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REBECCA MARTIN
レベッカ・マーティン
COTTON CLUB
2009.2.26 19:00 (1st set)

Rebecca Martin レベッカ・マーティン : vo,g
Kurt Rosenwinkel カート・ローゼンウィンケル : g
Larry Grenadier ラリー・グラナディア : b
Dan Rieser ダン・リーサー : ds
◆ シンガーの Rebecca Martin の昨年リリースされたリーダー作、"The Growing Season" でのメンバーが凄い。ベースが Larry Grenadier ( Rebecca Martin が奥方なんだと)、ギターとキードードとプロデューサーに Kurt Rosenwinkel 、ドラムスに Brian Blade という超強力なメンツ。そういえばこのアルバムは、やはり最近リリースされた Brian Blade のリーダー作の "Season of Changes" に、フォーク・ロックっぽいサウンドが似ている。勿論、両者でサウンドの核を担っているのが Kurt Rosenwinkel 。彼の感情の起伏を感じさせない朴訥なギターが、荒涼感と郷愁を生み出している。Rebecca Martin の音楽は、Norah Jones にも通じる癒し系 ( Dan Rieser は Norah Jones との共演者)。彼女はギターも演奏するが、変則チューニングの使い手で、ワン・ステージの中で2回もチューニングを変えていた。
◆ "The Growing Season" で Kurt Rosenwinkel は生ピアノやフェンダー・ローズといったキーボード類の弾き分けもこなし、音楽性の高さと幅の広さを示している。今回のライブでは全編でキーボードを弾いて裏方に徹するのではないかと危惧していた(?)。しかし、ステージにキーボードはなかったので筆者は安心した(?)。筆者は開演20分前に到着したのだが、何とギブソンのセミアコを抱えた Kurt Rosenwinkel 本人がエフェクターをセッティング中だった。ACからDCへの変換アダプターが5個以上並んでおり、アナログ系のエフェクターの好きなギター少年状態だった。
◆ スタジオ録音の "The Growing Season" は、ギターとキーボードの音が入念に重ねられて作りこまれたサウンドだったが、実際のライブ演奏ではギターだけなのでややラフな感じで、Rebecca Martin のギターのリフに Kurt Rosenwinkel がインプロビゼーションで絡むとう状況。要するに、メンツからしてもジャズ寄りのサウンド。
◆ Rebecca Martin のオリジナル曲の合間に、Lush Life や But Not for Me というジャズのスタンダード・ナンバーを挟み、Kurt Rosenwinkel と Larry Grenadier のアドリブをフューチャーしていた。ロック・ギター的奏法を見せていた Kurt Rosenwinkel は、独自のフレーズとブロック奏法で、ジャズ・ギタリストとしての実力も示した。
◆ 明らかな Kurt Rosenwinkel やジャズのマニアも見られたが、オシャレなライブ・ハウスでひとときを過ごしたい一般的の聴衆も多かった。近くのОL風の女性客は、Kurt Rosenwinkel の過激なギター・ソロに唖然としていた。
★ set list
◆ The Space in a Song to Think
◆ A Million MIles
◆ Just a boy
◆ After Midnight
◆ Lush Life
◆ But Not for Me
・・・and others

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