GAMBANNA観戦記1993(No.1)


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1993サントリーシリーズ


93/05/16
第1節 対レッズ ● 1−0 万博 19580

!!!J開幕戦で勝利!!!

ガンバ 1−0
0−0
レッズ
▽得点者
前半29分【G】和田(C) アシスト:リナルド(L:CK)

▽警告
【G】草木@、今藤@

▽主審:田中
【ガンバ】

GK 本並
DF 賈
DF 植村
DF 梶野
MF フラビオ
MF 今藤
   石井(後44分)
MF 和田
MF 久高
MF リナルド
FW 永島
FW 草木
   松山(後24分)
【レッズ】

GK 土田
DF 田中
DF トリビソンノ
DF 村松
MF 名取
MF 望月
MF 広瀬
MF 福田
MF モラレス
FW フェレイラ
FW 柱谷
   堀(前29分)
記念すべきJリーグ開幕戦は、ガンバがみごと勝利。
前半29分、リナルドのCKから和田が気持ちを込めた初ゴール。この虎の子1点を守りみごと勝利を収めました。

ミューレル、山口、礒貝をケガで欠き、3−6−1を敷いた釜本采配と、15本のシュートをことごとく防いだルックスだけではなかった本並、19405:175(場内FM発表、ほんとか?)のサポーターの勝利といえるでしょう。

Half Time の Laser & Dancing SHOW の後、松下自慢の照明が操作ミスの為つかず、30分近い Half Time となりましたが(この為、TV の放送枠には入りきれなくなった)、場内はそんな事おかまいなしに暗闇の Laser光線の中でガンバボーイをお立ち台に上げた JULIANA'S OSAKA と化していました。後半のロスタイムに入ると、リナルドの音頭でサポーターの興奮は最高潮、酷評の中記念すべき一戦をみごと勝利で飾りました。

以上バックスタンド中央からのレポートでした。

釜本:
「どういった内容でも開幕に勝つのは嬉しい」

和田:
「僕の本当の役目はこぼれ球を拾うこと、でもあの時は何となく前に来そうな気がした」
「プレシーズンマッチでファンの期待に応えられず、不安で前日は 緊張でゾーッとしてた。
 11人の気持ちが完封につながったんだと思う」

本並:
「どうしても0点に抑えたかった(感涙)」

永島:
「和田のシュートはみんなの執念だったと思う、僕も次は頑張る」


93/05/19
第2節 対マリノス  0−1 三ッ沢 10332

ガンバは超守備的な展開でマリノスの攻撃を耐える。
当然、攻撃面では力不足で放ったシュートはたったの数本。

Jリーグ初のサドンデス。

延長後半7分、マリノス右からのFKのチャンスに、木村和が中央のビスコンティに合わせシュートが決まり力尽きる。

釜本:
「あそこまで、よく耐えしのんだよ」

本並:
「最後はしょうがないよ、勝てると思ってたんですが」


93/05/22
第3節 対ジェフ  1−3 万博 15993

敵ながら期待していたリティーは、久高のマークが効いていたのかすごい個人技というのはお目にかかれなかった。しかし、ボールを中盤でキープし、攻撃体制が整ってからパスを出せるという、余裕と状況判断力が優れているのはさすがだ。

ボールの支配率はガンバの方が確実に高かったのだが、やはり攻撃陣の駒不足が原因か。この試合は当初、(最近のガンバにしては珍しく?)3−5−2のシステムで始まった。この点で、初めから、「守るより得点」という、監督の気持ちがあったように思う。

1・2節とうってかわって攻撃的な布陣をしいていたが、逆に守りが甘くなり失点を重ねてしまった。後半に入り、DFを一人削って、MF石井を入れたが得点がとれず、さらには0−2でリードされた後半25分にMF久高に替えてFW松波をいれた。つまり、2−6−3の攻撃に特化したシステムにしたので、監督としては得点されるのはある程度覚悟上だろう。
しかし、1点目はともかく、2点目は賈と他の選手との連係が崩れたのは残念。3点目は後半ロスタイムに入ってから、CKをヘディングであわせフワーとしたボールが本並の頭上を越えた。

