ロボコン
ロボコンとは、ロボットコンテストの略であり、この映画のモデルになったのは、高専ロボコンの事であり、正式名称は「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」だそうです。この映画の主人公は、おちこぼれロボット部の4人+顧問がロボコンに出場するお話し。仲間割れや挫折を味わいながら最後は成功するってお話しは・・・学園物の定番ですか?うむ、実にこの映画も素晴らしいのです。
はっきり言ってしまえば『ウォーターボーイズ』も『スウィングガールズ』もこの映画も大まかな粗筋は簡単に想像出来てしまいます。
おちこぼれが数人集まって、仲間割れや、挫折を味わいながら、最後はハッピーエンド、と。もう定番ですね。しかしその定番ってのは、侮れない位面白いみたいです。ついでにこれら3作の共通点は、競技を実際に出演俳優達が演じていると言う点です。
そう、この映画もロボコンの競技は実際に試合をしているのです。
今回のロボコンのルールは、フィールドに置かれた箱を、所定の位置に出来るだけ高く積み上げるというもの。そりゃ、映画なんですから、主人公が負けちゃうだなんて思いながら観る事はありませんが、それでもこの映画は安心して観られません。この映画の競技のシーンは今まで観てきた様々な映画の様々なジャンルの試合や決闘シーンよりも臨場感に溢れ、緊張感もビリビリ伝わり、何がそこまで良質な競技シーンを演出しているのかと思っていたのですが、まさかそれが本当に試合をしていた事に起因するとは。
でもやっぱり映画には違いないので、台本は存在します。それでも、1つの試合のシーンは競技所定時間の3分間、きっちり通して撮影したそうです。これが効果絶大でして、これ以上良い闘いのシーンはどんなハリウッド大作でも表現できないだろうなぁと思いました。
なんでこの映画、上映規模が小さかったのでしょうか。僕は公開直後にTOHOシネマズのプレミアスクリーンで1000円で観てしまいましたよ。勿体無い。もっと大きな規模でも充分だったでしょうに。
2003年9月13日鑑賞