Diary(2004年7月〜9月)


2004年9月26(日)
 筑波で行われたカシオペアの走行会で初めてレースに出場してきた。走行会の最後に行われる模擬レースで、BMWトロフィーというBMWのワンメイクレースだ。こういう草レースはワタシのようにライセンスのない素人でも参加できるが嬉しい。但しカシオペアでは耐火性のレーシングスーツとシューズの装着が義務付けられているので、この点だけは普通の走行会と違うところだ。もちろんワタシも今回のレースに向けて買い揃えた。かなり無理をしたけど・・・

今回のために用意したレーシングスーツとシューズ。

 走行会はあいにくの雨ということで最初のタイムアタックからイエローフラッグが続出という状況。レースの予選もタイムアタックと混走ということで台数が多く、ぜんぜん前を譲らない車はいるし目の前でスピンする車がいるしでなかなかの荒れ模様。ワタシ自身も滑りやすい路面でおっかなびっくりの予選だった。それでも結果はタイム的にはイマイチながらも3位をゲット!決勝は3番グリッドからのスタートである。雨のコースにも慣れてきてだんだん楽しくなってきた♪

予選3位の証。ダッシュボードに決勝のグリッド順を書いたテープを貼り付けている。

 決勝のスタート前、コースインして1周のフォーメーションラップのあとスターティンググリッドに並ぶ。レースではよく見かけるシーンであるが自分がやるのはもちろん初めて。気分はすっかりレーシングドライバーという感じだ(^^ ちなみに予選1位はBridgeさん、2位はTACKさん。

スタートの瞬間の様子。写真撮影はY氏だ。

 そして決勝スタート。1コーナーの飛び込みで3位をキープしたものの、立ち上がりで大きくテールスライド!予選の時に何回かやっていたので気をつけていたつもりなのにぃぃ(ToT もたついてるスキに後ろにいた318isの人に抜かれてしまうし、さいさきの悪いスタートになってしまった。

スタート直後の1コーナー。進入はうまくいったんだけどね・・・

 しばらくのあいだ318isの人とバトルが続いたあと、なんとかストレートでパスして3位に復帰した頃には前のBridgeさんとTACKさんはすでに視界から消えていた。残り週回数は3周、あとはひたすらタイムアタックモードで走り続け一人旅のままゴールとなった。とりあえず3位である。

単独3位を走るエムスリ。

 ところで今回のレース、エントリーしたのは全部で11台。性能的に一番有利なはずのE46M3はワタシを含めて3台いるから最低でも3位に入りたい、というか3位以内に入らないとヤバイだろ・・と考えていたので正直ホっとした(^^; ちなみにベストタイムは最終ラップの1分12秒718だ。BridgeさんとTACKさんとはベストで1秒以上の差があるけど、安定してこのタイムが出せるようになればトップ争いに加わるのも夢ではなさそうである。

 尚、余談であるが1位と2位には賞品のトロフィーがあったのに3位には何もなかった・・・。表彰台に立ったのは混走した3つのレースの各1位の人だけだし、ちょっと虚しいレース後であった(−−;


2004年9月23(木)
 今日は日曜日のつくばに向けて準備をしていた。月曜日にSタイヤに履き替え済みなので今日はアライメントを変更して、キャンバーをフロントに4度、リヤに2.3度付けた。そのあとリヤシートを外して4点式シートベルトを取り付け、ついでに車載カメラも取り付けた。あとは荷物を降ろしてテーピングして助手席を外せば走れる状態だ。事前にこれだけ準備をしたのは今回が初めて!草レースとはいえ初めてのレースだから気合が入っているのだ。まぁ、つくばを走るのは今回が2回目だからあまり結果は期待できないけどね(^^;刺さらない程度にがんばろう。


2004年9月21(火)
 ワタシのエムスリがリコールの対象になってしまった。クランクシャフトのコンロッドメタルが焼き付きを起こして最悪はブローする可能性があるというのだ。この不具合はかなり前から国内外のサイトでずいぶん話題になっていたし、昨年リコールになったのでワタシも知ってはいた。この時のリコールではワタシのエムスリは製造年月が対象から外れていたので安心していたのだが、その後になって対象から外れているのに同じ症状でブローしたという話を耳にするようになり、ワタシもかなり気になっていたのだ。

