1993ナビスコカップ
本土決戦フジタ(ベルマーレ)戦。
岡中がやってくれまた。再三にわたる怒涛の攻めを見事に守ってくれました。おまけにPK戦でも活躍してくれるとは。まさに岡中デーでした。
前半戦の本並の活躍があまりにも印象的だったので、どうしても岡中を不信な眼で見ていましたが、これで何とか一安心といったところでしょうか。
昨日は本並が退院後、初めて試合を見に来てたそうですが、うかうかしてられないと思ったことでしょう。
開始30分間のガンバは人がかわったようでした。粛正報道がきいているのでしょうか。アルシンドも、ヒーローインタビューで「ガンバの動きが良かったので素晴らしい試合が出来た」と言うように、満足度では1、2を争う試合だった。
大敗したヴェルディ戦とは半分以上スタメンを変えての臨戦体制だったが、やっぱりアントラーズは強い。アントラーズはサントリーシリーズ優勝時のアントラーズと同程度の実力があった。これを4‐3でまけたのなら、「惜しい」といっても良い。
アントラーズにはジーコがいませんでしたが、ガンバにも賈秀全がいなかった訳ですし、賈秀全の代わりに出たフラビオのミスから得点されたこととを考えれば、ホントに惜しかったと思います。
フラビオは試合終了後、グランドで泣き崩れていました。
それにしても3失点目はもったいないまぬけなプレーだった。アレイニコフの初ゴールと永島復調の兆しがせめてもの救いですかね。
しかし、やっぱりアレイニコフはすごい。
準決勝進出のためには大量得点差で勝つしかないガンバ。
15分に1点のノルマをかけながらの応援。
そして見事こたえてくれたガンバ。
試合開始から前半終了までは全くのガンバペース。
サイド攻撃が冴える、中盤のチェックも早い、パスも嘘のようにつながる。
前半10分、和田から左サイドのメトコフへ渡ったボールを、メトコフがドリブルで森山をかわし中央の永島へセンタリング、これを永島がヘッドであわせ先制点。
さらに20分、今藤からアレイニコフへ渡ったボールをアレイニコフが絶妙なスルー、このパスを受けたルーキー山口が一人で持ち込みJ初ゴールで2点目。
そして前半終了間際、永島からのパスを山口が前線でキープ、左サイドから山口の裏へ走りこんだメトコフへバックパス、GKと1対1を確実に決め3点目で前半終了。
この時点で2位を争う鹿島は同点で柏を抜き3位。
最低でもあと1点必要なガンバ。
後半13分登場した松波が18分、メトコフのスローインから左サイドをえぐりセンタリング、これを山口がみごとに決め4点目、これで鹿島に並ぶ。
そして38分、右サイドの今藤から左サイドの松波へサイドチェンジ、これを松波がゴールへ叩きこむ。
終了5分前には釜本が出てきて『あと5分、あと5分』と喝をいれる。
そして試合終了。
これで勝敗・得失点差まで鹿島と並び得点がうわまわるガンバがキップを手にしました。奇跡の準決勝進出です。
前の試合が嘘のよう、モチベーションの上がらないガンバ。
前半19分、左サイドをえぐった杉本のセンタリングに中央のエドウがヘッド、これを岡中が2回のパンチングで防ぐが、跳ね返ったボールを田北にヘッドで決められる。
しかし27分、エスパルスペナルティエリア付近に上がったボールをシジマールがジャンブしてキャッチするが、着地したところはエリア外、その瞬間永島がシジマールからボールを奪い無人のゴールへFKで蹴りこみ同点とする。
しかし35分、また左サイドをえぐった青島が中央の大榎へ速いグラウンダー、これをあわせて1点差。
後半、FKのクリアからのCKからエドウに合わされ2点差。
さらにFKから大榎に決められ3点差。セットプレーからの連続2失点。
41分、センターライン付近左メトコフから長いロングパスを中央走り込む永島へ、これをワンバウンドでシジマールの頭上を越えるループで1点返すがこれまで。