GAMBANNA観戦記1994(No.1)


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1994サントリーシリーズ


94/03/12
第1節 対ジェフ  1−5 市原 10044

キャプテンマークをつけた10番礒貝に、8ヶ月ぶりの本並の公式戦出場のかいなく、惨めな開幕戦となった。

前半24分、ジェフが中盤で意味不明なガンバ島田のパスカット後すばやく左のリティへ、ツベイバと1対1の場面でツベイバが1度ボールカットするが、そのボールを今藤がとれず江尻にとられ再度リティへ、左サイド上がった江尻にパス、江尻が逆サイドノーマークで走り込んだ高卒ルーキ城に絶妙なセンタリング、城の強烈なヘッドは本並の手をかすめJリーグ開幕1号ゴールへ。

そして32分のザル守備、ガンバ前線で森岡のドリブルをDFがみごとなクリアでガンバ左サイドのがらがらスペースに出たリティが左サイドドリブルからこれまた右サイドノーマーク状態で駆け込んだオルデネビッツへグラウンダーのセンタリング、これを確実に決められ2失点。両SBはどうなってるんだ。

さらに後半30分から5分間の悲劇。
リティの左CKがファーポストに跳ね返り、ニアポスト付近で滑って転んでいる本並のゴール側ゴールライン上に、そこを五十嵐にごっつあんゴールされる。
そして2分後、右ペナルティエリア付近からノーマークのリティが逆サイドのオルデネビッツへセンタリング、ゴール前でヘディングが決まり4失点目。
さらに3分後、こともなげにリティにガンバデフェンスDFの裏をぬかれ越後に決められる。

リティ、オルデネビッツはマークはしているのか。誰もチェックにいかない。
ガンバは43分に自陣から50〜60mはあろうかというドリブルを石井が見せセンタリング、逆サイド松山が折り返し山口がヘッドで1点返しただけ。

両サイド、中盤の守備は無抵抗の最悪な開幕でした。


94/03/16
第2節 対サンフレッチェ  1−2 万博 18737

いい感じで戦ったいたのですが、サンフレッチェのエース「奇跡を呼ぶおじさん」島に一点とられて、運が離れて行ってしまいました。

昨日のガンバは、ボールへの集散、闘志が今までとは見違えるほどになっていて、「これならいける!」と思っていました。特にアレイニコフが心を入れ替えたように、チームプレーに徹してくれていました。

ガンバには「超決定的シーン」が何回かあったのですが、山口、松山らが信じられないプレーを連発してしまい、得点できなかったのが残念でした。松山らしからぬプレーに、結局Vゴール開始と共に中村と交替させられてしまいました。

ツベイバが、80分くらいに内転筋を痛めて辛島と交替したのですが、Vゴールになってやはり、これは痛かったと思います。辛島は良くやったのですが、FW中村を入れるくらいなら、DF(昨日はMF)橋本を入れて、ツベイバに攻撃参加させた方がよっぽど良かったと思います。

敗けたのは残念ですが、この調子を維持できれば次のグランパス戦は勝利できると思います。何とか最下位を脱出して欲しいです。


94/03/19
第3節 対クランパス ● 2−0 瑞穂 11519

3戦目にしてやっと勝利しました。

今回のグランパスには勝って当然でしょう。負けたら恥?前半はエリベウトンもいなかったし、ガルサもずっとベンチでした。

前半のはじめこそグランパスが攻めまくってましたが、それ以降はほとんどガンバが攻めていました。
ゴールキックやパスなどことごとくガンバの選手がカットし(すばらしく良い動きでした。ホームゲームでもやってみろ!)、そこから攻めにつながるというパターンが多かったように思います。

ツベイバがいませんでしたが、そのおかげかDFラインがうまく機能していて、半ばやけくそ気味のグランパスの攻撃をよくオフサイドにしていました(グランパスの攻撃は草サッカーのようでした)。攻撃のほうも、右から左からかなり攻めあがりどんどん攻撃していました。

この試合で『マン・オブ・ザ・マッチ』は得点を入れたプロタソフでしたが、個人的には、ゴール前で何度もドリブル突破を見せ、チャンスを作った山口にあげたいところです。

山口がもうすこし技術力アップするともっと得点をとれる(自力でもチームとしても)ようになると思います。
永島放出で頑張ればトップ定着できるチャンスが増え、山口も頑張ろうという気が増してきているのではないでしょうか?
#清水の試合、永島でてたんですね。知らなかった。得点に全然からんでないのでは?