昨年、国土交通省に届け出のあったリコールの内容。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/recall/recall03/04/recall04-222.html

そしてこれが今回のリコールの内容。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/recall/recall04/09/recall09-142.html

 それにしたって今さらエンジンがブローするとか言われてもねぇ・・・。2年も乗って3万キロ以上走行して、しかもサーキットを何回も走ってから言われても「遅いよ!」という感じだな。まぁ対象の車すべてに症状が出るわけじゃないし、問題ない車がほとんどなんだろうけど。じゃなければワタシのエムスリなんてとっくにブローしてると思うし。

 そういうわけで今度、リコール対策で車を2.3日預けることになった。もちろん代車を要求したのは言うまでもない。また箱根で全開インプレッションでもするかな( ̄ー ̄)ニヤリ


2004年9月12(土)
 この日はKITAMO秘密基地に遊びに行ってきた。新製品がいろいろ出ているのをHPを見て知っていたから、ずいぶん前から見に行きたいと思っていたのだ。家を出るのが遅くなり秘密基地に到着したのは夕方近くになってしまったのだが、予想通り敷地内の駐車場にはM3がところ狭しと並べられており、ちょっとしたオフミのような賑わいである。きっとMOっちゃんが日本に滞在してるあいだは毎週末がこんな感じなんだろうなぁ。初対面の人も含めていろんな人とお話ができ、短い時間だったけどとてもたのしい時間を過ごすことができた。

秘密基地はいつ来てもM3が集まっている。

M3がこれだけ集まるなんてちょっとしたオフミのようだ。

 さて、今回はKITAMOの新製品をこの目で見たい!というの目的でやってきたのだが、数ある新製品のなかでも最新作であるカーボン製トランクがちょうどひとつだけ残っていた。実物を見て触って確めてみたが質感といい造りの精巧さといい、いわゆる有名ブランドのカーボン製パーツにもヒケを取らないような出来栄えである。むしろこれだけ大きな部品を高い精度で作れるという点ではヘタなブランドでは太刀打ちできないのではないだろうか。去年の春くらい、まだ小物だけを作っていた頃はあくまで趣味ということで仕上がりもそれなりだったのに、本気になったMOっちゃんはスゴイんだなぁとつくづく関心してしまう。

帰り際、全員の車を並べて集合写真を撮った。カメラを持ってこなかったのが残念でしかたない。この日の写真は全て携帯で撮影した。

 ちなみに今度はボンネットをカーボンで作るそうだ。ワタシが付けるかどうかはおいといて、とても興味あるパーツなことに違いはないので完成したらまた見に行くつもりだ。その時はカメラで写真を撮ってこよう(^^;


2004年8月22(日)
 もて耐の決勝当日、天候は朝から曇りとなった。予選が行われた土曜日に比べると気温はやや低く、コンディションはとてもよさそうである。猛暑のなか7時間も走ることになったらライダーもマシンも最後まで持つのだろうか、と心配で仕方なかったので正直言ってホっとした。

スタート前の様子。天気は曇りで気温は低めだった。

 スタートの10時が近づき場内にアナウンスが流れると、各チームはコースインして1周してからストレートのコース脇にマシンを並べる。ここで決勝に出場する全てのチームが順番に紹介されたが、やはり「うさぎ団」というチーム名で紹介されると自分達のことでありながら「なめた名前だ」と思ってしまう・・・もてローの時にも思ったけど(^^; 一通りチームの紹介が終わるといよいよスタートだ。マシンを支えるピットクルー1名と第一ライダーがコース上に残り、ル・マン式スタートに備える。ワタシは他のみんなと一緒にスタートの瞬間をピットのモニターから見ていたが、シグナルが青に変わると同時にライダーが一斉にマシンに向かって走る様子は耐久レースならではという感じだった。

ストレートの脇にマシンを並べ、ル・マン式スタートに備える

スタートの瞬間、一斉にマシンに向かって走る様子は耐久レースならではだ。

 7時間耐久レースと聞いてワタシは最初、ライダーは大変だけどピットクルーやヘルパーは結構退屈なんじゃないだろうか、などと考えていたがそれは大きな間違いだった。コース脇では常にタイムを計測してライダーにサインボードで知らせなければいけないし、ピット内でもタイムを記録して燃費の計算などをする。給油になればマシンを給油所に運んだり、長丁場のレースなので途中でタイヤ交換も行う。ところどころで気を抜くタイミングはあるけど退屈なんてことはないのだ。

