黄龍・九寨溝
     怒涛のチャイニーズ


2006・6・9(金)〜14(水)

黄龍・争艶彩池


友人Tとツアーに参加することにした。
計画や準備もほとんどなしのラクチン旅だと、軽く構えて出発した。
成都ー九寨溝間は行きのみ陸路の予定が、九寨溝空港の工事延長で帰りも陸路となった。
参加者は60代中心で、私たちが一番若いみたいだった。

スケジュール

移動 観光場所 宿泊ホテル
6/9 関空→(北京)→成都 ホリディ・イン・クラウン・プラザ
6/10 成都→都江堰→松藩 武候祠(成都)、都江堰 黄龍国際大酒店
6/11 松藩→牟尼溝→黄龍→九寨溝 牟尼溝、黄龍 九寨溝シェラトン
6/12 九寨溝 九寨溝 九寨溝シェラトン
6/13 九寨溝→成都 ホリディ・イン・クラウン・プラザ
6/14 成都→(北京)→関空 杜甫草堂(成都)

旅日記                                     

6/9(金)  関空から北京で乗り継いで成都へ  航空機で移動の一日                    

 8:00の集合時間に数分遅れで受付カウンターへ。
 友人Tはすでに来ていた。
 添乗員のNさんから航空券を受け取り、各自でチェックインする。

 10:00関空発のCA162は定刻に離陸した。
 3:3でそう大きくないためか、ちょっと揺れた。
 添乗員が入国に必要な書類3点を配り、多少苦労して記入していると時間がたつのが早い。
 軽食も出た。辛くて酸っぱいタレをかける麺など。
 ビールはぬるい。
 12:10北京空港着。乗り継ぎ。
 時間があるのでまあよいが、36人が入国するのはけっこう大変だ。
 しかし、中国のイミグレーションは臨機応変になっていた。
 窓口をさっと増やした。
 荷物もすぐに出てきた。
 ここですばやく両替をした。
 2人分で10000円を替えると677元だった。手数料を40元取られた。
 計算すると1元は約15.7円だ。

 国内線に移動して荷物を預ける。


北京オリンピックのカウントダウン

 国内線の2Fの本屋で写真を撮ろうとしたら、ダメだと言われた。なんで?
 「歩き方」の中国版を写そうとしただけなのに。

 成都へのCA1407は30分くらい遅れて離陸し、18:50ころ成都に着いた。
 現地ガイドは茶髪の若いHさん。バスの運転手は助手もいた。明日からの移動は長時間だからね。

 陳麻婆豆腐店(2号店)へ。1号店は最近焼失したらしい。

 ここは高級感のあるレストランだった。
 料理の量や数も多い。ビールを頼んだ。紹興酒もサービスで出てきた。
 しかし、係りの女の子のサービスはよいが、売り込みも激しいのでちょっとゲンナリする。
 麻婆豆腐の素から紹興酒用の梅干まで、まったく商魂たくましい。


レストラン並びのビデオ店

 成都の街中は新しい建物が多い。
 再開発中なのかも。高層マンションも目立つ。

 21:20ようやくホテルへ到着。
 ホリディ・イン・クラウン・プラザ成都。隣りは西武のブランドビルになっていた。
 こういう立派なホテルに泊まれるのもツアーならではだ。
 バスローブや使い捨てのスリッパが揃っている。アメニティもコンプリメントも完備。
 唯一の欠点はシャワーが固定式だったこと。


