シークレット・ウインドウ(原題:SECRET WINDOW)

 


 身に覚えの無い盗作疑惑をかけられ、それに悩まされる作家を描いた物語り。

と、簡単に言ってしまえばそんな作品ですね。主人公のモート・レイニーを演じるのはジョニー・デップ。どうも変な役が大好きだと思われる彼が、物語が進むに連れてどんどん壊れていく作家を見事に演じています。どうして彼はあんなに他とは違うキャラクターを演じる事が出来るのだろう。いや、逆に彼が演じるから他とは違うキャラクターになるのかも知れませんね。と言う訳で、映画全体でおいしい部分の殆どを1人で演じているデップの為にこの映画を観ましょう。って『パイレーツ・オブ・カリビアン』と同じ感想ですな。

 

 しかし、そう言いたくなるのも過言ではない事も僕は事実だと思います。

普通のミステリーとして物語が進んでいくのかと思いきや、最後にどんでん返しが待っているのですが、この仕掛けが陳腐ったらありゃしない。あまりにも陳腐なので、この陳腐な仕掛けをどんでん返しに使うだなんて考えもしませんでした。だからと言って、この映画がつまらないか?と問われるとそれは「否」でしょう。物語り自体は面白いですし、こういう映画は細かい部分の観せ方が肝心になってくるのですが、その辺りもしっかり心得ていますね。

 

 う〜ん。でもしかし映画全体の評価として良かったかと問われるとね・・・デップは良かったんだけど。公開1週目は国内では興行成績が1位でしたが、多分2週目はがくっと落ちるぞ。

 

2004年10月31日鑑賞


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