山口、プロタソフ、礒貝。ともにGKとの1対1をはずしてます。最低でも3−0で勝てる試合だったのですが…。残念です。
あと今回の試合でも、礒貝とアレイニコフを縦に並べて使っていましたが、やはりこのほうが効くようですね。

次のジュビロも勝って当然だと思うのでがんばって、得失点差をせめて0にしてほしいです。


94/03/26
第5節 対フリューゲルス  1−3 万博 20854

フリューゲルスに1−3で負けてしまいました。

新聞でも、TVでも「ホームで勝てないガンバ」と言われていましたが、咋シーズンはカモにしていたフリューゲルスですから、勝てるという思いが強かったです。

立上がりは、フリューゲルスのDFラインの押し上げはもちろんでしたが、ガンバの押し上げも負けないくらいすごく、ガンバ+フリューゲルスの22人が、30メートルくらいに密集していて、凄かったです。

ガンバ側のプレッシャーはこの日も結構すごく、前半はフリューゲルスを上回っていました。この意味では、少なくとも、最初の45分はどんな相手でも確実に戦えるチームになっていると思います。新聞でもキープ率は76‐24とガンバが圧倒的でした。

ただ、ガンバはまだプレスを90分間続ける体力がないのか、戦術が徹底していないのか、途中からDF、守備的MFが後ろに下がってしまい、相手をフリーにさせる悪いパターンが出てしまいました。
この辺りは、フリューゲルスのゾーンプレス戦術の経験の長さがガンバのそれを上回ったと言うことでしょうが、ガンバも確実に良い方向に向かっていると思います。

ガンバは、決定的なチャンスが何度かあったのですが、山口、プロタソフ等の最期の詰めが甘く、得点になりませんでした。
山口は敵を突破する時は非常にうまい(これは本当に凄いと思います。前のグランパス戦を見たファルカン監督も気に入ってくれると思います)のですが、いざ、シュートとなると決定率が落ちてしまいます。ガンバの1点を見田が取った時も、その直前に山口がゴール前でスルー(空振り?)した時は、スタンド全体が肩透かしを食らっていました。(見田の髪形は松山とそっくりですね。応援していても良く間違えます)

それとプロタソフですが、彼も何故か自分でシュートを打たない場面が目立ちます。この辺りは、釜本監督の得意分野でしょうから、きっちり指導して欲しいですね。

また、山口やプロタソフがせっかくチャンスを作っても、ゴールの目の前にはだれもいず、詰めていれば点につながるようなボールをみすみす相手に渡してしまう。という場面が多かったようにおもいます。横浜FのGK森も「ガンバの選手はもっとシュート打ったほうがいいんじゃない?」なんて言っていたそうです。

この試合での最大の誤算は、松山が立上がりから全く調子が悪く、全然「らしさ」が無かったことでしょう。風邪でも惹いているのでしょうか。また、松山の代わりに入ったのが守備的MFのフラビオでしたが、森岡あたりを出して欲しかったです。

ところで、今回の試合の後半、ロングパスやセンタリングなど、ことごとくあのモネールの頭に吸い寄せられていっては弾き飛ばされていました。やっぱしヘディングは強いなぁ。それとも、モネールの魔力か…。


94/04/02
第6節 対レッズ  1−2 駒場 9157

5連敗中のレッズに黒星。

前半20分、レッズ陣内での柱谷のFKが両CB島田・辛島を軽々とぬき去った初先発岡野へ通りワンタッチでゴールを決められる。
40分左ペナルティエリア外から福田がプレッシャーもかけないルーキー辛島の横からカーブのかかった絶妙のシュートで初ゴール。

後半14分、左サイド礒貝のパスから石井のセンタリングに中央のプロタソフがDFをかわしシュート、はレッズ杉山の足に当たりゴールへ。
しかし、これまで。

ガンバCBのもろさを露呈した試合。


94/04/06
第7節 対ベルマーレ ● 3−2 万博 19798

!山口ハットトリックでロスタイムからの逆転Vゴール!