6/10(土)  成都の武候祠都江堰→えんえんとバスに揺られて松藩へ

 モーニングコールが6:30
 朝食はとても種類が多い。
 だが、今日は10時間以上バスに揺られるので、控えめにする。お粥と果物。


部屋からの眺めは新旧入り混じっている      ホリディ・イン・クラウン・プラザ成都


 8:00にバスに乗り込んだ。
 後ろから2番目の席。

 まず、成都の市内観光で武候祠へは20分くらいで到着。
 入口前の黒壁は迫力がある。

 入って右の三絶碑は有名らしい。


武候祠入口                       三絶碑

 中には劉備と諸葛孔明が祀られている。


劉備                           諸葛孔明


諸葛孔明の取り巻きのかっこいい方々


長い毛ハタキで掃除する            屋根の上のユニークな方々


中庭からの眺め

 1時間ほどで見学を終えた。
 イヤホンガイドがあるので、離れたところでも説明は聞こえる。

 成都から高速道路で1時間、都江堰へ。
 世界遺産の都江堰の見学。入場料は90元(約1400円)とけっこうお高い。


 入場券を購入するのにパスポートが必要。
 バーコード読み取りで入場した。


入口がある楼閣                  屋根の装飾もなかなか

 入口のある楼閣からは見晴らしがよい。
 都江堰の全体がよく見渡せる。


 ぞろぞろと階段を下りて、二王廟へ向かった。
 けっこう由緒ありげな寺だ。



都江堰の二王廟

 そして、吊橋を渡る。
 ここも中国人観光客が多いし、面白がって橋を揺らす人がいるのだ。

 橋の中央には中洲があり、電気自動車が走っている。観光地だ。
 フリータイムは20分なのですぐにひきかえせねば・・・。

 都江堰の近くで昼食。印象は薄い。
 13:50松藩をめざしてバスに乗った。

 岷江渓谷を走るのだが、片側は切り立った岩が迫る。落石もありそうだ。
 川側は流れが激しい。


バスの車窓から

 バスはけっこうスピードを出すのでスリルがある。
 河岸を石で囲って、なにやらやっている。
 テントを張って蜂蜜取りの人たちが座っている。蜂箱もいっぱい並んでいた。

 16:00モンセンでトイレ休憩。果物を売っていた。桃やさくらんぼなど。


このバスで成都と九寨溝を往復

 17:30チャン族の村で民家をのぞく。
 犬や鶏がいて、のどかだ。


チャン族の家は可愛いシールで装飾されている


キャベツ満載のオート三輪が停車   ← ← ←  ← しょい籠にキャベツを積んで坂道を上る

 畳渓海子でもトイレ休憩。


まわりは俗な光景が展開するが、畳渓海子は静寂

 ヤクに乗って写真撮影の勧誘がある。白いヤクが可愛く飾られ、5元(80円くらい)。
 アクセサリーや乾物類を売る露天がずらりと並んでいた。

 山の上の方まで段々に畑を作っているところがあった。
 岩壁で山羊が草を食べている。
 羊や牛や馬が放牧されていて、時々道路を塞ぐこともあった。

 バスはひたすら走り、松藩には20:30くらいにようやくたどりついた。
 やれやれ。

 松藩の宿泊ホテル黄龍国際大酒店では直接レストランに入って夕食だ。
 ここは標高2800mなのでアルコールはセーブせねば・・・。

 部屋はエアコンのスイッチを入れても暖房が入らず、けっこう寒い。
 予備の布団と毛布はあったので、毛布を利用。
 電気敷き毛布がセットされていた。これは助かった。
 暑いくらいになり、深夜にスイッチを切った。


6/11(日)  牟尼溝を観光後、黄龍4時間のトレッキング

 6:00モーニングコール
 今日は牟尼溝を観光し、午後からいよいよ黄龍の観光。
 天気はよさそうだが、気温が低い。
 半袖Tシャツ、薄手のウールセーター、ダンガリーシャツ、フィールドジャケットと重ね着する。
 靴もトレッキングシューズにした。
 堺のスーパーで買った酸素水(150円くらい)を持っていく。

 6:40朝食。軽めにしておく。


山の上に城塞が見えた                    黄龍国際大酒店

 7:30出発だ。

 松藩の街は城壁に囲まれていて歴史のある感じ。
 城壁はけっこう高さもあり、修復されているようだった。

 バスの中で添乗員Nさん手製の黄龍・九寨溝の案内マップをもらった。
 “るるぶ”みたいだったが。
 高山病の予防などの説明も載っていた。
 
 8:55牟尼溝に着いた。
 バスを下りて少しのウォーキング。観光客は私たちだけだった。

 森林浴をしながら紮嗄瀑布へ。


紮嗄瀑布                      滝の前の柳


足元には可愛い桜草

 黄土の上を白い滝が流れ落ちる。
 ビューポイントにはベンチが並び、休憩できるようになったいた。
 それに木の道が延べられていて散策にもよさそう。
 綿毛のある木は柳だとのこと。

 また松藩を通って川主寺の宝石店に案内される。
 お茶だけ飲んでTさんと退散。
 露天の民芸店を冷やかし、Tさんは手袋とスカーフを購入した。
 チベット族らしいおばさんは明るい人だった。


