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先ほど、最後の車を見届けてから、大会会場を離れました。その後、何年ぶりでしょうか、工場に立ち寄ってきました。 縁を切っていた木村模型ですが、ひとつの歴史が無くなる前に記録しておこうと思ったからです。 写真は、「狼2」です。「Uコン技術」の78年6月号で発表された「マッハ15」という機体をリメイクと言うか、メインギヤを付けてベルクランクを内装にしただけなのですが、みなさん新設計と思っていたみたい。ちなみにテストフライトは私がやりましたが、水平尾翼を大きくすることを提案したのですが、コストの関係で却下されました。 細い胴体と左右一体型エレベーター方式は、900mmの定尺バルサから2機分とるための手法です。小型であるために飛行速度がやや速いのですが、このくらいのキットもあって良いのかもしれませんね。 |
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有名になりました。長男の木村直道さん設計の「スカイラーク15」です。「スタイルにこだわった」と言うことで、エンジンはサイドマウント、機首はRCスタント機なみの流線型。この結果、機首周りには厚手のバルサを多用することになってしまい、コスト高になりました。主翼も翼端のみ小さくしたテーパーなので、面積は稼げません。35クラスはまあまあの評価をいただいたらしいのですが、この15クラス機は苦労談を良く聞きます。 |
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特に説明は不用でしょう。「フェニックス15」です。 ビニール袋に入っていますので、一応完成機というふれこみなのですが、フェニックスに限らず、工場には完成機が残り少ないので非売品扱いだと思います。まあ「完成見本」とでもしておきますか。 |
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540ccボトルの「ニューオイル」です。発ガン性を懸念される「ニトロベンゾール」入りの、あの甘い香りのする燃料です。試作室の片隅に、そっと置かれていました。 |
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おそらく15サイズの、フェニックスの胴体です。社長が自分用に製作していたのか、それとも改良を考えていたのかはわかりません。なんとなく主翼用の切り抜きが、やや厚めの翼型になっているような気がしますね。気のせいかな。 結構前から翼厚を増やせと言っていたのですが、聞いてくれていたのかどうか。 |
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「テントウムシ」の15サイズ機です。リードアウトガイドを前に持ってくると普通に飛行しますが、それではテントウムシではなくなります。 おわかりでしょうが、木村社長の設計した機体は、ほとんどカットアンドトライで製作されています。つまり、同じリブを使い、主翼やエンジンマウントなどを共通パーツとし、性能が大幅に悪化しない範囲で外観を整えることによって、多くの種類の機体が誕生しました。当然性能は一流とはいえませんが、エントリーモデルとしても、ある程度のスタント飛行にも使用できるフレキシビリティがありましたね。塗装して国籍マークを入れると、たしかに戦闘機っぽく見えますし。 |
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梱包室の天井からつり下げられた機体です。ベルクランクやタンクなどの小物パーツ類は、ここで袋つめされています。ミニ四駆のパーツが売れていた頃は、パートさんも数名いてにぎやかでした。 |
(2010年2月28日) |
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