今日の試合は凄かったです。アレイニコフの復帰により、いつものような厳しいプレスをかけるガンバ。評価の低かった「DF」フラビオもオフサイドを勉強した?効果があったのか、辛島らとのコンビネーションも良く、かなり安定していました。

いつもの通り前半から圧倒的に攻めるのですが、やはり、いつもの通りFW山口が超決定的シーンを何度もミスし得点出来ません。(GKがいないシュートもミスするとは…)

前半は0−0で終了しました。後半もガンバ優位に攻めていましたが、この辺りからベルマーレはプロレス技を多用し始めました。特にベルマーレDF岩本はひどかった。必ずボールでは無く足を狙っていました。さらに、背後からのエルボーやフライング・ニーアタックなど、今まで見たどの選手よりも悪質でした。

それを増長するかのように、主審・菊池(?)はガンバDF石井が背後からエルボーを受けて負傷しても何の注意もしません。主審は、それまでしつこい位に小さな反則を取っていたのに、これからの30分間は判断の基準がデタラメで、全く無法地帯になってしまいました。(この間、ガンバ側もかなりラフプレーで「応戦」していたことは残念です)

この影響で、山口の先制点を心の底から喜ぶことが出来なかった上に、ベルマーレにPKを取られた時は「不公平感」に頭が支配されてしまいました。さらに、80分頃の逆転ゴールは確実にオフサイド・ポジションに人がいたのに、ラインズマンは旗を挙げていなかった。この失点は大きかった(と思った)。この時間帯での失点で、やはり帰る人は多かったです。

しかし!!これからのガンバは、勝つという目標を捨てないで全員が戦う姿勢を見せてくれました。後半終了10秒前、ゴール前のこぼれ球を山口が振り向きざまにシュート!!劇的、同点ゴール!。

Vゴールになってからは、ベルマーレにはもう守備と攻撃の区別もなく、団子になって耐えるのが精一杯でした。ガンバDF陣も疲れていましたが、礒貝、アレイニコフ、フラビオ、松山等の活躍で圧倒的に攻めつづけました。(Vゴールになってからの主審は、反則の基準が安定してきて、本来の厳しい姿勢が効果的に試合を良い方向へ導いたと思います)

そして、Vゴール前半終了直前、礒貝からのセンタリングがフリーの山口へっ!Vゴール

試合終了後は、約7ヶ月ぶりのサポータ全員での万歳三唱をしたのでした。長かった

ガンバのプレスは、やはり90分続かない様で、後半30分以降はこぼれ球をほとんど取れなくなってしまいました。80分くらいの失点も、数だけは揃っていたガンバDFが敵に全くプレッシャーをかけることが出来なかったのが大きな原因でした。でも、この問題は時間が解決してくれるでしょう…。

とはいっても、フラビオが辛島らとのコミュニケーションを絶やさなかったことや、フラビオの効果的な攻撃参加(これは結構迫力ありました。巨体を活かした突進は「ベルマーレを蹴散らす」という表現がぴったりです)もあり全体的には良かったです。ベルマーレ2得点は審判の信じられない判定が原因ですし...。

アレイニコフの働きは素晴らしいです。去年とは別人のように素晴らしい働きをし、豊富な運動量であらゆる場面でプレスを掛け、こぼれ球のほとんどをキープしています。後半に、運動量の落ちたDF陣の穴を埋めたりもしていました。

それに比べて、松波は全然活躍出来ませんでした。まぁ、ケガしてたからしょうがないですが…。ふしぎなくらい、いればいいとこにいませんでした。「松波どこ!」って何度思ったことか。

ベルマーレはアウミールひとりでサッカーやってたと言ってもいい。でも、足は速いわ、突破力あるわ、スタミナあるわ。ブラジル代表っていうやつのすごさを見た気がします。

内容はともかく展開の痛快な試合でした。昨年の草木の2ゴール+永島ハットトリック以上の感激を味わうことが出来ました。後半終了3分前から試合終了までのガンバは闘志がみなぎっていました。過去ああいう姿は見たことありません。Vゴールが決まった瞬間も喜んでいたのは若手だけで、礒貝は表情を変えずに両手拳を握りしめただけでした。が、その姿がとてもよかったです。本並はグローブを客席に投げ込んでいました。


94/04/09
第8節 対アントラーズ  2−3 カシマ 13734

惜しかった!

