McCOY35@西麻布の巨匠からのいただきものです。

1960年5月発表の、CLスタント用エンジンです。

 以前アップしていたのですが、何かの拍子に消えてしまったページです。思い出しながらまとめますね。

 たしか、何か他の用事で西麻布の巨匠の「巨大高層ビル」に伺った際、「これ、もってゆけ」になったものです。ただ、毎回私のところにくるのは逸品ばかりでして、今回も様々パーツが欠品でした。幸い、すべて自作できる物ばかりでしたので、修正と新造で対処です。

 左写真はプロップナットとドライブワッシャです。そう、欠品でした。また、FOXと同様にUSAの旧型エンジンらしく、バックプレートの合わせ面が「鋳はなし(いはなし)」でしたので、切削加工で平面を出しました。

 ピストンはかなりすり減っていると言うか「違うエンジンのパーツかいな」状態で、スカスカですね。しかも、この純正ピストンは爆発圧縮に耐える様に、頭頂部が盛り上がっているタイプ。こんな形は加工できませんので、通常の形状に切削加工で仕上げました。従って、圧縮比をあわせるべくヘッドの寸法も変更することになります。このあたりのデータなんか無いですから、みんなカンで決定ですが、はたして回ることやら。

 当然ニードルも欠品です。針の部分はハイネスエンジン用を流用し、その他は真ちゅうで自作です。金色では雰囲気が出ないなあ。

 変なことに気づきました。クランクシャフトのメタルブッシュって、このMcCOY35は鉄なんです。磁石をくっつけて調べましたので、間違いありません。シャフトよりも柔らかい材質にしているはずですが、USAって、すごいな。

 私はこのエンジンなんか知りませんでしたので、当然思い入れなんかありませんでした。でも、これだけ手を入れると愛着も沸きますので、機体をみつくろって飛行させようと考えています。資料調べが大変そうですが、だれか、それっぽい機体を教えてください。とりあえずテストランとテスト飛行だけでもしなきゃですね。

 

 実用を考えるとマフラーが必要になります。仕方ないのでつくりますか。

(2008年11月ごろでしたか)