資料によると、1970年代前半に厚木の某K社から発売されたバルサキットです。当時はバルサキット状態の物と、キットやエンジン、ハンドルにワイヤーなどが燃料とともにセットになっている物との2本立てで販売されていました。「懐かしのキット」のコーナーで紹介している049のセットは当初4900円で発売され、数年の内に5800円になっています。こちらのセットは8200円で発売され、排気量アップに見合った金額ってとこでしょう。
写真は米山模型の「塗装済み完成機:パイパーカブ」でして、K社のキットと寸分違わないものでしょう。主翼は平面型のようなバルサ板の上にリブをのせ、胴体はバルサの芯に機首部だけベニヤを貼った物です。つまり、エンジンをビスとナットで締め付けるといくらでも締まるってしろものです。
塗装済み完成っていっても、「燃料は、簡単には染みこまないぜ」っていう程度のものですし、胴体と主翼の接合なんか、「付属のボンドでしっかりと接着しましょう」ですって。接着面積なんかほんの僅かだから、ちょっと引っ張ったら空中分解でしょうね。だいたい、「付属のボンド」って、普通のセメダインCみたいなやつですよ!
そして圧巻はなんと言っても「組み立て説明書」でしょうね。子供でももう少しましに書きますよ。
組み立てて危ない。エンジン付けて危ない、飛ばしたらもーう危ないって、こんなの売って、良かったの?
続きです。
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