この日のために練習したタイヤ交換。ピットクルーの最大の見せ場だった。

 レースの中盤を過ぎた頃だろうか?場内放送のピットレポーターがピットにやってきてインタビューさせてくれという。どうやら「うさぎ団」という名前が司会者の興味を引いたらしい。インタビューではレースの状況の他に「名前の由来は?」なども聞かれていた。「ホームページに載ってるよ」と答えれば面白かったかもしれないな(^^;

ピットのモニタにもインタビューを受けるうさぎ団が映し出された。

 そして午後5時、ついにゴールを迎えた!それまでピットやパドックにいた大勢の人がピットロードに押し寄せて、チェッカーを受けるライダーに声援を送ったり手を振ったりしている。ライダーもそれに応えて手を振ったりウイリーしてみたりとすごい盛り上がりようだ。ワタシもピットロードに出ていまかいまかとゼッケン230番のマシンが通過するのを待っていたが、無事にチェッカーを受けるのを見て「やった!」「完走だ〜」「すげー」となんだか独り言のような言葉を発して喜んでいた・・(^^;

ゴールの瞬間。

 決勝におけるうさぎ団の順位は56位。終盤にクーラントが減って水温が上昇するというトラブルがあったものの7時間を最後まで走りきることができた。予選19位を考えるともっと上の順位を狙えたかもしれないのに燃費が悪くて給油の回数が多くなってしまったのが致命的だった。まぁ、改善すべき点はあるにしてもそれは来年までの課題ということで。今回は初出場で決勝進出して完走できたのだから、それだけでもフツーに考えればすごいことなのだ。だから素直に喜びたい。いや、本当によかった(^^

ゴールした後、完走したマシンはコース脇でしばらく車両保管され、そのあいだに表彰式などが行われていた。

車両保管から戻ってきたマシンを囲んで集合写真。

最後にマシンのメンテを行う。

マシンをトランポに積んで引き上げる準備中。おつかれさまでした。

 余談だがレース終了後、主催側から完走したチームに対して各順位ごとの数字がプリントされたTシャツが記念品として配られた。決勝に出場したのは66台だから1位〜66位までの分をちゃんと用意してあったということになる。なかなか気の利いたことをするもんだ。

記念品のTシャツ。56位完走を意味するプリント入りだ。


2004年8月20(金)
 うさぎ団でチームを組んでもて耐に出場する、この話が決まったのがおよそ半年前。レースに出場するならそれなりにタイムを出さなければならないし、そのためにはライダーの実力だけでなく多くの時間と費用が必要になってくるはず。だから最初に話を聞いた時はは果たして本当に実現するのだろうか?と心配になったりもしたが、こうして当日を迎えることができたのは仲間としてとても嬉しい。しかもダメモトとかじゃなくて予選通過に十分な見通しがあってのことなのだから、応援と少しばかりの手伝いをしにやってきたワタシもやりがいがあるというものだ。

 ちなみにもて耐は正式には「もてぎオープン7時間耐久ロードレース」という。バイクの耐久レースというと鈴鹿8耐が有名だが、あちらはプロが競い合う世界選手権なのに対して、もて耐はレース好きを集めた最大規模の草レースで、言ってみればお祭りみたいなものである。しかし決してレベルが低い訳ではなく、 毎年上位入賞を果たしている有力チ−ムがいくつもあるし出場するライダーのなかには元ワークスライダーもいる。予選を通過するにはそれなりのマシン性能とライダーの実力が要求されるのだ。

 ワタシが茂木に到着するとちょうど うさぎ団がいる予選Bグループの予選が始まったところだった。ワタシはサインボードを出してライダーにタイムを知らせることになったのだが、この日はとても暑くてピットロードに立っているだけでもアスファルトの照り返しで熱気がすごいのが分かる。こんな状況のなかをさらに熱いエンジンをかかえて走るのだからライダーの体力の消耗は相当なものだろう。ピットに戻ってマシンを降りた後に足元がフラついてしまうような場面があったほどだ。

