2次元バーコードとEAN128、RSS

■チェック用語

・2次元バーコード
      水平方向と垂直方向に情報を持ったバーコードです。
      小スペースで大容量の情報を持たせることが可能です。
      「スタック方式」と「マトリックス方式」があります。

      日本で代表的な2次元バーコードは「QRコード」といって、1994年に
      デンソーが自動車生産部品の受発注管理のために開発したものです。

      2次元バーコード(2005/7/5)

・スタック方式
      従来の1次元バーコードを縮小して縦に数段積み重ねた構造。
      シンボルも1次元バーコードと同様に細太バーで表現され、読取方式も1次元
      バーコードと同様です。

・マトリックス方式
      白と黒のマス目を組み合わせ、正方形にして表現。
      様々なエラー防止機能により、バーコード表示領域が破損した場合(20%程
      度)も読み取ることが可能。
      360°全方向からの読取りが可能となっています。

・UCC/EAN128
      国際EAN協会が、物流情報や商取引情報を表示する流通補足バーコードシン
      ボルとして開発しました。
      シンボル規格のCODE128をベースにしたアプリケーション規格です。

      医薬品や医療材料では、商品コードの他に、入数、有効期限、ロット番号等
      の情報が必要とされていて、EAN128では、その情報を連結してマーキング
      することができるため、医療材料標準バーコードとなっています。
      けれども、バイアルやアンプル等の小さな商品はマーキングできないという
      問題があります。

      <システム>医療情報の標準化、その他のコードの現状

      UCC/EAN128(2005/7/12)

・RSS(Reduce Space Symbology)
      小物商品の管理を目的とした省スペースのバーコードです。

      RSSは、
      14桁のグローバルロケーションナンバーGTINを表すRSS-14ファミリーと、
      シンボルサイズを更に小さくしたRSS-14 Limited、そして、
      EAN128のようにデータの連結ができるRSS Expandedがあります。

      2次元シンボル対応のリーダは、バーコードリーダよりまだ高価なことから、
      高付加価値の商品(宝石等)であれば、対応するコストをかけられます。
      しかし、医薬品、医療材料のような商品では、
      2次元シンボルに対応していくコストをかけなくてすみ(RSSシンボルは、
      従来のCCDスキャナやレーザスキャナで読み取りできるとともに、イメージ
      リーダでも読み取ることができる)、
      また、省スペースで使用できる(アンプル等にも使用できる)という
      RSSが、注目されています。

      RSS(2005/7/12)

・コンポジットシンボル
      JAN、EAN128、RSSのバーコードの上に補足情報の2次元シンボルを組み合わ
      せた複合シンボルです。

アイニックス株式会社 バーコード情報
http://www.ainix.co.jp/site/index.jsp

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