ローカルな土産物屋のおばさん                川主寺のメインストリート

 この川主寺あたりは道路沿いに安そうな旅館が並んでいた。
 黄龍・九寨溝が観光地化されて以来、ホテルや土産物屋が増えた、との説明があったようだ。
 チャイニーズの観光客はこのあたりにも泊まるのかも。
 
 またまたバスに乗り、雪宝頂(5588m)が見える峠で停車した。


5588mという雪宝頂は雲が・・・              あたりには高山植物がいっぱい


 現地の人の写真を撮らないようにと注意を受けた。(トラブルことがあるらしい)
 高山植物もきれい。

 バスの中で、酸素ボンベを配られた。
 縦長で嵩張るが、軽いからリュックに入れて持ち運ぶことにした。安心。
 セーターは脱いだ。
 
 12時すぎに黄龍のなんとか山荘で昼食。
 Tさんに“食べる酸素”を分けてもらってボリボリ。気分的に安心だ。

 13:00黄龍の入口は中国人観光客であふれてかえっていた。
 日曜日ということもあるのか?
 ほとんど団体みたいだ。


黄龍入口にある看板

 13:00〜17:15まで個人のペースでトレッキングだ。
 道は整備されているので、歩きやすい。
 ただ人が多い。
 写真を撮るのに時間がかかるので、遠慮して待っていると、時間のロスが大きい。
 ちょっと強引に行動しないと進めない。

 まず、迎賓彩池。色がきれい。


迎賓彩池                 あちこちに花

 そして、飛瀑流輝。とにかく人だらけ。若いのから年配者までチャイニーズだらけだ。


飛瀑流輝

 ここから洗身洞までそれほど距離はないが、人を避けるのに苦労する。
 大勢の人が行きかう木道に腰を下ろし、あるいは寝そべってポーズを決めるチャイニーズ。
 あなたはモデルかタレントか?


蓮台飛瀑                          金沙鋪地

 盆景池。雨がポツポツしはじめた。


盆景池

 このあたりで酸素を吸う。
 あちこちに東屋がしつらえてあって休憩はできるのだが、満席なのだ。


ところどころに休憩所がある  木を背負って運搬する人が何人もいた


争艶彩池


つつじ湖                        シャクナゲ?


争艶彩池

 争艶彩池から中寺へたどりつくころには、けっこうばてていた。
 中寺でトイレ休憩し、名物だという揚げ饅頭を食べた。


中寺



 中寺の近くには黄色い芥子の花が咲いていた。

 あと25分で引き返す時間である15:45だ。
 私は五彩池までちょっと自信がなかったので、Tさんには先に行ってもらうことにした。
 雨も本降りになってきた。

 木の道はだらだらの上り坂。立ち止まって息を整えながら歩いた。

 黄龍寺の姿が見えたので、なんとか五彩池までたどりつけそうだった。

 黄龍寺・龍王廟を左にまわると、すぐに五彩池があった。
 色がなんともいえない。


黄龍古寺                           説明板


五彩池から黄龍古寺の眺め




五彩池


 池の中に渡してある木道には観光客がいっぱい。
 こんな狭い道で時間をかけて写真を撮るのはどうかと思うが、自分の世界なのだ。

 ちょうど15:45になった。
 左手上に展望台があり、よさそうだったが、時間と体力が限界だった。
 Tさんは見当たらない。
 あとで聞くと、同じころこのあたりにいたようだ。
 なにしろ怒涛のチャイニーズなので、私たちも見分けがつかないのだ。

 下りは1時間半の標準所要時間とのこと。
 黄色寺と中寺に参拝して、旅の無事をお願いした。
 上りほど景観はよくないということだった。
 だが、デッキが築かれているところもあった。

 デッキの工事をしているところも数箇所あった。
 背負って運んだ木材を、手ノコで切断している。
 金槌などの手作業だ。人手はたくさんあるんだろうな。

 下りも東屋で3回ばかり小休憩し、酸素と水と飴で体力を付けた。


世話になった酸素ボンベ             あちこちに説明のパネルがある

 同じツアーメンバー2組に追い抜かれた。
 みなさん元気ですね。
 下りも入口まであと何mという表示があるので、安心して歩ける。
 また、トイレもたくさんあって無料だ。