予選中のピットの様子。この日はとても暑かった。

 こんな厳しい状況のなかであったが第一ライダーのスギが好タイムを出したおかげで、うさぎ団は無事に予選通過を果たすことができた。しかも予選を通過した66台のうち19番手のタイムなのだから真ん中よりは上ということになる。初出場にしては出来すぎという感じだ。ちなみに決勝は1日空いて22日の日曜日に行われる。翌日の土曜日は予選通過できなかったチームを2グループに分けて、午前と午後にそれぞれ3時間耐久レースが行われるからだ。予選が終了してあたりがすっかり暗くなった後もパドックには大勢の人で賑わっており、3耐に向けて準備を進めているチームもあるようだったが、ほとんどのチームはくつろぎモードに入っていて、なかにはビール片手に食事しているチームもチラホラ。まさにお祭りを楽しんでいるようだった。

夜のパドック。まるでお祭りを楽しむかのような雰囲気だった。



2004年8月1(日)
 この日は横須賀の花火大会に行ってきた。横須賀といえば米軍基地があることで有名だが、花火大会の日は会場の三笠公園に隣接している基地の一部が開放され、一般人でも基地の中から花火を見ることが出来る。どうせ見るなら基地から見たほうが面白いかもと思って入ってみたのだが、基地内で面白そうな車のイベントをやっていたので思わず目が釘付けになってしまった。どうやらアメ車のカスタムカーの展示会らしいのだが、その車がフツーじゃない。70年代に活躍したデトマソ・パンテーラやコルベットなどマニアが大喜びしそうな車や、ボンネットからスーパーチャージャーのユニットが飛び出してるカスタムカーに、本物のファニーカーなどドハデは車が勢揃いしていた。

駐車場に並べられたアメ車達。ハデな車ばかり勢揃いしていた。

手前のはカマロだっけ?奥のはトランザムだ。

これはカマロかな?白いのはわからん。

そしてなぜかツインリング茂木のブースが。

歴代のコルベット。めちゃめちゃカッコイイ。

本物のファニーカー。どこから持ってきたんだろう・・・

 ふつーの駐車場に車を並べてるだけなのに、面白い車ばかりでけっこう見応えのあるイベントだった。花火大会だけの予定が思わぬ楽しみができて二度おいしい1日だった。


2004年7月27(火)
 この日は朝から快晴、純正ナビに行き先である箱根の某所をセットして横浜を出た。このBMWの純正ナビは全ての操作を純正オーディオを操作するスイッチで行うのだが、これがけっこう面倒くさい。最初はリモコンがあるもんだとばかり思って車内を探してしまった。ぜひ専用のリモコンを付けて欲しい。まぁナビなんぞがなくても箱根で迷うことはないからホントはいらないんだけどね、せっかく付いてるオモチャだし、ナビを使ったドライブというのは久しぶりだから使ってみたかったのだ。

Z4の純正ナビ。オーディオのスイッチを使って操作するので慣れないと使いずらくて面倒くさい。ぜひリモコンがほしい。

 東名高速の入り口までやってきたところでいよいよオープンにしてみる。電動ソフトトップのためボタンひとつで屋根の開閉ができるから楽チンだ。運転席に座ったままわずか20秒ほどでソフトトップは収納されてしまう。オープンになったところでいったん車から降りて全体を眺めてみたけどやはりZ4は屋根がない方が数段よい。もともとオープンカーなんだから当たり前だけど・・・。見慣れてきたせいか特徴的な顔つきも気に入ってきたし、これにフロントスポイラーと小さめのリヤウイングでも付ければ相当かっこよくなりそうだ。

こちら屋根を閉めた状態。

やはり屋根がない方がカッコよい。

 ワタシは以前からオープンカーに乗る機会があればぜひ試したいと思っていたことがあった。それは高速道路に乗って車内でタバコを吸うことだ。むかしRX−7のカブリオレ(FC3C)は180km/hでタバコが吸えるという話を聞いて以来、本当にそんなことが出来るのかとても興味があった。ところがZ4で東名を走ってみたところ、180km/hどころか100km/hでもタバコを吸うのは無理なくらい風の巻き込みが強い。取説を見るとウインドウディフレクターというのを装着すればよいとのことだが、車内のどこを探してもそんなものは見当たらない。おそらく積み忘れかオプションなのだろう、残念ながらワタシのささやかな望みがかなえられることはなかった。

