りんご樹皮 染色方法

 

雪解けを待ってあちこちの林檎園では枝の剪定が始まりました。
今春も、知り合いの農園のご主人から、きれいに切りそろえられた枝が届きました。
早速、染色しました。その様子を紹介します。




         

まずはナタで樹皮を剥ぎます
ケガをしないように






60〜80センチの枝
50本位
まだまだです





ザル一杯になりました
重さを量ります
1.37kgありました





表面の汚れをとるため
水でザバザバ洗います






浸かる程度の水を入れ
火にかけ煎じます






蓋をして沸騰まで30分
沸騰したら蓋を取り
クツクツ30分煎じます





30分経ったらボールに
液を少し取り、色を見ます






もう15分煎じ、同じ様に色を
見ます。だいたい同じ濃さ
だったので煎じ終えます
45分煎じました




すぐ、ザルで漉します
10リットルの染液が
できました





400gの原毛を染色します
(340%)
冷めたら毛を入れます





40℃から染色開始
沸騰まで30分
沸騰したら30分
蓋を取り静かに煮ます




染色し終えたら
そのまま一晩置きます
翌日
毛を取り出し脱水します




酢酸クロム4%
後媒染します
防虫加工(ミッチン1%)も
同時にします
それぞれ正確に計ります



酢酸クロムは熱湯で
よーく溶かします






ミッチンは小なべに入れ
500tの熱湯で溶かし
さらに透明になるまで
一煮立ちさせます




液量は毛の30倍(12リットル)
酢酸クロムを入れます






ミッチンを入れます







棒でかき回し
よく溶かします
40℃にします





染色した毛を入れます
沸騰まで30分
沸騰したら30分
様子をみながら媒染します




媒染し終えたらすぐ
毛を取り出します






広げて冷まします







たっぷりのぬるま湯で
ひとつかみづつ振り洗いします
2〜3回お湯を替えて
すすぎます




大きめのザルに広げて
乾かします
終了です





何とも言えないやさしいけれど
しっかりとした色に染まりました
染色している時は林檎ジャム
を作っているような気がしました