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香港のお金
香港通貨は香港ドル
香港で使われているお金は、香港ドル(Hong Kong Doller)だ。広東語では「港幣」という。香港は「国」ではなく、中国(中華人民共和国)の特別行政区という特殊な地位にある。中国の通貨である「人民元(中国語では人民幣)」は香港のお金ではないのだ。
HK$7.8=US$1
香港ドルはペッグ制といわれる仕組みで米ドルにリンクされている。だから、対円で米ドルが上れば、香港ドルも上る。米ドルペッグ制は1983年に始まったもの。
日本円とのレートはもちろん変動するが、近年ではHK$1≒¥13〜15くらい。
お札は普通の銀行が発行
香港には紙幣を発行する中央銀行(日本では日本銀行、中国では中国人民銀行)がない。これは、植民地時代からずっと無かった。今では、1993年には香港金融管理局という中央銀行的な機能を持つ組織もできたが、市への発行はしていない。ではどうするかというと、普通の市中銀行が紙幣を発行している。
発券銀行名・英名 歴史など 香港上海匯豊銀行 HSBC 1865年に香港に設立された銀行。金融管理局ができるまでは、準中央銀行機能を果たしていたといわれるが、普通の市中銀行。 中国銀行 Bank of CHhina 中国の国有銀行。1994年から香港ドルを発行。 渣打銀行 Standard Charterd Bank 1865年から香港ドルを発行。最初は「印度,澳洲及中國匯理銀行という名称だった。
紙 幣 硬 貨 額 面 色 備考 額 面 形 備考 HK$1,000 黄 . HK%10 丸 中心部が真鍮色 HK$500 茶 . HK$5 丸 銀色 HK$100 赤 . HK$2 丸、12頂点の波形 銀色 HK$50 紫 . HK$1 丸 銀色 HK$20 青緑 . HK$0.50 丸 真鍮色 HK$10 緑 既にほとんど流通なし HK$0.20 丸、12頂点の波形 真鍮色 HK$10 紫 政府発行で1種のみ HK$0.10 丸 真鍮色
でも10ドル札は例外
お札のうちHK$10だけは香港政府発行。これは紙でできたコインと思った方がいい。でもこれ、紫系の色でゴチャゴチャした幾何学模様のデザインがありがた味を感じさせない。
紙幣の発行日
ほとんどのお札には1月1日の日付が刷ってある。もちろん、その日だけに印刷されるはずがないので、まあその年に刷りましたよという程度の意味。例外は1997年で香港特別行政府成立の日(いわゆる香港返還)である7月1日の日付がある。
また、2004年に流通を開始した新紙幣は、何故か2003年7月1日付けのものがある。
紙のコイン
現在ではHK$0.10(10豪、10cents)やHK$0.20コインは単独では役に立たない。HK$0.10で1円40銭の価値だから買物にも使うことがなく、交通費もオクトパスが圧倒的になるに及んでほとんど使うことがなくなった。
でも、昔は別。HK$0.01つまり1セントもあった。ただ、さすがに金額が低すぎて金属で作ると額面よりコストの方が高かったのか、紙で作られた時期が長かった。それも、裏面は印刷なし。まったくオモチャみたいだ。更に昔のものは裏にも柄が刷ってある。いずれにせよ、現在は流通はなく、古銭屋やガラクタ市で見るのみ。
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