これがウインドウディフレクター。風の巻き込みを抑えるには必需品のようだ。残念ながら代車には装備されていなかった。

 タナコの話はさておいて、やはりオープンで走るというの気持ちがいいもので、80km/hくらいで走ってる分にはZ4は快適そのもので爽快という言葉がピッタリだ。この爽快感を味わえるなら日常の不便さを犠牲にしてでもオープンカーを選ぶ気持ちが分かるような気がする。むかしバイクに乗っていた頃を思い出すようだった。

これは拾ってきた画像。高速道路を走ってるイメージということで。
 
 東名高速、小田原厚木道路を経て箱根新道に入ると、ここから大観山まではひたすら登り坂が続く。交通量が多いので連なるように走っているのだが、やはり箱根の上りはZ4には少々きついようだった。前の車に離されるとすぐには追い付かないし、登坂車線で道を譲られてもなかなか抜くことができない。もちろん周りの車はみなファミリーカーだ。但し、ATのセレクターはDレンジに入れっぱなしだったので、積極的にギヤを変えて5速ATを活かした運転をすれば、そんなストレスは感じないのかもしれない。

 芦ノ湖の某所で遅めの昼食をとった後、今度は伊豆スカまで足をのばしてみる。伊豆スカなら走り慣れてるし平日の午後だから交通量も少なくて遊ぶにはもってこいのはずだ。ワタシがよく走っているのは亀石から峠の茶屋までの約10kmの区間で、ヘアピンや複合コーナーなど数多くのコーナーといくつかのストレートがあり、スピードレンジは3速と4速を多用する中速域がメインになっている。ちなみに亀石から峠の茶屋に向かうのを「行き」、峠の茶屋から亀石に戻るのを「帰り」などと呼んでいる。

伊豆スカ
 
 Z4のアシはノーマルの割には硬めで街乗りだとゴツゴツ感がかなりある。ディーラーで車を受け取った後、走り出してスグにそれを感じた。その時からZ4で峠を走ったらかなり楽しんじゃないだろうかと予想していたのだが、実際に伊豆スカを走ってみてそれが正解だったことが分かった。コーナーの進入では遊びが少なく応答性のよいステアリングのおかげで「クイっ」という感じで向きを変えてくれるし、コーナーリング中はロール量はあるものの踏ん張り感があって安心して荷重をかけられる。ボディ剛性もオープンカーであることを感じさせないくらい高くて、コーナーで荷重をかけても常にガッチリとしていた。さすがに立ち上がり加速は苦しそうだったけど、もともと目を三角にして走るような車じゃないし、楽しく走るにはこれくらいが丁度いいのかもしれない。

走りを終えて一休み。なぜか急にスポーツカーらしく見えてきた。
 
 ところで伊豆スカを走ってみて感じたのだが、Z4はかなりクセのある車のようだ。特に印象的なのがロングノーズで運転席が後輪の近くにあるせいか、コーナーでは自分を中心に向きが変わっていくような感覚がある。慣れてくると車との一体感のようなものを感じてかえって面白かったりするのだが・・・。もう一つはパワステ。伊豆スカを走るまでまったく気が付かなかったのだが、Z4は電動パワステを採用している。これがかなりクセものでアシスト量が速度に応じて変化するのだが、高い速度から急減速して低速コーナーに進入する時など、ステアリングが軽くなっているのについ力を入れすぎてしまう。一定のアシスト量のパワステに慣れきっているワタシには最後まで馴染むことができなかった。

 と、こんな感じで気になる点もあったりしたけど、最初に「のんびり走る人に向いてる」なんて思ったのは間違いで、実はZ4はかなり走りを重視した車のようだ。オープンという爽快感もあってか、伊豆スカでの走りはとても楽しいものだった。機会があれば今度は3.0iのSMGに乗ってみたいものだ。


