11月に入り、秋も深まってきて朝晩は冷え込むようになってきた。7月に捕まえて家で飼育しているヤモリは、相変わらず夜になるとうろうろとケースの中を歩き回っているが、さすがにその餌にする昆虫の確保に往生するようになってきた。夜、電灯の下へ行ってもほとんど虫がいないのである。このままでは餓死させてしまうかも知れない。ぼちぼち潮時かなあと、逃がしてやることにした。ちょうど、夏にヤモリを大量発見した場所に行く機会が出来たので、ヤモリを車に乗せてその場所へ行った。そして、その民家の家主にお願いしてヤモリを放させてもらった。ケースから出たヤモリは、最初おっかなびっくりしていたが、壁をするすると走って登り、壁板の隙間にもぐりこんだ。最後の記念に撮影しようとカメラを構えたが、あまりの早業だったので撮影は出来なかった。ついでに厚かましくもうひとつお願いして、その家の壁に巣箱を取り付ける許可をもらった。この巣箱は作ったけれど結局自宅には取り付けられなかったものである。家主に、「ヤモリは家守と書いて縁起が良く、悪い虫を食べてくれるからいいですよ」と説明したら快くOKして下さった。ヤモリが巣箱に入るのかと不思議がっておられたが。これで来年の夏が楽しみである。この中で繁殖してくれたらいいのにな。思えば3ヶ月間ヤモリについて色々と観察出来たし、ネットでも面白い話をする事が出来た。ヤモリくんありがとう、そしてまた来年・・・。 photo・・・ヤモリの巣箱 11/3撮影 |