スーパールーキー松波の登場だけが今日の救い。少し永島に遠慮していたようだが、登場した20分間にシュートを2本かましていた。期待できるぞ。

3試合終了して、わずかに1得点。フラビオ−>リナルドまでは良いと思うのだが、あとが続かない。特に、永島のキープ力のなさには失望してしまう。


93/05/26
第4節 対エスパルス  1−1 (PK 6-7) 万博 16707

予定通りリナルドに代わりミューレルが復帰し、守備だけではない「攻撃サッカー」がチームとして実行できるようになった。それだけではなく、春先に怪我していた人の調子がかなり上がっているのが実感できた。特に印象的だったのは、松山の動きが目に見えて良くなっていたこと。おまけに、 永島も得点しましたし…ね。

試合に敗けたのが、唯一残念な点だが、延長戦でも善戦していた。PK戦では6人目のPKサドンデス(今藤・堀池)で、どちらのチームもゴールを外すという、スリリングな展開もあり、最後まで手汗握る展開でした。


93/05/29
第5節 対アントラーズ  0−4 カシマ 14058

ジーコ抜きのアントラーズは早いパス回しで中盤を支配、ガンバDF陣はメタメタだった。見るべきものなし。

後半から登場した松波、初出場の八十に今後をかけるか。


93/06/02
第6節 対フリューゲルス ● 1−0 三ッ沢 9725

初のアウェイ観戦。これがホームなのかという程フリューゲルスサポーターは少ない。

試合開始50分前に着いたのだが、ホーム側バックスタンド以外ガラガラで、万博に慣れている私にはこれはJリーグ戦なのと思ってしまった。この時間に行ってもバックスタンド中央はガラガラ、最前列に座れた。

さすがサッカー専用の球技場で、目の前にサイドラインがある。神戸中央のバックのフェンスをなくしたぐらいの至近距離で見れるので得した気分。試合開始時間にはサポーターの数は10:6ぐらいでしたが、最後には10:9程になり、悲鳴が左右交互に起こる風景は200:1の万博では絶対見れないですね。

試合の方はというと…1−0で勝利、何とか釜本監督の首がつながりました。

前半36分、和田→永島と過去の2得点を取った二人で継いでくれました。和田のシュートがなかなかいい軌道を描きました。和田のコメントによるとあのシュートは前夜ビデオでGKの弱点を研究して、狙っていたそうです。守備側にしては、不意をつかれた感じで守りにくいシュートでした。永島は、あれをいれてこそ普通のFW。

それから、試合終了直前に松山と交代した八十ですが、いまいちという感じ。今年の春に神戸大学を卒業したばかりの新人で、レッズの西野と共に国立大学出身者ということで少し騒がれていた選手だが、きついフィジカルコンタクトにばたばた転倒。終了間際にガンバがさらに得点を追加できるいい場面が八十の目の前で起こったのだが、直前のプレーの負傷で痛がって寝ころんでいた。これがなんでオフサイドになるんだ?

カレッカ報道後でもあり、永島の目が今までとは違っていた。攻撃にミスし、うなだれて戻ってくる石井に向かって喝を入れる光景もありました。でも後半はいつもの永島、パスミスが続き、結局交替させられましたが、当然でしょう。

今日の敢闘賞は久高です。


93/06/05
第7節 対グランパス ● 3−1 神戸ユニバ 38304

!!!永島ハットトリック達成!!!

開始早々のジョルジちゃんのFKで一点失点。

またいつもの負けパターンか?

こぼれ球というより和田が胸で永島の足元へ落としたボールを押し込んで一点目

ウル。

いままで、あまり積極的でなかった永島が2点目のゴールではGKからDFへのパスを走り込んでインターセプトするという、積極プレイを見せました。

ウルウル。

3点目は、映画の1シーンにしたいくらいの「美しい」シュートでした。

感激の涙。


今までの調子の悪さが嘘のような永島の完全復活を表すハットトリック!
待ちに、待った礒貝のカムバック。
松波のアシスト。フラビオと前線との連係。いいことばかりのグランパス戦でした。

礒貝の復帰もこれからのガンバの活躍を暗示させるものでした。この試合ではボールが触れない不安からか、ボールを追いかけてばかりでしたが、ケガが治った直後ですから、調子が上がるまでには2〜3週間はかかるでしょう。永島、松山もそうでした。今のミューレルも走るのを恐がっている気がします。試合開始前の選手の発表で、補欠に礒貝が入っているアナウンスがあった時のすごい歓声がファンの礒貝に対する気持ちを素直に表していると思います。

松波、フラビオがチームと馴染んできたと思いました。松山が左足を痛めて後半出なかったのが気になりますが、たぶん大丈夫でしょう。

神戸ユニバー記念陸上競技場満員4万人の歓声とガンバフラッグはすごいものがありました。

こんな日はもう一度くるのか?