2004年7月26(月)
 ワタシがお世話になっているディーラーでは法定点検や車検でディーラーに入庫する場合、事前に予約しておけば代車を出してもらうことができる。もちろん車はBMWだ。ただし、試乗車や展示車を代車として貸し出すので来客の少ない平日のみに限定されるのだが。そして今年もまた12ヶ月点検の時期がやってきた。今年の代車は何だろう?新しい5シリーズにしてもらおうかなぁーとか考えながら予約と合わせて代車の手配をお願いしたら「申し訳ありませんがZ4しかありません」という。Z4といえば大ヒット作となったZ3の後を継ぐBMWのコンパクトオープンモデルだ。以前から一度でいいから自分の運転でオープンカーに乗ってみたいと思っていたワタシは二つ返事でOKした。

BMW AGのHPにあったZ4の画像

 そしてこの日はエムスリ入庫の当日。エムスリと引き換えに代車のZ4を受け取った。雑誌で見るZ4は特徴的な顔つきと、えぐれたような形状のボディサイドが正直あまり好みではなかったが、実車を目の前にしてみると立体感のあるデザインがなかなかカッコよい。特にリヤビューはボリューム感があってかなり気に入った。
 室内の雰囲気は全体的にタイトで座面の低いシートや高い位置にあるセンタートンネルなどいかにも2シーターという感じ。普段エムスリの広い室内に慣れているせいか狭さを感じたけど、個人的にはこういうタイトでスポーツカーらしい雰囲気はとても好きだ。

こちらは代車のZ4。メーカーのHPには「大胆な起伏を与えられた彫刻のようなシルエット」とあるがデザインの好みは別れそう。ワタシはけっこう気に入ったけど。

 次はZ4のスペックについて触れてみたい。Z4には3つのグレードがあって代車は2.2iという直列6気筒2171ccのエンジンと、ステップトロニックと呼ばれるマニュアル機能付き5速ATを搭載しているタイプだ。最高出力170PS、最大トルク21.4Kgと排気量の割にやや低めのパワーに対し、車重は1380Kgとけっこう重い。軽快なスポーツカーというイメージを持つ車だけど、スペックだけ見ると2.2iはまったりとオープンエアを楽しみたい人向けのような気がする。

代車のZ4のエンジンルーム。BMW得意のストレートシックスのエンジンを搭載している。前後の重量バランスを考えてか、ややボディ中央寄りに配置されている。

 話は少しそれるけどZ4には他にも2979ccのエンジンを積む3.0iというグレードがあって、こちらは最高出力231PS、最大トルク30.6Kgとけっこうパワフルだ。車重は2.2iのわずか20Kg増の1400Kgで、SMGを選べるというから3.0iならかなりスポーティな走りが楽しめそうである。代車が3.0iならよかった・・・というのは贅沢か。

 とりあえずこの日は代車を受け取っただけ。エムスリが戻ってくるのは2日後だ。それまでのあいだ街乗りだけではせっかくのオープンカーが勿体無い。というわけで滅多にない機会だし翌日は箱根に行くことにした。


2004年7月25(日)
 この日はBMW Familie!というイベントに参加するため、また茂木にやってきた。BMW Familie!とは国内最大級の参加台数を目指したBMWファンなら誰でも気軽に参加できるイベントだ。ちなみに今年で2回目の開催になるけどワタシは去年参加していない・・・(^^; 今年はウチのホームページで告知協力してるし、せっかくの縁だからと参加してみることにした。

メイン会場の第1パドック。遅い時間に撮影したのでもう人が少ない(^^;

 当日のプログラムは西コースを使ったサーキット走行会や0-200mのタイムトライアル、駐車場ではドライビングトレーニング、カートランドではカートのタイムトライアル、その他にもショップのデモカー展示やファッションショーや抽選会などなど・・・、キッズコーナーもあったりして、子供から大人まで楽しめるという感じだ。
 こんな盛りだくさんのイベントだけどワタシの目的はやっぱりサーキット走行だ。ただし走るのは本コースではなく西コースだという。西コース?モテギのサイトにも載ってないけど・・・?? で、友人に聞いてみたところライセンス講習用のコースだとかで、距離が短いしコーナーがほとんどないからつまらないという話だった。
赤い線の部分が西コース。コーナーはわずか3つ。ほとんどオーバルだ。
 そんな話を事前に聞いていたから当日になってもいまいちテンションが上がらない。とりあえず準備をすませてパドックをウロついていたら、SEVの無料体験フェアをやってるという話を耳にした。SEVといえばエンジンやマフラーに貼り付けるだけでパワーアップするという怪しい・・ではなく驚異のパーツ! せっかく無料だしサーキットなら効果も分りやすいだろうから試してみることにした。

