僕は体幹強化ではなく、加齢による体幹劣化を少しでも遅らせるため、筋トレをやってます。

　貴兄は高齢者が筋トレをすると、逆効果になるのではないかと書かれていますが、それは間違いです。

　多分、正しい筋トレをしなかったからでしょう。

 

　筋トレは、まず筋トレ前からそれなりの筋肉がついている人が、専門家の正しい指導の下にやらなけ
れば効果が出ません。

 

　まず、最低の条件ですが、筋トレ前に鉄棒に両手でぶら下がって３分以上保持できること、できれば
顔を上げる程度までの懸垂運動ができること、このためには握力が片手で左右とも自分の体重の６０％
以上でなければ懸垂で棒に３分つかまっていることもできません。更に腕の筋力もそれなりに必要です。
　僕は体重が６６ｋｇですが、片手の握力が成人男子の平均値の５０ｋｇに対して、現在でも４２ｋｇありま
すので、両手で８４ｋｇまでぶら下がれるので、懸垂ができます。

　トレーニングしていない僕と同年代の人の平均握力は３０ｋｇくらいですので、懸垂どころか３分間ぶら
下がることもできないのです。

　貴兄のようにゴルフをやっている方は、握力の劣化は少ないのかもしれませんが？

 

　次に筋トレ前に必ずタンパク質の多い食事をすること、これなしに筋トレを行うと、筋肉のタンパク質な
どがそこから奪われ逆効果になります。また筋トレ後も、できるだけ早く食事を摂ることも大事です。

 

　さらに、一度にいろいろの筋肉にストレスを掛けても、各部位に掛けるストレスは少ないので、ほとんど
効果が出ません。僕は一回の筋トレで、３種類くらいを各種類ごとにその部位がかなりの熱を持つまで
継続します。一動作１０分～１５分続けます。

 

　僕はカロリーメーターを腰に付けて筋トレしますが、約４０分の筋トレを終了すると約４００ｋｃａｌのエネル
ギー消費があります。そして汗をびっしょりかきます。田巻君のダンスでも汗をかくそうですが、筋トレも
汗をびっしょりかかない程度では効果は出ません。

 

　僕は、昨年秋に、風邪の菌が腎盂に入り、腎盂炎に罹患し、生まれて初めて８日間の入院をしました。
　朝晩２回の点滴療法でした。退院後、約一か月の自宅での安静を指示されたので、サイクリングもでき
ず、ほとんど外出しなかったため食も細くなり、６６ｋｇの体重が６１ｋｇまで減ってしまいました。
　一番初めに影響が出たのは、顔の筋肉が無くなり、げっそりした顔になりました。次に胸筋が無くなりは
じめ、最後は元々太く筋肉がパンパンにあった太腿の筋肉が無くなってグニャグニャになっていきました。

 

　しかし、あれから６か月の筋トレで、太ももの筋肉は全く元にもどりました。体重も６６ｋｇに戻りました。
　これには筋トレの先生もびっくりしていました。次に、胸筋もかなり戻ってきました。ただ顔の筋肉はなか
なか戻りません。

 

　以上のように、正しい筋トレを行うと、必ず効果が出ると信じております。９０歳まで筋トレの効果が出る
ことが確認されているそうです。