93/06/09
第8節 対サンフレッチェ  1−1 (PK 3-4) 万博 19351

松波の初ゴール、しかしPK戦5人目で外しむなしく惜敗してしまった。松波にとって天国と地獄の日でした。サンフレッチェはとにかく足が早いという印象。ボールへの集まりも早いし、足を活かした突破にガンバデフェンス陣は追いつくのも難しいという感じでした。

しかし、ガンバも善戦していた。マンツーマンで守れなくても、ガンバ得意のゾーンデフェンスが奏功したのか、意外に相手に決定的なチャンスを与えなかったと思います。

特に、サンフレッチェにとられた1点は、ゴール前で賈が自分でこけてしまった為にとられただけで、サンフレッチェの実力で取った点ではありません。

サンフレッチェも韓国代表の盧が先発出場できなかったり、得意のミドルシュート攻撃は不発に終ったなどの理由もありますが、次の試合には何とかなりそうな相手だと感じました。
試合内容からしても、敗けにするのが惜しい試合でした。

永島のハットトリック効果でしょうか、今日の万博は客が多かった。開幕戦と比べても格段に多かった気がします。内心は、次回からはもう少し客は減っても良いのではないかと思っています。

芝の調子が悪いのかこける選手が多かったです。午前中の雨で芝がすべるのでしょう。石井はサイドラインでこけて白線の粉で真っ白になりましたし、ゴール前でまたすべって頭から落ちたようで交替となりました。代わりにでた今藤に石井の代わりは無理でした。やはり肥塚、石井がいてグランパス戦のような攻めができるのでしょう。


93/06/12
第9節 対ヴェルディ  0−1 等々力 10058

0-0で迎えた延長前半2分、疑惑のオフサイド事件発生。舌を出しながらベンチへ走るカズの姿が憎らしい。

もう何もいうことはない。


93/06/16
第10節 対マリノス ● 2−1 万博 19247

!!!草木の2発で奇跡の逆転勝利!!!

すごい試合だった!前半からガンバが圧倒的に攻めてました。礒貝・フラビオらのガンバMF陣が完全に中盤を支配し、マリノスを全く寄せつけません。

1回戦の試合が嘘のようで、マリノスは残された唯一の戦法、(ガンバが得意だった)10人デフェンスをするしかないといった感じでした。

これだけ押せ押せの試合展開でしたが、フラビオの不用意なチャージがペナルティを取られ、これによるFKから1点を取られてしまい、試合終了(と、その時まで思っていました)30秒前まで0−1で負けていました。89分頃にマリノスに攻め込まれ、危うくコーナーキックに逃れた時には、正直言ってダメかと思いました。

これで、ある程度の客は帰ってしまいました。

ところが、ところが、
0−1のロスタイムでの草木の豪快な1発で延長戦へもつれこむ。

おもわぬ伏兵、さらに延長戦で草木の何気ない位置からの強烈なミドルシュートがゴールポストに当たりそのリバウンドがゴールへ飛び込んだ。

これこそサッカーの醍醐味。ゴール前でうなだれてなかなか立ち上がらない松永、2発でヒーローとなった草木の淡々としたヒーローインタビューが印象的。この劇的なシュートが、現在、延長4連敗中の嫌なムードを完全に払拭しました。

「ニュースステーション」のこの日のベストゴールに選ばれました。

くやしいかな川崎も同日に奇跡を演じて影が薄くなったのが残念。


93/06/19
第11節 対レッズ ● 3−1 駒場 8953

記念すべき礒貝のJ初ゴールに松波もゴールあり、帝京コンビ爆発。

前半22分、左からの永島のシュートをGK土田が一度ははじくものの、そこをミューレルが再度シュート、これはおしくもクロスバーに当たり跳ね返る。このこぼれ球を松波が拾い永島が決め先制。

