キューティーハニー

 


 ここ最近流行りとなっている、過去のアニメの実写化作品ですな。

実は僕、キューティーハニーの事はアニメ版のテーマソングぐらいしか知らないので、この映画では、何がどこまで原作通りで、何がどこまでオリジナルなのか、さっぱり分かりません。『CASSHERN』は少なからず背景を知っていたので、本編以外にもいろいろ楽しめたのですけど、こちらではそれが出来ませんでした。ま、「映画」を視るのだからそんな事は関係ないですけどね。

 

 さて、まず言わせていただこう。ハニーの使っている携帯電話の着信音、あれ、めっちゃ欲しい。どこかダウンロード出来るサイトがあるんでしょうかねぇ。ハニーが使っているケータイの着信音とは、初代キングギドラの鳴き声なのです。3本ある首のどの声かまでは分からないのですが、あれは明かにキングギドラ。欲しい!そもそも、平成になってから復活したキングギドラの声はどう聞いてもラドンの声なのですよ。僕はあれが気に入らないのですな。やっぱキングギドラは初代の声じゃないと・・・って、こりゃまた前代未聞の脱線ですねぇ。失礼。

 

 上映時間が93分と、最近の傾向ではどちらかと言うと短い部類に入ると思うのですが、よくもまぁこの短い時間にあそこまで色々詰め込んだ物だと感心しました。イントロダクションなど無く、いきなり本編から突入し、ハニーのキャラ紹介をオープニングで済ませてしまうのは見事でしたね。オープニングに使われた曲が、過去のアニメ版のテーマソングをカバーした物なのですが、あのアニメのテーマソングの歌詞はキャラ紹介をするのにもってこいだったのは幸運って事かな。これで過去のファンも喜ぶし、新規のファンはハニーをある程度把握できてしまうのですから。ハニーが生身ではない事はあの歌では分かりませけどね。

 登場する各キャラクターも個性的で魅力的。まるでアニメを視ているかの様でした。監督もアニメの方を意識していた様ですしね。ハニメーションとか言う効果が良かって訳では無いと思いますが、もうひと工夫したらハニメーションももっと面白く使える様になるのではないでしょうか。特撮シーンは、何だかこの特撮は好きだなぁと思いながら視ていたら、特撮監督は『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の八神さんではないですか。

 

 まったく、僕、すっげー愉快なこの映画大好きです。でも、何故ちっともヒットしていないのでしょうか。心底疑問に思います。万人ウケする内容ではないと思いますが、若者はもっと沢山視に来でも良いと思うんですよねぇ。他の若人はセカチューに首ったけなのか?

 

 続編に期待したいのですが、成績悪そうだから無理なのかなぁ。

 

2004年6月5日鑑賞 


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