SEVを装着したエムスリのエンジン。ヘッダバランサーという商品らしい。
 そして走行会の開始、SEVの効果には興味あるしちょっとは頑張ってみようかな、程度に考えていたけど周りの人は気合入りまくり!慣熟走行から蛇行してタイヤを暖めていたり、スタートしてからは気合入れすぎてコースアウトする人もチラホラ・・・ワタシも周りにつられて頑張ってしまった。そのおかげで片ベリ対策でほぼ0度のキャンバーでアンダーに苦しみながらも、同じグループでは18台中で3番手のタイムが出ていた。基準となるタイムを知らないから喜んでいいか分らないからけどまぁいいか。

ストレートを走るエムスリ。

 ところでSEVの効果はどうだったのか?というと正直言ってよく分らない(^^; SEVのスタッフによるとワタシが装着したヘッドバランサーは低中速域のレスポンスアップを狙った商品だから、高回転を多用するサーキットでは効果が分りづらいかも、という話をしていた。ホントはマフラーに取り付けるタイプの方がいいらしいので次の機会があれば試してみようかな。

 話は急にふっとんでこの日最後のイベント、あのバンクのあるオーバルコースでBMWとMiniだけでパレード走行をした。全部で何台いただろう?気味が悪いくらいの台数のBMWがコースを埋め尽くす様子は圧巻だった。
パレードに向けてオーバルコースに集合するBMW達

 そういえばイベントが盛りだくさんと上で書いたけど、実を言うとサーキット走行に参加するのと、他のグループの走行を見物していたせいでほとんどのイベントを見ていない。なんとなく本来の半分も楽しめていないのではという気がしてきた。今回のBMW Familie!の様子は雑誌に載るだろうから、それを見て何があったか確かめてみようかな。(^^;


2004年7月11(日) その2
 茂木からの帰り、幅寄せして駐車する時にうっかりしてバンパーの角を壁に擦ってしまった。障害物の存在に気が付かないでぶつけたり擦ったりはたまにあるけど、見えてるものに擦るなんて何年ぶりだろう・・・?つーか免許取立て君みたいで情けねー

 走行には何も支障はないのに金かけて直すのは勿体無い、道具を揃えて自分で直そう!と考えてエイタックに塗装の相談をしたら「失敗するからやめておけ」と言われた(^^; 逆に「目立たなくする程度でいいからテキトーに」とプロが困るような注文をして修理を頼んでしまった。ちなみに仕上がりは十分にキレイでした♪


2004年7月11(日)
 この日、うさぎ団のスギが茂木で行われる二輪のレースに参戦したので応援に行ってきた。スギが参戦したのは茂木ロードレースというシリーズ戦で、ビギナーからエキスパートまで楽しめて気軽に参加できるレース、ということらしい。だけど元ワークスライダーなんて人が参加していたりトップチームのレベルはかなり高い。

 レースの紹介はこれくらいにして・・・(実はよく分かってないので ^^;) 日記に書きたかったことを1つずつ整理したい。まず茂木のピット設備について。エアの取り出し口や電源が装備されていてエアツールやタイヤウォーマーを持ち込めば自由に使うことが出来る。また、天井からは2台のモニターが吊り下がられていて予選や決勝で各チームのタイムや週回数がリアルタイムで確認できるし、コースに設置されたテレビカメラの映像も見ることも出来る。さらに決勝になるとレース中継のテレビ番組そのままのような凝った映像も流してるので思わず録画したくなってしまう。
ピットのモニタ。さすが茂木、設備がいい!