最初はガンバがボールをキープしていても、平気で応援していたアントラズ・サポータも、ガンバの実力が判るにつれ、ガンバがボールを持つと次第に悲鳴を出すようになりました。私は心の中で笑いながら「ガンバは強いんだぞぉ〜」と叫んでいました。

シュート数こそ少ないですが、試合の半分を10人で戦いながら、ボールの支配率が41%という事はその分、前半ではガンバがほぼ確実にボールを支配したことを意味しているのです。

この試合では、ガンバが1点取ったら、途端にみんなが守りに入ってしまったのが残念です。頭では相手にプレスを掛けなけれ攻められることは分かっていても、アントラーズから取った1点ですから、「守りたくなる」んでしょうね。

TVでも言っていましたが、礒貝は以前からボールを持ってもすぐにパスを出すパターンが多いですが、攻撃しながら守る時こそ、自分でキープして時間を掛けながら攻めてほしい。

10人になってからのプロタソフのループ・シュートは決めて欲しかった。
何でこれを外すんだ! という感じです。(山口ももっと活躍してほしかった)

この日好調で良い攻撃のリズムを作っていたの森岡を、釜本監督が交代させてから点を取られるというアンラッキーな面もありました。

イエロー2枚で退場した島田ですが、前の試合もイエローが溜まって出場停止になっていただけに、反則の多さが目につく。この試合では活躍はしていたものの10人になるという、ガンバが負ける直接的な原因をつくっただガンバ、Jリーグから合計4〜50万円の罰金を取られるでしょうから、ショックも大きいハズ。今度出場してくるときは、きれいなプレーをする事を期待しています。


94/04/13
第9節 対ヴェルディ  0−2 神戸ユニバ 42161

公式戦7連敗中のガンバ。

松波を左OHに大胆起用。
開始からガンバペースが続くが得点ならず。

逆に後半21分、辛島が自陣最終ライン、それも横へ駆け込んだカズの前へパスを出すという大失態。これをフラビオが両手でなぎ倒しPKを取られた上に一発退場。
これをカズに決められ失点。これでガンバの運も尽きた。

38分には、ガンバ右サイドからなんなく崩され戸塚から武田のヘッドで2失点目。

前半勢いがありながら失点後、精神的もろさが出た試合。


94/04/16
第10節 対マリノス  2−3 万博 21307

ガンバ、いい所なく2−3で負けてしまいました。

ガンバは8分に簡単に先制したものの、いつもの凄まじいプレスが全くみられず、マリノスに簡単にボールを奪われてしまいます。
そして12分、ガンバDFに当たってコースが変わったとはいえ、本並とは思えないプレーで1点取られてしまいました。

ガンバは左サイドのDF木山とMF久保田が完全な穴になっていました。このため、ガンバがプレスをかけても、マリノス選手が左サイドにボールを出すと、あ〜ら不思議、マリノスのチャンスになってしまいます。木山は足を痛めていて、マリノスFWのスピードについていけなかったですし、J初出場の久保田は自分のポジションが全く分かっていないようで、マリノスに攻めてくれとばかりに敵をフリーにさせていました。やはり、久保田には荷が重かったようです。

さらにDF今藤もパスミスが多く、かなりのボールを敵にパスしていました。こんな状態では代表になっても多チームのサポータから文句を言われてしまいます。どうしてこんなに調子が悪くなったんでしょうか。

ケガから復帰したばかりのツベイバも、やはり調子やコンビネーションが良いとは言えず、結構苦しかったです。

そうは言っても、レッドカードを2試合連続でもらってしまっていたから仕方無いですね。おまけに土曜はアレイニコフがイエロー3枚溜まってしまったみたいですし…。(外国人が出場停止になると、その分外国人枠が減るとは知りませんでした)

ガンバの前半の余りの気力の無さに「退屈」、「眠たい」と言った声を聞くことが多かったですし、ハーフタイムでも席を立つ人も少なく、冷めた試合でした。



94/04/23
第11節 対エスパルス  0−2 万博 19303

エスパルス永島が万博に凱旋。

前半17分、中央のトニーニョがフラビオと後ろから追う辛島をかわし左の長谷川へ、長谷川がツベイバのタックルもかわしシュート。本並の足に跳ね返ったところをトニーニョがゴール。

