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これから慣らし運転!
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細かいところは、いかがでしょう?!
今回の製作で、最も特徴的なのは「詳細図面を用いない」ということでしょう。事前に製作したのは基本的な外形と吸・排気のタイミングだけです。極端な話、クランクケースなんかシリンダー部と排気口、フロントハウジング部のみ精度を追求しました。冷却フィンなんか、「何本切ったかなあ?」状態。つまり、必要な部位の整合性は確保しつつ、立体造形の困難さを克服と言いますか、なんとかかわそうとしたわけです。例えばクランクケースとフロントハウジングを組み付けると「スロットルが付かない!」なんてことがあります。市販エンジンでもそういうことがあって、スロットルの一部を削ったり、マフラーバンドを変形させたりしてました。
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今後の指針 今回のエンジン製作に関して、「有限会社塩谷製作所」から技術協力をいただきました。つまり、市販のSS30エンジンを参考にさせていただいたわけですが、製作が進むにつれてどんどん形状や寸法が変化して行き、結局互換性のあるパーツはほとんどありません。特にスロットルなんかパクリに見えるでしょうが、実際の寸法は全然異なります。今まで培った自分の技術や理論が、SS30を飲み込んだようです。
製作過程で、エンジンのタイミングやら効率やらという熱力学を復習しました。模型用エンジンの資料もひもときまして、いろいろ雑学が増えたのですが、スポーツエンジンに限っては飛び抜けた数値などはありません。だいたい、スポーツエンジンなんかへたにいじったら、強度が持たずに破壊しますよ。
要した製作時間は70時間あまり。技術料を入れた時給を2000円(そんなに安くはないぞ!)としても、14万円! だれかあ、このエンジン20万円で買わなあい? (2006年8月9日) |
飛行時の様子はこちらです。 |