 次に書きたかったのが雨!午後になって雷が鳴り出したと思ったらすぐに大雨が降り、あっという間にピットがくるぶしくらいの水位まで冠水してしまった。どうやら茂木はピット周辺の水はけが悪いようで、大雨が降るとよく冠水するらしい。設備に金かけてる割にはつまらない部分で手を抜いてるなーという感じだ。
ピットに押し寄せる雨水。ふつー冠水しないだろ・・・

 大雨によるハプニングはまだある。エムスリを駐車していた第3パドックが大雨のせいで水深1メートルはあろうかという池になってしまったのだ。幸いにもエムスリは雨が降り始めてすぐに第1パドックに移動したおかげで難を逃れたが、駐車したままと思われる数台の車は水没というか浮いていた・・・。「もしエムスリが」と考えるとゾっとする。危うくエムスリを水没させるところだったよ。ちなみに第3パドックには看板が立っていて「雨が降ると冠水するので注意して下さい」と書いてある。それを見てたからエムスリを移動したけど、そもそも最初から別の場所に案内しろと言いたい。もしくは雨が降り始めた時点で場内アナウンスで警告するとか考えて欲しいもんだ。

 そんなハプニングがありながらも、2時間もしたらすっかり天気は回復。決勝レースは当初の10周から6周に減らされて行われることになった。ちなみに予選は16番手だったので真ん中くらいのポジションからのスタートだ。スターティンググリッドではテレビで見るレース中継のように一人ずつ選手紹介が行われ、スギはちゃんと「うさぎ団」として紹介されていた。なんとなく「うさぎ団?」と言ったように聞こえて妙にウケた(^^
スターティンググリッドに並ぶチームうさぎ団。

 決勝は16番手からスタートしたものの集団にのまれているうちにあっという間に6周してしまい、終わってみたら順位は21位という結果だった。予選にくらべて2秒も遅いタイムしか出ていないし決勝は思うように走れなくて難しいようだ。ただし今回の主な目的はコースに慣れることだし、いきなり最高峰のクラスにエントリーしたのだから無事に完走できただけで十分と言えるだろう。
決勝を終えてピットに戻るスギ。背中には少し哀愁が感じられた。

 今回、ピットに入れたおかげでレースというものを間近で見ることができた。グランドスタンンドで見てるだけでは分からないような緊張感というか雰囲気も楽しむことができたし、レースとはいいもんだなぁと思ったのが素直な感想だ。機会があれば草レースでいいからワタシもエムスリでレースに出てみたいな。


2004年7月4(日)
 M3を購入してもうすぐ丸2年、任意保険の更新時期がやってきた。去年の事故で保険を使ったから今年から保険料のアップは確実!でも今以上の保険料は払うのは非常にキビシイ。そこで多少は保障内容が落ちるけど会社の団体契約に切り替えようと考えていた・・・。そう考えていたけど実は等級プロテクトが付いていたという事実が発覚、等級は変わらないらしい。いや、正確に言うと何事もなかったということで契約更新でまた等級が上がる(^o^!つまり安くなるのだ。もし会社の団体契約にしたら保険会社が違うので等級プロテクトが効かなくて逆に等級が下がるかもしれない。ロクに保障内容も理解せずに保険に入ってたけど思わぬラッキーだった。これからは保障内容はちゃんと理解したうえで契約しよう。


2004年7月3(土)
 もうすぐ登場する次期ポルシェにはセミオートマが搭載されるらしい、そんな話を小耳に挟んだ。どんな仕掛けなんだろうか?SMG2とどっちが優れてるのかなぁ?等々いろいろ知りたくなってディーラーを訪問してみた。車を買い換えるつもりは全くないんだけどね、そんな金あるはずないし。早い話が「セミオートマのモデルに興味がある」というのを口実に冷やかしに行ったわけだ(^^; で、次期モデルの正式な情報は社内でもまだオープンにされてないから詳しいことは分からないそうだ。ただ少なくとも最初からセミオートマのモデルが登場することはなくて、2・3年経ってからになるはず、という話だった。てことで収穫はなし。まぁーエラソーな雰囲気が味わえただけでも良しとするか。きっと二度と来ないだろうしな・・・。

 余談だけど帰り際にセールスマンが「スイス製のボールペンです」と自信ったっぷりな顔してお土産をくれた。「おぉ〜さすがぽるしぇだ」とその場を後にして家に帰って箱から出してみると割とフツーのボールペン。swiss madeと書かれたプラ製のボールペンを見ていたら、なんかポルシェに親しみを感じてしまった(^^

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