沢登のCKがガンバDFに当たり転がったところを長谷川がシュート、一度は本並弾くがそのボールを辛島が回りを見ずがむしゃらにクリア、そのクリアボールが大榎の足に跳ね返りゴールへ、ほとんど自殺点に近い失点。

ガンバは攻撃の形をつくれないまま、シュートのまったくといっていいほどゴールに飛ばず。
セルジオは礒貝は消化試合をやっている、といっていた。


94/04/30
第13節 対グランパス ● 3−0 神戸ユニバ 36280

プロタソフ爆発。

前半36分、センターサークル上の礒貝が起点となり前線のプロタソフへ縦パス、DFをかわし、同じく縦に入ってきた松波へパス、これを松波が転びながらシュートするが、これをハーフナーがこぼし、詰めたプロタソフがゴールへ決める。

さらに2分後、アレイニコフのDFの裏に抜ける縦パス1本、これに対し小杉がGKにバックパス、これをハーフナーがミスキックし、詰めていたプロタソフの足元へ転がる。これを冷静に決め2点目。

後半14分、中央の松波から左サイドの山口へ縦パス、山口がドリブルでDFを1人かわしゴールラインすれすれでセンタリング、アレイニコフがワンタッチでシュート、これはハーフナーに弾かれるが、逆サイド走り込んだ礒貝が豪快にシュートを決め3点目。

その後、プロタソフが倒され得たFKのチャンス、ペナルティライン上からのアレイニコフのFKがクロスバーに当たりゴールライン上に跳ね返るという惜しいチャンスもあった。

内容のわりには、盛り上がった試合となった。


94/05/04
第14節 対ジュビロ ● 3−0 西京極 12568

スキラッチデビュー2戦目で見れるとあって、イタリア代表のユニホームを着てのガンバ観戦。色がガンバ色と一緒なので回りからはわからない。

前半33分、礒貝のフリースローをDFがヘッドでおとしたところをプロタソフがキックミスのようなワンバウンドしたボールを山口のヘッドでつなぎ逆サイドのアレイニコフの足元へ、これを確実に決めスキラッチのユベントス時代の同僚アレイニコフがJ初ゴール。

後半10分中盤で相手のパスをカットした木山がアウトサイドでDFの裏へ絶妙のスルーパス、これを山口が豪快に決め2点目。

35分、ガンバ陣内の米沢のフリースロー(当然礒貝が前に立ってロングスロー封じをやっている)からの混戦からジュビロシュートのクリアがセンターサークル付近でDFを背負った松波のところへ、それをその体制から後方へキック、そのボールを1対2で追うプロタソフがキャッチし、後ろから追った松波へ渡し、松波が今期初ゴールを決め3点目。みごとなカウンターアタックでした。

中盤の木山がよく効いていました。


94/05/07
第15節 対フリューゲルス  2−3 三ッ沢 13904

前半右の大嶽が前のアマリージャへ縦パス、これを前へ出ていたGK本並の頭上を越えるシュートで1失点。

後半15分、右サイド今藤から中央ゴール前の山口へ、しかしGK森が倒してしまいPKのチャンス。これをフラビオが決め同点。フラビオは看板を飛び越しゴール裏のサポータのところへ駆け寄り喜ぶ。しかし、これに対してイエローカードが出される。
この余分なカードが後に勝敗を左右するとは。

そして3分後、中央の礒貝からきれいな縦パスから山口がゴール前のプロタソフへ、GKがクリアするが、プロタソフの足に当たりこぼれたところを横に走り込んだアレイニコフへパス、これを無人のゴールにアレイニコフが決め逆転。

26分、ディフェンスラインでアマリージャと競ったフラビオが故意のハンド、これにイエローが出て2枚目で退場。

ここで加茂監督が服部を入れる。
そして、35分薩川からゴール前に抜けた服部がシュート、はゴールに転がり入る直前パウベルが一旦止め、パフォーマンス付きゴールで同点とされる。

