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★   -やさしい〔一般向け〕 
★★  -中程度〔初級、学生さんむけ〕
★★★-難しい〔中級以上、専門家向け〕
注1 私の個人的な難易度とコメントです。

注2の部分からリンクしています。

やさしい中医学入門 ★★
関口善太著 東洋学術出版社

臨床経穴学 ★★★
著 李世珍 訳 兵頭明 東洋学術出版社 

まんが中国医学の歴史 ★
原作監修 山本徳子 画 藤原りょうじ 医道の日本社  

針灸学 [基礎篇・経穴篇・臨床篇] ★★
日中共同編集 編・訳 天津中医学院・学校法人後藤学園他 東洋学術出版社

タイプで選ぶ 食べ物学 ★
著 田村哲彦 薬局新聞社      

[中医臨床小説]老中医の診察室 ★★
著 柯雪帆 訳 石川鶴矢子 

針灸舌診アトラス-診断基礎と臨床の実際- ★★★
北辰会 藤本蓮風 平田耕一 山本哲斎  緑書房

針灸臨床のための舌診と脈診 ★★
編著 神戸中医学研究会  医歯薬出版株式会社

中国医学はいかにつくられたか 
山田慶兒著 岩波新書

鍼灸の世界 
呉澤森著 集英社新書



やさしい中医学入門 ★★
カタログの紹介にあるように、3日間では読めないかも知れません(笑)が、
初めて中医学に関心を持たれた方へお薦めの本です。
中医学勉強会[げんき会]の初級クラスのテキストでもあります。

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臨床経穴学 ★★★ 
中医学の特徴のひとつである、経穴の性質について書かれた読みごたえの
ある本です。学生時代に学校で行った勉強会で講義することで読破しました。
臨床的に多用する経穴に絞っているのも特徴で、ある先生曰く、この本と
針灸学〔臨床篇〕が頭にあれば中医学的な治療は充分可能だそうです。

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まんが中国医学の歴史 ★
自分が一番最初に中医学に触れた本です。漫画ということでリラックスして
中医学を眺めることができます。今でも時々、古典や人物を素早くイメージ
したい時に引っ張り出します。 中医学にまつわる逸話がいっぱいで個人的に
『針灸甲乙経』の著者である皇甫謐あたりに自分に似たものを感じます。
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針灸学 [基礎篇・経穴篇・臨床篇] ★★
中医学による針灸治療を考えるなら、この三部作は必携でしょう。経穴篇では
『臨床経穴学』でカバーされない経穴をサポート。臨床篇は疾患ごとに簡潔に
証分類されており、いつも手元に置いています。
先の『臨床経穴学』と同じく、
学生時代に学校で行った勉強会で講義することで読破した一冊です。
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タイプで選ぶ 食べ物学 ★
食事は立派に中医学です。中国の中医薬大学などには薬膳を教えるコースも
地域によってあり、日本の針灸師も、漢方薬が処方できないなら食事指導で
治療効果を
あげたいと勉強される方もいます。内容はとてもやさしいので、
初心者でも興味のある方ならきっと楽しく読めます。
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[中医臨床小説]老中医の診察室 ★★ 
中国国内で実際に行われている、中医学による難病治療を小説風に描いた
作品です。症例、治療過程、治療効果など、全てカルテに基づいた実在のもの
からです。中薬[漢方薬]による治療が中心ですが、診断、治療の進め方は
勉強になります。ある意味で最もリアルな中医学といえるでしょう。
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針灸舌診アトラス-診断基礎と臨床の実際- ★★★
奈良に本部を持つ北辰会が製作した、舌診の最高峰と言っても良い本です。
腹診や脈診などに独自の見解も見受けられますが、臨床に直結した内容です。
中医学勉強会「げんき会」も北辰会から講師の先生をお招きしています。
臨床家なら必携の一冊でしょう。
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針灸臨床のための舌診と脈診 ★★
先の針灸舌診アトラスが最高峰なら、この本は入門書としてピッタリでしょう。
脈診のイメージや説明もあり、一冊で二度おいしい??本です。学生時代の
勉強会で参考文献として参加者の方に用意していただきましたが、印刷の
関係か、舌写真の色が微妙に異なり苦労しました。よく見て買ってください。(笑)
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中国医学はいかにつくられたか 
中国医学を歴史的にとらえた、とても真面目な岩波新書らしい一冊です。個人
的には傷寒論から後の、日本と中国とで別々の道へと医学が分かれていく
辺りを詳しく書いて欲しいところです。また、『脈経』を著した王叔和が脈診の
難しさを指摘している部分は、一応専門家〔?〕の私でも考えさせられました。
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鍼灸の世界 
著者の呉先生は上海中医学院出身の中医師で、最近日本に帰化され東京で
開業されているそうです。内容は中医学での針灸治療の実際等が活き活きと
表現されていて、しかもわかり易く、中医学に興味があるという人にはお勧めの
一冊です。呉先生のHPもありますが内容はもう一つ〔いろんな意味で中国的?〕
なので、やはり本を読まれた方が良いかと思います。日頃の臨床や針灸治療
の可能性等、私も共感できる内容でした。★は、ほんとは2つかも...。でももっと
一般の人に読んでもらいたいから★ひとつ。

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