 17:00過ぎに待ち合わせ場所のなんとか山荘ロビーに到着した。
 トイレでTさんとも会った。

 ここからバスで九寨溝に向かう。
 3時間くらいかかる。
 標高は高いし、山道はカーブの連続。
 体調をくずす人も出るよ。
 やはり3100〜3552mのトレッキング4時間はきつい。
 私は昨夜から微妙な頭痛がしていたくらいだが。

 添乗員Nさんによると、ツアーで黄龍の五彩池まで行ける人は15%くらいだそうだ。
 今日は15人以上が行ったようなので、優秀だ。

 来た道をもどり、時々チベット族の集落を通り過ぎた。

 20:00ようやく九寨溝シェラトンに着いた。
 あたりはホテルや山荘だらけ。
 
 九寨溝シェラトンは一流ホテルで、売店の店員も売る気満々だった。

 夕食はホテル内のレストランだった。
 どうもここも印象が薄い。
 品数は多くて食べきれない。
 スープは味がない。塩分が感じられない。
 麺はのびきっている。
 野菜は美味しい。

 部屋はさすがの一流どころだ。
 シャワーも可動式。くつろげる。


6/12(月)  一日かけて九寨溝の観光

 6:45モーニングコール。
 頭痛は治っていた。

 今日は一日九寨溝の観光。
 足元はウォーキングシューズにした。
 アクエリアスを持っていく。
 集合が8:15だとゆっくりなので、朝食はあれこれ食べた。
 気が付いたら7:50だったのであせった。

 九寨溝の入口はもう観光客であふれかえっていた。月曜日だし、空港も閉鎖なのに。


九寨溝入口はまだすいている           8:30オープンに押し寄せる人々

 入場券をもらい、ゲートへ入った。ここもバーコード入場だ。
 すぐに専用バスに乗り換えて観光開始。

 現地ガイドHさん作成のマップをもらった。観光箇所がマークしてあるので、わかりやすい。

 まず、中ほどにある諾日朗滝を下車見学する。


諾日朗滝                        花が多い

 次にバスで箭竹海へ移動。
 ここは「HERO」の撮影地だ。
 水はきれいだし、山が映え、雰囲気あるなあ。


箭竹海は見る角度によって色が違う

 そして熊猫海の写真を撮り、熊猫滝も見学した。


熊猫海


観光客でごったがえし状態             民族衣装で盛り上がるチャイニーズ


熊猫滝へ階段を下りる

 少しバスで移動して、五花海へ。



五花海の水は透きとおっている



観光客と売り子たち
あーなんという俗な風景!

 ここも湖が美しい。山肌は工事をしている。
 五花海の碑があるあたりは、中国人観光客とチベット族の売人が入り乱れてたいへんな人だかり。
 民族衣装を着て写真を撮る人たち。
 私たちにもみやげを買えと声がかかるし、まったく落ち着いて風景を観賞する静けさはない。
 これでも今日の入場者は7000人くらいらしいが、5月の連休や10月の紅葉時期は1日30000人くらい押し寄せるらしい。恐ろしい人数だ。

 このハサミでゴミを拾う。
民族衣装を着た持ち主には写真撮影を断られた。

 珍珠浜から珍珠浜滝へ少し歩いた。


珍珠浜

なんというかほんとに圧倒的な水量

 ここで、デジカメが撮影不能になった。ショック!
 同行のTさんのカメラがあるのでまだ救われるが・・・。


珍珠灘瀑布                           鏡海
(Tさん撮影)


 九寨溝中央部にあるバイキング部門で昼食。
 サービスだというので、グラスにビールをもらった。美味しい。
 ここのバイキングではクコの実やレーズンなどが入った豆粥が身体にやさしい。
 あと醤油漬けの豆腐もおいしかった。
 ツアーメンバーは食欲のない人が多かった。
 おとといの長時間のバス移動と高地での4時間ウォークは厳しいかもね。

 1Fには民芸品を売る屋台がひしめいている。


(Tさん撮影)

 どの店も同じような品揃えだ。
 パシュミナ70%シルク30%(ホンマかいな?)という表示のスカーフが35元だと。
 値切ったら20元になった。
 まあ使えそうな色柄なので購入する。

 12:25午後の観光開始。

 バスで長海へ。3103m。


長海 (Tさん撮影)

 少し自由行動なので、湖への階段を下りた。
 老人柏とは???