さらにゴール前でパウベル・アマリージャ・前園と渡り前園がアマリージャへ戻しシュート、一旦は島田に当たるが再度シュートで逆転される。


94/05/14
第16節 対レッズ  1−2 神戸ユニバ 37292

礒貝が左足骨折中、アレイニコフとフラビオが2試合出場停止。

ところが、蓋をあけるとガンバが中盤を支配しレッズゴールにシュートの嵐。
前半だけで10本、今藤だけで4本。しかしマウスを捉えたシュートはゼロ。

しかし松波が不調で得点にはならず。

後半10分、森岡の左CKからニアポストの山口が頭でファーポストへ落とし辛島がゲットで先制。

しかし20分、右サイド小椋がドリブルで抜かれた杉山をペナルティエリアで後方から足へタックル、PKと取られる。これをルンメニゲが決め同点にされる。

そして39分、池田伸からの縦パスに本並が左ペナルティライン近くまで出てきて、水内と争うがボールを取れず、水内に無人のゴールへ蹴りこまれ逆転されたまま試合終了。

前半の空回りは無駄だった。


94/05/18
第17節 対ベルマーレ ● 2−1 平塚 14321

!中村くん、ロスタイムからの逆転Vゴールがプロ初ゴール!

中村くん、ロスタイムからの逆転Vゴールがプロ初ゴール。

Vゴール決めた中村くんの慢心の笑顔が印象的。

前半はベルマーレペース、そして前半39分、ベルマーレ岩本の左CKをファーポストで渡辺と激突した本並の手をすり抜けプロタソフの足に跳ね返ったボールがゴール前に居た島田の足で角度が変わり自陣ゴールへ。自殺点。
これはキーパーチャージを取ってもおかしくない。ベンチ前では釜本監督が猛烈に抗議する。

後半に入るとベルマーレの運動量も減り中盤を作れず互角の勝負。
そしてロスタイム、森岡の左CKを松波がヘッドで決め同点。延長へ。

延長後半2分、森岡から右のプロタソフが切り込み逆サイドの後半27分から入った中村の足元へマイナスパス、そこを中村冷静に一度止め確実にゴール左隅に決めVゴール。

プロ初ゴールがVゴールの中村、血相を変えた顔でガッツポーズを繰り返し、ベンチ前でプロタソフが抱き上げ、釜本が頭を叩く。さらにスタンド前でもガッツポーズを繰り返す。

あの中村くんの血相変えたガッツポーズは記憶に残る場面だ。


94/06/01
第18節 対アントラーズ  1−3 万博 21624

ジーコのいるアントラーズ。強い。

ガンバは礒貝が復帰。

前半12分、サイドチェンジからアントラーズ奥野が右サイドからセンタリング、アレイニコフのクリアがゴール前アルシンドへのアシストとなるが、アルシンドはシュートを空振りする。しかしそれが横に詰めていたサントスへの絶妙なアシストとなり決める。本並、反応も出来ず。

しかし、20分左サイドペナルティエリア付近から礒貝が逆サイドのゴール前へ絶妙なセンタリング、これにアレイニコフがワンタッチでシュート、GKはさわるがボールはゴールへ。同点。

後半8分、ゴール正面のFKのチャンスにジーコがガンバ7人の壁の隙間をねらい芸術的ゴール。

さらに16分、ガンバゴール前のクリアを賀谷がヘッドで落とし、吉田が25mの豪快なスライダーがかったシュートをゴール左隅へ。

33分にジーコは交代するが、これが現役の姿の見納めか?


94/06/04
第19節 対ヴェルディ  1−3 万博 21829

ヴェルディ戦のガンバは恥ずべき試合内容でした。
とても今のガンバに相手に出来るチームではない。

前半11分、左サイド切り込んだ石川が和田と競り合いセンタリングをあげるが、1度は足にあて阻止するが、再度センタリング。これが逆サイドノーマークのカズがヘッドで決める。

22分、再び左から切り込んだ石川が、逆サイドの武田にセンタリング、本並の手をかすめるがボールは武田の足元、ワンタッチで中央のノーマークのカズへ速いパス出し、カズはこれをワンタッチでゴール内へ。

しかし2分後、右サイド今藤からもらったボールを山口がペナルティライン上を北沢と競り合ってドリブルシュート、これがカーブを描きゴール左隅へ。で反撃。
か、と思われた矢先、4分後木山が敵陣でカズを後ろから手でつかみ2枚目のイエローで退場。
あとはもう耐えるだけ。

