LDIF エントリの基本的な形式は次のようなものです。
dn: <識別名> <属性記述子>: <属性値> <属性記述子>: <属性値> <属性記述子>:: <base64でエンコードした値> <属性記述子>:< <URL> ...
値は、UTF-8 のテキスト、base64 でエンコードしたデータ、属性値のある 場所を示す URI のいずれかで指定します。
行を単一のスペースまたはタブ文字で開始すると、前の行に 継続できます。たとえば次のようにできます。
dn: cn=Barbara J Jensen,dc=exam ple,dc=com
シャープ記号 '{{EX:#}}' で始まる行は無視されます。
属性値が複数ある場合は行を分けて指定します。 たとえば次のようになります。
cn: Barbara J Jensen cn: Babs Jensen
値に印字できない文字が含まれていたり、スペース、コロン ':' で始まる場合には、<属性記述子> に続けてコロンを二つ置き、base64 表記で エンコードした値を書きます。たとえば値が " begins with a space" であるときは次のようになります。
cn:: IGJlZ2lucyB3aXRoIGEgc3BhY2U=
属性値がファイルに格納されている場合には、<属性記述子> に続けて ':<' を置き、file: URI を書きます。 たとえば値がファイル /tmp/value に格納されている場合には次のようになります。
cn:< file:///tmp/value他の URI スキーム(ftp,http)も同様にサポートされます。
dn: cn=Barbara J Jensen,dc=example,dc=com cn: Barbara J Jensen cn: Babs Jensen objectclass: person description:< file:///tmp/babs sn: Jensen dn: cn=Bjorn J Jensen,dc=example,dc=com cn: Bjorn J Jensen cn: Bjorn Jensen objectclass: person sn: Jensen dn: cn=Jennifer J Jensen,dc=example,dc=com cn: Jennifer J Jensen cn: Jennifer Jensen objectclass: person sn: Jensen jpegPhoto:: /9j/4AAQSkZJRgABAAAAAQABAAD/2wBDABALD A4MChAODQ4SERATGCgaGBYWGDEjJR0oOjM9PDkzODdASFxOQ ERXRTc4UG1RV19iZ2hnPk1xeXBkeFxlZ2P/2wBDARESEhgVG ...
ここで、Barbara Jensen のエントリ中の description がファイル file:///tmp/babs から読み込まれ、 Jennifer Jensen のエントリ中の jpegPhoto が base64 でエンコードされていることに注目してください。
"LDAP Data Interchange Format," Good, G., RFC 2849.