HONG KONG PUBLIC TRANSPORT TOURISM ASSOCIATION

香港路面電車の電車は現在大きく分けて５車種あります。
それを知っていることでだからどうということはまったくありません。が、のりものが好きな者にとっては多少気になることです。
また、のりものが特に気にならない人でも、少しその違いを知ると香港でのたった２．３ドルの旅も楽しくなるかもしれません。

↓タイプ、外観	↓正面	↓室内	↓説明
最も標準的な電車　第六世代車「翻新電車」			現在の香港電車の大半を占めるタイプ。 でも、数が多いだけあって微妙に違う部分もアリ。運転席の窓の形の違いは割合良く目立つもの。 「翻新電車」と言うこともあります。というのも、１２０号と同タイプの戦後型を80〜90年代に車体更新をして現在の姿になったものだからです。でも、そんな名前や経歴を意識している地元の人はほとんどいないでしょうね。つまり、「普通の電車」。
		いわゆる戦後型。 写真は1985年に撮ったものです。 二階の上窓がガラスでなく、板。 この電車を改良工事して現在大多数を占める上段写真の「翻新電車」になった。 もちろん今では下段の120号車を除いて１両も走っていません。
最も古い120号車「戦後型電車」			1949年から走っている現役最古参。この120号の一両だけが現存する。 ニス塗りの木製窓枠、籐のイス、白熱電球の室内灯。 現在主流の標準車に置き換わった時期にこの一両だけが戦後型の代表で残り、依頼丁寧に整備されてきた。 1980年代までは、路面電車はみなこのタイプでした。
「千禧新電車（ミレニアム型）」	.	.	ミレニアム型といわれる、2000年以降の新型車。 見かけはピカピカの新車だが、冷房なし。 4両が製造されたが、今後は改良型への改造が進むようだ。
第七世代車			Veolia買収後に登場した改良型。2010年10月に記者発表されて登場。 現在、第六世代車から順次改良工事が進んでいる。アルミ製車体、１階も左側は前向き座席、LED行先表示器＆車内照明など。また、ドアに窓ガラスが付くのも福音。運転手さんも雨に濡れない。 最初に改良工事がなされたのは何と最新のミレニアム型168号車だった。きっと正面１枚ガラス固定式が災いしたのだろう。だってこれでは香港では暑すぎる。
貸切用28号車（緑）と128号車（赤） 　 .			２両だけある貸切電車。二階の一部が屋根なしにしてあり、パーティーなどに使う。 28号車は二階の両側がオープントップ、128号車は片側が広いオープントップ。
観光電車			2016年に登場した観光電車。車体は1920年代の第五世代車風で、2階の半分が屋根なしオープントップ。 28、128号車が貸切専用なのに対して、この68号車は定期運行の観光用で、1人からでも乗れる。一応予約制で、8言語の観光案内レシーバーが付く。
メンテナンス用　左が200号車、右が300号車			200号車は２階が半分屋根無しとなっていて、電線作業などがしやすくなっている。車体に、工具類のイラストがたくさん描いてあるのがかわいい。 300号車は二階の前後が屋根なし。外部の色も地味。
冷房試作車	.	.	外観はミレニアム型とそっくり。正面のデザインが多少違う。もちろん窓は違う。 未だ使用されていないが、いつ冷房付きの電車が走り出すのだろうか。 もしかすると、使用されずに終わるかも。写真は2003年撮影。その後も営業線に配備されていません。

香港電車　まだまだ楽しい！

写真集　『香港路面電車の旅』 　香港島北岸を東西に走る路面電車は、その路線に沿って様々な香港の風貌が見えてきます。活気ある繁華街や世界にリンクするビジネス地区、昔の香りを漂わせる街、亜熱帯の樹々、そしてそこに暮らす人々の表情。そこには香港の歴史と現在を凝縮した光景があり、香港のすべてが見える窓があります。 　2004年に迎えた、香港電車の100周年記念写真集発売中。 写真　永田幸子／文　小柳　 淳 出 版 社　 春陽堂書店 価　　　格　２，３１０円（税込）

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