後半42分には、本並はバックパスをミスキックし、ゴール前北沢へ、北沢が一人で決め3点目。

シュートはたったの2本、ヴェルディは30本。1本は山口のゴールで、もう1本は礒貝のFKかな?だとしたら、攻撃の流れの最終段階としてのシュートというのは1本もナシ。困ったもんです。

プロタソフも「あわよくばPK(FK)を」などとは考えずに、ふんばってドリブル→シュートといって欲しいです。

もうひとりのFW、松波もあいかわらず、どう使うつもりなのか見えません。
敵を背おっているときにパスをもらったら、ドリブルでかわしてあがるくらいの意気込みを見せて欲しい所ですが、すぐにパスを返すだけで走り込むでもなし。あれだったら、CFとして前線に固定して、パスをひたすらシュートさせるってだけにしたほうが役に立つんじゃないかと思うんですが…。「お前は下がってくるな」と言っておけばいい。

あと、木山・辛島の『つかむ・ひっぱる』という手でのファウルの多さもなんとかしてほしいです。無用なファウルが多過ぎます。……ガンバBOX(罰金制度)も全く効果ナシ?

これでヴェルディに対し、公式戦9連敗です。


94/06/08
第20節 対マリノス  2−3 栃木グリーン  17022

2点差からの逆転負け。

前半15分、礒貝から中央ゴール前に走り込んだアレイニコフがGKを避けながらゴール左へドリブル後、後方から詰めたプロタソフにアシストし先制。

さらに2分後、中央礒貝が速いドリブルから左サイドノーマークの山口へスルーパス、これをゴール前に走り込んだプロタソフに速いグラウンダーをアシストしプロタソフの2点目。

しかし、44分オフサイド気味にDF裏へぬけ縦パスから抜けた三浦をDFがペナルティエリアで倒しPKを取られる。ビスコンティに決められ1点差。

そして後半19分、水沼の右CKから逆サイドガンバ選手に競り勝った鈴木のヘッドで同点。
30分、後方からのパスに水沼がワンタッチで方向を変えDF裏に抜けるスルーパスを出し、それに反応した神野が裏へ走り込みゴールへ決める。

ベテラン水沼にやられた。


94/06/11
第21節 対エスパルス  1−4 日本平 10351

前半13分、エスパルス左サイドからアレイニコフをかわし三浦がゴール前にセンタリング、これをフラビオと競り合ったトニーニョがゴール左隅へ決めエスパルス先制。

前半終了間際、アレイニコフがジルマールと一触即発。ロナウドが間に入って止めるが、数分後、今度は三浦とやりあいアレイニコフに左フックを決められたように(多分はいっていない)倒れる。それからはこの2人がプレー中にやり合い、アレイニコフがエルボーを三浦に決める。このいざこざでいつの間にか前半終了。

主審に対し猛烈に抗議するジルマール、それをなだめる三浦。気まずい前半だった。

この怒りに後半エスパルスが爆発。
後半12分、松山が交代に入った直後、沢登が中央からフラビオの横を抜く絶妙のスルーパスを通し、永島がつっこみシュート、GK本並はじくがこぼれ球を三浦がゴール。 これで2点差。

26分、ペナルティエリアで梅沢がトニーニョの足へタックルでPK。
PKはトニーニョが確実に決めて3点差。

しかし、ガンバは43分礒貝の右CKのクリアボールが中央ペナルティエリア外へとんだボールを、木山が胸でワントラップしボレーでゴール左隅に決め1点詰め寄る。

ところが直後、DFを3人背負いトニーニョがハットトリックを決める。

辛島・梅沢じゃ2人でもトニーニョを止められない、情けない。


94/06/15
第22節 対ジェフ ● 3−0 万博 21440

前半はジェフペースで進むが0−0で終了。

後半3分、礒貝の右CKのクリアを拾ったアレイニコフが逆サイドへセンタリング、まだ戻りきれていなかった島田がゴール前へ突っ込み先制。

さらに20分、アレイニコフが松山とワンツーで前線へスルー、プロタソフがGKの前で当たりそこないのシュートがころころとゴールへ転がり2点目。

29分、礒貝の右CKをファーポストの島田がヘッドで落とし、ノーマークのアレイニコフが左足ボレーで豪快に決め3点目。

ホームでのシリーズ最終戦に久しぶりに快勝。


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