「元朝秘史」では各地域に気候のデータがあり、それによって農業生産力に大きな違いが出ていた。
では「チンギスハーン」ではどうかというと、実はこちらにもマスクデータとして気候データが存在する。







exeファイルをバイナリエディタで開くと、上のようにデータとしては前作の気候区分を踏襲していることが分かる。
ただ、没企画になったようでゲーム中にはこの気候区分の名称は登場していない。

しかしマスクデータとしては残っているので、実は気候によって農業生産力が異なっている。
データ処理的には前作から比べて簡略されたようで、温帯ごと、亜寒帯ごとに同じ生産力となっている。
(訳注:元朝秘史では同じ温帯でも温暖湿潤気候、西岸海洋性気候などでそれぞれ生産力が異なっていた)

解析した結果、主な地域の気候区分は以下のようになっている。

地域 気候
日本
Cfa
朝鮮
Cfa
華北
Dw
華南
Cfa
チベット
Df
蒙古
Dw
東シベリア
ET
西シベリア
ET
東南アジア
Af
インド
Aw
カリマンタン島
Af
トルキスタン
BS
中央アジア
BS
ペルシア
BS
西アジア
BW
エジプト
BW
北アフリカ
Cs
東ルーシ
Df
西ルーシ
Df
バルカン
Cfb
スカンジナビア
Cfb
ドイツ
Cfb
イギリス
Cfb
フランス
Cfb
イタリア
Cs
イべリア
Cs


ケッペンの気候区分についてはこちらを参照。

気候によって、食料の生産力は以下のようになる。
なお、これは施設レベル1の時の数値であり、レベル2または3の場合はその2倍または3倍となる。


各気候の収入(施設レベル1)


田畑
牧場
A気候
7a
6a
B気候
2a
3a
C気候
6a
5a
D・E気候
3a
4a



文化度により、変数aの値は大体以下のようになる。

文化度
  0
 50
100
150
200
a=
  5
 35
 50
 60
 70


文化度によって多少の差異はあるが、極論を言ってしまえばAとCでは田畑、BとDでは牧場だけを作ってしまえばいい。
しかし、日照時間の短い熱帯地域で田畑の生産力が最大になるのは何か間違っている気もするのだが……



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