後半1分、中央FKのチャンスにフラビオが左サイドの礒貝へ、礒貝は壁の左を抜けシュートを決める。

28分、左サイド和田からのクロスに松波が合わせ3点目。

39分、レッズはPKのチャンスに福田が決める。

礒貝、絶好調。


93/06/23
第12節 対エスパルス  2−3 草薙 15703

フラビオの2得点も実らずリーグ戦2連敗。

セットプレーからのエドゥーのヘディングを2発決められたのが大きいですね。2発ともエドゥーはフリーになっていたようです。

雨で集中力が欠けたのかどうかは判りませんが、釜本監督の談話では「連勝して気が緩んでいたのかも知れない」と言っていたので、大崩れした訳ではなさそうでした。


93/06/26
第13節 対アントラーズ  2−4 万博 20318

残念でした。2‐0になった時は「勝てる!」と思ったのだが…。

1点目を入れられた時の直前のプレーで、礒貝がかなり激しく負傷してしまいました。礒貝に気をとられているスキに、CKされてしまった感じでした。試合終了時には礒貝は一人では歩くことが出来ず、肩を抱かれて引き上げていきました。

この1点目直前の礒貝の負傷で、ただでさえ調子の良くなかった礒貝がさらに調子が悪くなったのでしょうか、30分くらいの間に4失点の失態に怒り心頭。

特にアントラーズの本田の運動量の多さが目に付きました。


93/06/30
第14節 対フリューゲルス ● 2−1 万博 16506

雨のフリューゲルス戦はなかなか良かったです。

試合の内容も、前半は攻めてましたし、永島の活躍や、松山の復帰など嬉しい材料もありました。(礒貝がまた足を痛めたのは残念です)
しかし、フラビオ・礒貝が引っ込んだらとたんに攻撃できなくなりました。
永島もこのまま、好調を持続して欲しいですね。

昨日の永島は中盤で一度ボールにさわって味方にパス後、ゴール前に走るということを積極的にやっていました。だいぶ動きがよくなったと思います。前半を見て3−0で勝てる試合と思ったんですが。


93/07/03
第15節 対グランパス ● 3−2 三重 12617

やってくれましたルイスとナガシー。9回裏2死からの逆転2ラン。
決勝点は松山→永島という、嬉しいコンビで決めてくれました。

足の早い松山は、以前からスピードのあるドリブルで敵DFを突破していましたが、そのころは永島の足が良くなく、フォロ−出来てませんでした。その意味で、3点目は課題と言われているスピードを克服する、希望を込めた1点だったと思います。

テクニックで突破する礒貝と、スピードで突破する松山の組み合わせが噛み合えば、どんな敵にも対応できる!(アントラーズ戦に出場できなかったのが残念です)

終了5分前の逆転劇ですが、アウェイのゲームでの逆転劇ですから、かなり値打ちはあると思います。

ミューレルはすごいですね〜。ガンバ全体で16本のシュートの内8本がミューレルですね。新外国人は今のミューレルよりも活躍できるのか?


93/07/07
第16節 対サンフレッチェ  3−4 広島 12731

5割復帰を落としたどころか本並まで落としてしまった最悪の日。

後半42分にハイクロスにジャンプしてボールをキャッチした時、田口の膝が左脇腹に激突、左腎臓破裂で入院となってしまった。そのおかげでオールスター出場も辞退となってしまった。

がんばれ、本並。


93/07/10
第17節 対ヴェルディ  2−3 万博 21447

疑惑ゴールに続きまたもや疑惑判定のヴェルディ戦。
後半20分の永島プッシング、
後半30分のラモス警告、
途中まで好ゲームだっただけに残念。

一体日本の審判はどうなっているのでしょう。日本でナンバーツーの小幡主審でさえ、あんなジャッジをするとはなさけない。サッカーなんか見ていないヴェルディの追っかけは別にして、ガンバサポータとサッカーファン(21000強の観客の80%?ぐらいでしょうか)からの「帰れ」コールを浴び、ビタヤコーチに「やめちまえ」と怒鳴られた小幡主審は地元では当分審判できないのでしょうね。

ラモスの警告でイエローカードが精算できてよかったなどと言っている松木、武田はじめ川崎選手は客のことなど考えていないように感じられた一戦でした。

賈退場について規律委員会はボールを相手に投げ付けた場合は乱暴な行為として退場になるが、この前のラモスの行為はそれに当たらないと言っています。結果、賈は出場停止2試合、ビタヤコーチはベンチ入り禁止2試合となった。

この日以降ヴェルディと小幡主審はガンバの永遠の天敵となる。


93/07/14
第18節 対ジェフ ● 1−0 市原 9113

やってくれました東くん。エスパルス戦でPKはずして以来の出場です。それにしても岡中のエリア外の活躍、美濃部のGKはおもしろかったです(なんじゃそら)。

ガンバれ、DF岡中?、GK美濃部?。後半、ミューレルが引っ込み外国人なしで守り切ったことは大きいと思います。


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