スピリット(原題:SPIRIT)

 


 この映画は、擬人化されていない、しっかりと4本足で歩く馬が主人公です。

それだけではなく、登場する馬達がその口から言葉を発する事はありません。飽くまで野生の馬そのままが主人公なのです。

これは、今まであった動物が主人公のアニメでは珍しいタイプですよね。だからと言って無声映画ではありません。登場する人間は喋りますし、主人公である馬のスピリットの心境はナレーション的に挿入されています。声優はマット・デイモン。

 

 さて、この様な映画なのですが、この作品も字幕版が上映している映画館を探すのに物凄く苦労したのを覚えています。

これと言ってマット・デイモンのファンでもなく、しかもスクリーンに登場しているキャラクターと聞こえてくる声の口の形の違いに違和感を覚える場面などほとんど無く・・・果たして苦労してまで字幕版を観る価値があったんでしょうかね。よくわかりません。

 

 この映画、興行的にそれ程成功だったとは言い難かったと思います。

一応アカデミー賞の長編アニメ部門にノミネートされましたが『千と千尋の神隠し』にあっさりと取られていますしね。

見ていて可愛くもない馬が出てきて、終盤にちょっと見せ場がある程度・・・なんですが、結構好きな作品の1つです。ハリウッドのアニメ映画はどうしても好きな自分です。はい。

 

 『シュレック』で大ヒットを飛ばしたジェフリー・カッツェンバーグが製作スタッフに加わっています。

しかし彼の経歴を見ると『美女と野獣』『アラジン』『ライオンキング』『シュレック』と超ヒット作を多々生み出していますが、『プリンス・オブ・エジプト』『エル・ドラド/黄金の都』など、ちっともぱっとしない作品も作っているんですね。ドリームワークスで作った作品はコケかヒットの2択なんですな。もしかして未だに日本では日の目を見ない『シンドバッド』も製作に携わっていたりして。

 

2003年4月27日鑑賞


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