 またバスで移動し、五彩池へ向かう。
 階段を下りると、五彩池の鮮やかな色が目に入る。ほんとにきれいなブルーだ。
 だが近づくと水が少なくて、向こう側の護岸が人工的だった。


五彩池(Tさん撮影)

 ここも観光客が多かった。

 またまたバスに乗り移動。

 老虎海で下車観光。


老虎海(Tさん撮影)

 この湖は紺色で深そうだった。

 歩いて樹正滝へ。
 苔むした岩に白い滝の水が映える。感動的だ。


樹正滝                         樹正群海 
(Tさん撮影)    

 樹正群海も深いらしい。
 このあたりにチベット族の祠堂があった。


5つの色にそれぞれ意味がある           チベット族の祠の装飾
(Tさん撮影)

 粉引き小屋がいくつかあった。
 水車がまわすマニ車は珍しいのでは?


床下の水車で粉を挽く              水車が回るとマニ車も回る
(Tさん撮影)

 橋にはカルチョがいっぱい立てられていた。
 ナイロン製のものは文字も鮮やかで丈夫そう。綿素材のものはボロボロだった。

 チベット民芸村へ。土産物屋の集団だ。


ここも観光客が多い(Tさん撮影)

 30分くらいの自由行動。
 奥の寺へお参りした。
 前に駐車しているフォードはお坊さんの所有のようで、前面に顔写真が貼ってあった。


寺の前あたり(Tさん撮影)

 土産物屋はどこも同じような品揃え。
 写真集が欲しかったが、安くならないので買わなかった。
 Tさんは値切って3つで10元の根付を買った。

 民俗村の前にはバスを改造したトイレがあった。とても合理的な構造だ。
 仕切りはあるものの、30cm前に他人の顔が現れるのは!!

 火花海で下車。
 曇りのためか、火花は見えなかった。


火花海                              盆景海
(Tさん撮影)

 最後に盆景海へ。
 盆栽的景観が広がっている。このあたりも木道がつくってあるので、ゆっくり散策したい感じだ。
 ツアーでは許されないが。

 このあとお茶屋に連れて行かれた。
 4種類のお茶を試飲して、販売。
 みんな味としてはもひとつ合わない。値段も薔薇茶が1200円とか・・・。

 16:30ころホテル九寨溝シェラトンにもどった。

 コンプリメントのコーヒーを飲み、ちょっと休憩。

 Tさんと2人で外出する。
 隣りの中国人向けホテル近辺に土産物屋がありそうだった。
 食料品店や陶器ものを物色。
 蜂蜜を発見したが、上海と書いてあったので断念した。
 四川省のものが欲しい。あの川沿いの蜂たちのものが・・・。
 陶器も決断に欠けて買わずじまい。

 18:00ホテルで夕食。
 バイキングだった。
 種類は多い。トムヤンクンまであった。
 みんな寿司を食べていた。中国の奥地まで来て、寿司とはね。
 デザートもいろいろあったので、3個も食べてしまった。

 夕食後、胃が風船みたいな感じ。
 油断した。キャベジンを飲んで少し休憩した。
   高地では腹八分目にしよう!

 思い立って、バッテリーの充電をした。
 どうも電源を切るのに時間がかかるため、電池切れが早くなったのではないかと思ったのだ。
 やっぱりそうだった。
 翌朝、カメラは撮影できた。
 だが、やはり即電源を切れないというかレンズが収まらないので修理に出すしかなさそうだ。


6/13(火)  えんえんえんえんとバスに揺られて成都へもどる

 6:00モーニングコール。
 今日はまた一日かけて成都へもどるのだ。バスで。
 外は雨。
 別の日本人ツアーが朝食にいた。今日の九寨溝観光はたいへんかも。
 九寨溝は滝への坂などは木の階段に金属の網が張ってあるので、歩きやすい。
 しかし、段差が大きいところもあるし、なんといっても観光客が多い場所は傘がじゃまになりそうだ。

 朝食は6:30からとのことだったが、6:15に行ったところもうオープンしていた。
 従業員がまだなくらい。
 今日もバスの移動が長いのでお粥と果物中心の食事にした。
 
 7:00にホテル内の土産物屋が開店したので入った。
 下見していた七宝の器、皿と蓋が付いている。
 380元の表示だが、200元にしてもらった。それでも3000円以上。

