実はKO10と12
KO10と12だい!
 上の写真がネットオークションにUPされていた写真です。右上のパーツは縦のふくらみを持ったクランクケースですので、10でしょう。左上はクランクケースであることだけは分かりますが、正体までは分かりませんでした。幸いENYAの15−2型も数台保有していますし、09−2型も持っています。もしも「スカ」だった場合はそちらのスペアパーツとして我慢することにしました。
 で、結果は大当たり。10と12で、クランクシャフトまで付いていました。さらに12の方はドライブワッシャが同封です。早速10のドライブワッシャとスピナーナットをつくりました。ネジ部のサイズはOS−MAX10と同じ。12の方はというと、NO.12−32って、ユニファイじゃん!現在タップを発注してます。(2006年6月28日)
久々にさわりました!
 もう、「何をやっているのか覚えていない」状態ですね。塗装したり金属加工したり、その加工のこまかさや種類で、よくパニックになりませんなあ。
 あれからスピナーナットを作ったりしていましたが、PCを自作しようかどうしようかって思案が長引きました。結局面倒なので、ENYA09のそれを流用することにしたのですが、コンロッドの長さやピストンピンの径など、合わせるべきディメンションは数知れず。
 シリンダーの排気口合わせやバックプレートでも手間を食いましたが、今日はなんとかここまでね。

(2007年10月26日)

 べつに、気にしなければ良いことではありますが、エンジンの再生・・・と、言うよりも製作はオリジナルを考えますよね。今回の問題はシリンダーヘッドでした。
 本物の入手が困難なので、サイズ的に合いそうなものを物色すると、やはり09クラスですからエンヤ、OS、フジあたりのパーツの流用になります。いつぞやのクラブ・ハイネス支配人用FUJI099S−2のように「OS−FP10のヘッドをつけたら格好よくなった」と言うのなら話はわかりますが、KOエンジンって冷却フィンが薄くて多い。しかも12と10では外観形状が違います。最近運良く、茨城の友人からそれらしいヘッドを入手しましたが、よく見るとそれは12用。まあ、12用も必要でしたからにこにこですけどね。
やっと完成!!
 結局、形状はやや異なるものの、フィンの薄さと枚数で、OSさんとこのPET099−3型用ヘッドを流用することになりました。流用って言ったって、外径をちょいと切削して磨けばOK。問題はENYA09のピストンデフレクターとヘッドの溝位置が合うかどうか。
 排気量・・・というかシリンンダーボアがほとんど同じなので、デフレクター位置もそう変わらず、圧縮比の修正のためのヘッドガスケット追加ですみました。
 バックプレートは旋盤で円筒加工したものにビス穴を開け、周囲を現物合わせで加工していきます。たとえ「飢え駄ではない」とは言え、この頃のエンジンの外形は左右非対称のものが多く、まともに図面を書いて製作しても、スカになることがあります。
 バックプレート用ガスケットは、レーザーカットで贅沢に。ヘッドガスケットは数種類を旋削加工で、更に贅沢にしあげてあります。外注したら・・・・考えたくありません。

 使用されていたビスは、おそらく2.3mm。測定していない・・・って言うよりもそんなビス持ってないので出来ません。従って、M2.6で立て直してあります。実用上問題ないですね。
 意外に細く見えるマフラーですが、これがオリジナルの寸法に近いです。もともとマフラーなんて設定されていなかったでしょうから、とってつけたのでしょうね。12の方なんかマフラー市販してませんし。
 あとは試運転。もとがしっかりと回るエンジンですので、問題はないと思います。載せる機体の選定の方がたいへんだなあ。
(2007年11月25日)

12Gの方は
こちらです。