SLAPADD

Section: Maintenance Commands (8C)
Updated: 2005/01/24
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名前

slapadd - SLAPD データベースへのエントリの追加  

書式

/usr/local/sbin/slapadd [-v] [-c] [-u] [-p] [-r] [-w] [-d level] [-b suffix] [-n dbnum] [-i rid1,rid2,...] [-f slapd.conf] [-l ldif-file]  

説明

slapadd は、LDAP データ交換フォーマット(LDAP Directory Interchange Format: LDIF)で記述されたエントリを slapd(8) データベースに追加するために使われます。 slapadd は、データベース番号あるいは接尾辞によって決まるデータベースを オープンし、そのデータベースに与えられた LDIF に対応するエントリを追加します。 LDIF の入力は、標準入力あるいは指定のファイルから読み込みます。

slapadd は、 slapcat(8) が出力するような、データベース内の順序での LDIF を受け付ける ように設計されているので、あるエントリを追加する前に その上位エントリが存在しているかは検証せず、 ユーザスキーマおよびシステムスキーマの検査も行わず、 (createTimeStamp や modifiersName といった)運用属性の管理もしません。  

オプション

-v
冗長モードにします。
-c
継続(エラー無視)モードにします。
-u
dry-run (バックエンドに書き込まない)モードにします。
-p
LDIF の入力が syncrepl コンシューマレプリカを表していれば、 エントリを追加した後に syncrepl プロバイダの内容に昇格させます。
-r
LDIF の入力が syncrepl プロバイダを表していれば、 エントリを追加した後に syncrepl コンシューマレプリカに降格させます。
-w
オプション -p または -r と共に指定すると、追加したエントリの内容から新しい syncrepl 情報を再構築します。LDIF の入力に含まれているsyncrepl 情報は無視されます。
-d level
指定のレベル level のデバッグメッセージを出力するようにします。
-b suffix
エントリを追加するデータベース決定するための接尾辞 suffix を指定します。この -b オプションは -n オプションと一緒に使えません。
-n dbnum
設定ファイルに定義されている dbnum 番目のデータベースにエントリを追加します。この -n オプションは -b オプションと一緒に使えません。
-i rid1,rid2,...
LDIF の入力に含まれる複数の syncrepl コンシューマレプリカの複製 ID を指定します。 この指定がなければ複製 ID として 0 が使われます。
-f slapd.conf
代替の slapd.conf(5) ファイルを指定します。
-l ldif-file
LDIF を標準入力からではなく指定したファイルから読み込みます。
 

制限

データベースの一貫性を保証したいのであれば、 slapadd を実行している間は slapd(8) の実行を中断してください。

slapadd は名前あるいはスキーマの検査を提供していません。 既存のディレクトリに新しいエントリを追加するときには ldapadd(1) を利用するほうが賢明です。  

使用例

ファイル ldif に記述されているエントリを slapd(8) データベースにインポートするには、次のようにコマンドを実行します。

        /usr/local/sbin/slapadd -l ldif
 

関連項目

ldap(3), ldif(5), slapcat(8), ldapadd(1), slapd(8)

"OpenLDAP 管理者ガイド" (http://www.OpenLDAP.org/doc/admin/)  

謝辞

OpenLDAP は OpenLDAP プロジェクト (http://www.openldap.org/) が開発/管理しています。 OpenLDAP はミシガン大学の LDAP 3.3 リリースより派生しました。  

和訳

稲地 稔 <inachi@kkd.biglobe.ne.jp>


 

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