パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち(原題:Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl)
ディズニーランドのアトラクションの映画化として『カントリー・ベアーズ』『ホーンテッド・マンション』と同時に制作が発表された本作。
発表当時のこれら3作の期待度は「海賊」<「マンション」<「熊」って感じでした。しかし蓋を開けてみれば、僕的に最も良かったのはこの作品。だいたい、ジェリー・ブラッカイマーが製作だって言うから、もうその時点で駄作決定だと思っていましたからね。
本作も、アトラクションのファンなら思わずニヤリのシーンがてんこもりです。のっけからあの歌が聞こえてきて、いきなりテンション上がりまくり。DVDに収録されている未公開シーン等を合わせて見ると更にニヤリですよ。
この作品の魅力を助長しているのが主演のジョニー・デップでしょう。
僕、彼を観るのは『スリーピー・ホロゥ』以来2度目のはずなのですが、こんなに面白みのある俳優だとは気付きませんでした。デップ演じるジャック・スパロウ船長と言うキャラは、いつでも軽いノリの信頼できない男。実は昔、部下に裏切られて一匹狼に成り下がっていると言うプロフィールを持つ男。こんな、影がありつつも飄々とふらふらとしたスパロウ船長は本当に魅力的でした。仕草を真似したくなるぐらい。
この映画はデップの為に観ましょう。
アトラクション映画化3本の内で、この作品だけは唯一続編が決まっています。確かにエンドクレジットの後のオマケを観たら続きがありそうなもんだと分かりますが、本編のあの終わり方でどうやって続編を作るのかなぁ・・・って心配は杞憂に終わると信じています。アトラクションを映画にしてしまう事だって信じられなかったですからね。
2003年8月3日鑑賞