 7:15には出発。
 まんなかくらいの席にした。後ろよりは揺れがラク。
 雨なので車窓はもひとつ。
 遠方はかすんでいる。

 牟尼溝で渋滞している。10:00くらい。
 溝に脱輪したトレーラーが道をさえぎっていて、大型車は通行できないようだ。

ここでストップ

 バスを下りて、民家の写真を撮った。
 おじいさんがタライで洗濯をしていた。セーターみたい。すごい懐かしい風景だ。

 雑貨屋をひやかした。
 埃だらけの瓶ビールがあったが、てきとうな酒は見当たらない。

 30分強でようやくバスが動いた。

 11:20ころトイレ休憩。

 茂県で昼食。
 ビールはサービスだというので、つい飲んでしまう。
 みんなの食欲のないこと。
 まあバスに揺られるのだからあまり食べない方が利口だ。

 ここでバスの席替えをした。
 なにかしらクレームがあったのかもしれない。

 16:30ころ、またまたちょっと停車した。一方通行のようだ。狭いトンネルがあった。


 このあたり、道路を作っている。


トンネルを掘ったり、橋をかけたりと大工事

 ガイドに聞いたら都江堰から茂県までのようだ。
 いつ完成かは知らないようだった。


ほぼ2時間くらいでトイレ休憩
構造はいろいろだが、たいてい5角(約7円)の有料

 成都は道路が混んでいた。
 18:30は過ぎてたかもしれない時間になんとかホリディ・イン・クラウン・プラザに到着した。
 ほんと、疲れたよ。

 ホテルの個室で夕食。
 段取りが悪くてなかなか食事にありつけない。
 それに、川劇観賞のオプショナルは19:55出発だというではないか。
 
 バスで川劇の会場へ向かった。
 あたりは古きよき時代の街並みが再現してあった。なかなか趣がある。

 20:15川劇は始まったところ。私たちは前から4列目くらいだった。
 前は西洋人の団体がいた。


お茶のお湯を注ぎに来た。
 この長い注ぎ口はどう!

 歌にはじまり、ニコの演奏があり。


衣装やメイクもすばらしい

 手の影絵がけっこう面白い。
 人形を使った芝居もよくできていた。この人形が色っぽいのだ。


人形の目や手の動きはリアリティあり

 夫婦のかけあい漫才みたいなのも言葉はわからないが、滑稽でおもしろそうだった。
 そして、バック転などの床運動と共に、火を吹き、面が変わるメインの劇。


続けさまに面がパパッと変わる!


うまく写せない

 この面の早変わりは、なかなか素晴らしかった。
 どうやっているのかサッパリわからないが、たいした見ものだった。

 川劇は予想以上によかった。あっというまに1時間半が経った。
 歌もよかったし、衣装もすばらしかった。
 4000円は妥当かも。3個のおみやげもあったし。

 22:00ころホテルにもどった。
 近辺の店はもう終りで残念。
 明日の帰国に向けてパッキングをする。
 といってもたいして買物もしていないので、あっというまだ。


6/14(水) 成都の杜甫草堂を見学のあと、帰国の途へ  成都から北京経由で関空へ

 6:45モーニングコール。
 朝食はいっぱい食べた。
 リクエストするチーズオムレツから数種類の点心から、お粥も。
 カットフルーツは少し腐っている感じだったので、一口でやめた。

 8:20バスに乗り込んだ。

 成都のラスト観光の杜甫草堂へ。

 ここも前に壁がある。

 あちこちに杜甫の像があるが、同一人物とは思えないほど様々な顔だ。


デフォルメされた横顔                         凛凛しすぎ?

 住んだらしい家はちょっと立派過ぎる気がした。
 詩作をした草屋根の一角はまあそんな雰囲気かも。


静寂感漂う                     詩作場所

 杜甫草堂は地元の人には無料開放されているらしい。
 お年寄りが朝の散歩をしていたり、グループで体操する姿も見かけた。

 めのうなどのお宝系の置物が展示してある建物に案内される。
 ボランティアだという日本人センセイの説明で150万円の寄付(お宝の金額)を募られた。
 購入した人もいたみたい。すごいね。


