
2007.2.11, 17:00- (1st set)

Jesse van Ruller ジェシ・ヴァン・ルーラー : g
Bert van Den Brink ベルト・ファン・デン・ブリンク : p

◆ アルバム "IN PURSUIT" で素晴らしいコンビネーションを聴かせた、Jesse van Ruller と Bert van Den Brink からなるデュオ。Jesse van Ruller が、圧倒的なテクニックで曲をリードするが、まるでピアニストの右手に対する左手のようにピッタリと完璧にフォローする Bert van Den Brink 。無名でも凄いピアニストがいるものだと思わせた(彼はもうこれで無名とは言えないか)。オリジナル曲の HERE COMES THE SUN から始まって、演奏の素晴らしさに浸っているうちに、アッという間にセットが終了してしまった。
◆ JESSE VAN RULLER のギターは、あの使い込んだ LEVIN ではなく、新しいもの(メーカー等不明)。ネックとボディの厚さなどは、LEVIN にかなり近いもとなっている。サウンドは LEVIN のように極端に枯れたものではなく、どちらかと言えばリッチなものだった。しかし Jesse van Ruller のギターのサウンドの特徴は主に彼のテクニックから来るもので、ギターの違いというのは余り感じさせなかった。いつものエフェクターは使用せず、ギターをダイレクトにアンプに繋いでいた。余談だが、たまにギタリストに見られる性癖なのだが、演奏に集中するあまり足元のシールドの位置を気にせず、シールドを踏みまくっていた。それにしても、相変わらず、特に低音弦の使い方が圧倒的に素晴らしい。Jesse van Ruller を「若手ジャズ・ギタリストのナンバー・ワン」と言ってしまって良いと思うが、「若手」を取ってしまっても問題ないのではとすら思わせた。

★ set list
◆ HERE COMES THE SUN
◆ HIGH,HIGHER,HER
Jesse van Ruller のオリジナル2曲での自由度は、CDでの演奏よりも更に高く感じられた。Jesse van Ruller のテクニックは早くも全開。2人のミュージシャンのテクニックと相手に合わせる能力の高さには驚嘆させられる。
◆ ESTATE
テーマがルバートで始まり、"IN PURSUIT" での演奏より、ソフトで自由な感じ。
◆ LOVE FOR SALE
既にお馴染みの7拍子のアレンジだが、変拍子なのにもかかわらず全く自然で淀みがない。
◆ ALONG CAME BETTY / STEABLEMATES
BENNY GOLSON のオリジナルのメドレーだったが、いつの間にか STEABLEMATES に入ってしまい、切れ目のアレンジを掴む事が出来なかったのが残念。STEABLEMATES での掛け合いは、エンディングに入っても延々と続けられた。
◆ DETOUR AHEAD
Bert van Den Brink はバッキングのみ。この曲での Jesse van Ruller のルバートのソロ・プレーを見れば、彼がどのくらい素晴らしいギタリストであるかが分かるだろう。
◆ CHASE BLUES
ロック的なリズムで演奏された、Bert van Den Brink のオリジナルのブルース。
(EC)
◆ AMSTERDAM
5拍子のオリジナル曲も、このデュオにとっては、ジャズ演奏の為の素材の一つに過ぎない。

(改 2007.2.13)
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