◆状況
プロイセンが小ドイツをほぼ統一。残すはエルザス1州のみとなった。(ちなみにゲーム中ではロートリンゲンはフランス文化である)
ヨーロッパでの国境の変化は1740年からほとんど変わらないため省いたが、コルシカ島をフランスがジェノヴァから購入し、フィンランドの一部がロシア領となっている。
◆ポーランド分割
1788年、2回目のポーランド分割イベントが発生。新たにヴィエルコポルスカが中核州となったため、ポーランドに宣戦布告し軍を進める。革命期の軍と17世紀の軍ではまるで勝負にならず、あっさりとヴィエルコポルスカを割譲させることに成功する。
その後、オーストリア、ロシアもポーランドに宣戦し、ポーランドは国土の大半を失い滅亡への道を歩んでいた。
ロシア・スウェーデン間のフィンランドをめぐる争いも激化。1789年にはスウェーデンが勝利し、フィンランドの失地を回復している。
◆フランス革命
1789年、フランスにて大暴動が勃発。フランス革命の幕開けとなった。
最初は立憲君主制を支持する穏健派が権力を握っていたものの、しだいに革命は激化。元国王ルイ16世は断頭台で処刑され、恐怖政治がフランスを覆いつくした。この革命的な風潮に異を唱えるオーストリアとフランスの関係は緊張し、ついに1795年には全面戦争に発展した。
フランスは恐怖政治をクーデターにより終わらせたテルミドリアンが新たに権力につき、総裁政府を樹立。オーストリア軍を各地で退け、南ネーデルラントを占領した。
ジェノヴァ共和国はフランスによって解体され、属国となりリグリア共和国に改組。ヴェネツィアでも最後の統領マニンが共和国の解体を宣言し、ともにフランスの同盟国としてオーストリアと戦っていた。
1798年にはボナパルト将軍率いるイタリア方面軍がロンバルディアを越え、ウィーンに進軍(*1)。半年後ウィーンは陥落し、オーストリアは屈辱的なカンポ・フォルミオ条約を結ばされて南ネーデルラント3州とロンバルディアを失った。
1799年にはボナパルト将軍がクーデターを起こして権力を掌握、第一執政となり元首の座についた。
◆対仏大同盟
フランス革命に対抗して、こちらはイギリス・オランダと同盟を結成。フランスがジェノヴァを外交併合した時に得た大義名分で1800年フランスに宣戦する。
この頃には列強各国とも陸軍技術は最大の60まで上がっており、質ではほぼ互角。プファルツからエルザス・ロートリンゲンに進軍するものの、フランスの動員力と優秀な指揮官の下に撃退され、逆に国境各州の包囲を許してしまう。あわててこちらも国庫をはたいて大動員をかけ、フランス軍をラインの向こうまで押し戻す。
その間イギリスは着々とカナダの占領を進め、1802年には仏領カナダ諸州を割譲させ単独講和。オランダも敗退を重ねてゼーラントをフランスに割譲して単独講和し、対仏大同盟は崩壊してしまった。フランスと単独で戦い抜くのは国力が続かないため、1803年、フランスより89ダカット要求の使者が来たため賠償金を支払い講和する。
1805年、ふたたび仏墺間で戦争が勃発。フランス優勢のままオーストリアは各地で敗退を重ね、3年後にチロルを割譲することで講和した。
◆その後
その後はフランスへの大義名分を得ることができず、結局1度も戦争に関わることはなかった。結論から言えば、アルザス獲得は失敗に終わってしまった。
ナポレオン治下のフランスはヨーロッパ各地で快進撃を重ね、サヴォワ・教皇領・ナポリから首都以外の全ての州を割譲させ属国化。ナポレオンの治世はゲーム終了まで続き、イタリアはフランスによってほぼ統一された。
ロシアはナポレオンと関わることなく拡張を続け、1796年にクリミアを併合。ウクライナ全土がロシアのものとなる。スウェーデンとは最後までフィンランドをめぐる争いを続けていたが、ゲーム終了時点ではフィンランド5州のうち4州がロシア領となっている。
アメリカ合衆国はフランスよりルイジアナを、スペインよりフロリダを手に入れ、ヨーロッパでの戦乱とは無縁のまま発展を続けていった。
(*1)このリプレーの演出ではなく、本当にナポレオン率いる軍がウィーンに来ていた。思わぬ偶然の出来事にびっくり。
●あとがき
ゲーム終了時点でのデータ
陸軍技術:60(最大)
海軍技術:60(最大)
貿易技術:9
インフラ:10(最大)
所有州:28
収入:約270/月
工場:17(うち中核州に16)
陸軍:約26万
海軍:軍艦51、輸送船21
勝利ポイント:3129(4位)
ちなみに勝利ポイント1位は3689ポイントでスペイン、2位は3603ポイントでフランス、3位は3305ポイントでオスマントルコであった。プロイセン以外は、序盤でポイントを稼いだ国が軒並み上位に来ている。
さて、今回はThe Greatest AIを導入しての初プレイであったが、確かにAIが強化されている。特にGCの問題児といわれていたトルコ・ロシアが史実通りの大帝国を築き上げてくれたことはよかった。おかげでロシアには何度も苦杯を舐めさせられてきたのだが……。
逆にオリジナルで強力なオーストリアが弱められたことで、北ドイツでは18世紀まで群雄割拠が続いていたために統一作業は比較的楽になったと思う。
また、今回はあえて征服拡張プレイを控え、ドイツ統一という目標一本に絞りプレイしてみた。前半200年はほとんど領土拡張を行わなかったが、そのおかげでゲーム終了までダレずにプレイできたと思う。若干のんびりしすぎていたため、アルザス獲得に失敗したのは残念であったが。
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