ナントカ夫人が祀られているお堂


盆栽や花が美しいところに入り込んだ                 屋根に蝙蝠がいる

 私とTさんはお茶だけ飲んで、近くの売店へ。
 刺繍なども興味がないので食料を売っている棟へ入った。
 ここで、トウチやザーサイやお菓子を購入。薔薇茶もあったので、買った。
 薔薇茶は11.8元だった。180円くらいのもの。一昨日連れてかれた店では1200円もした。もちろん量も違うし、包装も違うと思う。

 昼前に成都の空港へ。
 空港でも民芸品など売っているので、ツアーメンバーたちは買物に励んでいた。
 蜂蜜も酒もてきとうなものが見当たらないので、私は買わずじまいだ。

 ガイドのHさん、お世話になりました!
 黄龍と九寨溝の手製マップは役に立ったよ。

 CA1406で北京に向かった。
 少し遅れている。乗り継ぎは大丈夫か?

 北京空港でもターミナルへ移動するのにとても時間がかかった。
 出国カードと他1枚記入しなくてはいけない。
 それでもなんとか36人と添乗員は最終案内を待たせながら、乗機できた。

 しかし、CA161は離陸が混んでいるらしく、16:20のところ17:00くらいにようやく離陸できた。
 日本蕎麦が出た。なつかしい。

 関空には40分遅れて、20:40到着した。

 荷物受け取り場で航空券控えをもらい、流れ解散になった。
 添乗員のNさんに挨拶。
 6日間お世話になりました。
 36人もの年配者の対応は苦労があったと思う。病人も出たし。

 Tさんとは別のホテルに後泊するので、到着フロアから別行動。
 九寨溝後半の写真を使わせてね。



ささやかなおみやげ

       左上から右へ

品名 値段 円換算 1元=15.7円で計算 感想
トウチ 6.8元 107円 250g入り。味もよい。
ザーサイ 2.9元 46円 とっても美味
薔薇茶 11.8元 185円 常用にはちょっとなー
お菓子 8.1元 127円 なかなかいける
七宝焼きの器 200元 3140円 今回の最高金額商品
スカーフ 20元 314円 バシュミナ70%シルク30%で実用的




旅行費用         182224円  (5泊6日)

項目 金額
ツアー代 148000円
旅程変更返金 -3000円
サーチャージなど 9700円
前泊後泊ホテル代 10425円
交通費 近鉄 3150円 8260円
名神バス 2200円
その他 2910円
オプショナル(川劇) 4000円
食費(ビールなど) 850円
トイレ 31円
チップ 39円
みやげ 3919円




感想

 念願の黄龍・九寨溝を訪問できて一応満足。
   天候も黄龍で少し雨が降ったくらい、まずまずだった。

   移動は苛酷だった。だが、車窓を楽しめた。
   街道?沿いに暮らす人々の片鱗も覗くことができた。

   黄龍 観光時間にもう少しゆとりが欲しかった。
       ポイントは抑えることができたが、ゆっくり景観を観賞できる時間は不足だった。
       なんにしても中国人観光客が多いので、こちらもずうずうしく行動しないと先に進めない。

   九寨溝  専用のバスで移動なので個人的な行動は許されない。
         できることなら、木々の中をぼんやり散策する時間が欲しかった。

   成都  武候祠と杜甫草堂だけ観光した。
        地下鉄も作っているらしいので、何年か後にまた訪問したい。
        川劇はよかった。

 高山病について
    びくつく人ほどかかるのだ、という添乗員氏の意見だった。
    しかし、酸素は持っているだけで安心感があると思う。
    病は気から、という。
    私的には日本から酸素水(10倍の酸素が含まれている)とアクエリアスを持っていった。
    Tさんは酸素スプレー(とても小型)と食べる酸素を持っていった。

    36人の参加者のうち、まったく症状のなかった人はいないのではないか?
    多かれ少なかれ頭痛とか吐き気とか、下痢とかの諸々の症状はあったとおもう。

 中国の変化について
     最初に中国を訪問したのはもう20年前なので変貌は大きい。
     当時は外国人観光客には兌換券という紙幣が強要された。
     まあ今でも入場料などは外国人料金なのだろうが。
     今回は、どの店に行っても売る気マンマンだった。
     ぜんぜんやる気がなくお喋りばかりしていた昔とは180度の変化だ。
     香港化したというべき?
   
 中国の自然は偉大だ。スケールがちがう。
   次回は紅葉の頃、また黄龍・九寨溝に行きたいと思う。

黄龍・九寨溝
●● 怒涛のチャイニーズ ●●

 
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