ドイツ旅行記第3日目
9月20日(日)

8時にセットした目覚まし(私は今でもオンオフともにベビーGを愛用していますv最近のは機能もたくさんで便利vv)で目覚める。
窓の外からチリチリ鳴く鳥の声が聞こえてきて、まるでディズニーみたいだ。
私が主人公なら、ここで起き出して、歌を歌いながら窓を開けなければいけないところ(笑)だけど、残念ながら私はきれいな声を持っていないのでCDコンポでクラシックを流す。
顔を洗って着替え、テラスに出てみると、吐く息が白い。
ドイツはもうすっかり秋を通り越して冬に入りつつあるらしい。
こんなに朝早いのに、眼下のライン川にはもう観光船が浮かび、対岸の線路を赤い電車がガタゴトと走っていき、城の中庭を宿泊客が散歩している。

仕度の済んだなんなんと朝食をとりに、昨日のレストランへ。
やっぱりコンチネンタルなんだけど、内容はとても充実している。
半熟の卵と焼きトマトのオードブルが用意され、あとはブッフェ形式でお好みのものを。
チーズもソーセージも、ちょっとかわっためずらしいものがあり、手作りのいちごとアプリコットのジャム、味の濃いリンゴジュース、ドイツではなかなか見なかったクロワッサン。
朝からモリモリ食べてしまった(笑)

朝食の後、初めにもらったお城の地図(王様のおふれみたいな、なんていうんだろう、巻物のかたちをしているのです。写真のブルーの紙巻がソレ)を持って、お城を探検しに行く。
お城はまるで迷路のようで、肖像画のかかった、金の燭台のあるダイニング?の向こうに、突然客室があったり、中庭をぐるりととりかこんだ細い回廊を歩いていくと、行き止まりに離れのようにまた客室があったり、と面白い。許されるなら、すべての部屋に泊まってみたい。
昨日、テラスから見えた別棟は、この城のオーナー家族が住んでいるらしい。
二つの塔の間を抜けると、城から一段下がったところに空中庭園のような空間があり、大きな木が一本立っていた。
うーん、なんかちょっとね、白の木を思い出しました(笑)
城に戻る途中、地図上にチャペルと書いてある印を見つける。
すごいね、さすが城。ここの城主は自分の教会で式を挙げたのだろうか。なんてロマンチック。
見てみたいのに、鍵がかかってて入れず、フロントにお願いしたら快く開けてみせてくれた。
中はいたってシンプル。ステンドグラスすらない。
結婚式をするならふもとの街の教会がいいかもしれないな。

とてもとても名残惜しいのだけれど、次の街へ移動しなければいけないので、チェックアウトして城を出る。
後ろを何度も振り返りながら車でふもとの街へ。
オーバーベーゼルの街の城壁を出るとき、門の上から女神の像が見下ろしていた。
アウフヴィーダーゼーエン、オーバーベーゼル!!
いつかまた来るぞ!!


さて、今日の宿はハイデルベルクにとってあるため、ライン川沿いをもと来た方向へ。
Lutwigshart(ルートヴィヒスハルト)→Wolms(ヴォルムス)→ハイデルベルク。
地図でみるとそんなに距離は無いのに、意外に遠い。
でも、今日は一回しか間違わなかった!
スムーズにハイデルベルクに着く。
ドイツで道を間違うと、なぜいつまでも着かないか分かった。ドイツでは大きい道でも一通が多く、単純に引き返すことが出来ないのだ!!そして大事な表示が突然現れる(笑)
この教訓はこのあともとっても役立った。

ネッカー川沿いを通ってハイデルベルクの街に入ると、川にかかる橋が見えた。
これが有名なアルテブリュッケ(古い橋)だ。
カール大帝が造ったんだって。カール大帝、名前は知ってるけど、何をやったひとか、全然知らないんだよね(笑)。
確か、インディジョーンズ最後の聖戦で、ショーンコネリーがカール大帝がどうの、って言ってたな。

アルテブリュッケを右に曲がり、ホテルを見つける。
今日のホテルはWeisser Bock
ホテルには駐車場が無いので、街外れの駐車場に停めてくるように言われたので、荷物を部屋に入れて車を置きに行く。
立体駐車場に停めて、外へ出ると、あれ?
なんだかハイデルベルク城が近くに見える。
本当はケーブルカーを使っての登ろうと思っていたけど、こうなったら上まで歩いて登ってやる!

ゼエハア言いながら、頂上まで登りきると、眼下に広がる大パノラマ!

ネッカー川とアルテブリュッケ、ハイデルベルクの町並みがまるで絵葉書のようだ。
ここは有名な観光スポットなので、韓国人の団体さんやら、欧米人の観光客、結婚式を挙げるカップルもいた。

しばしパノラマを堪能して、入り口で入場券と、ちょうど時間ピッタリだった城の内部を見るガイドツアー(英語)のチケットを買う。
ツアーが始まるのを待っていると、一人のアジア人の女の子に「写真を撮って」と話しかけられた。
彼女はイギリスに留学中の中国人で、夏休みを使ってヨーロッパ一人旅をしているらしい。
ガイドが始まり、城の内部(といってもほとんどが廃墟なんだけど)を見る。

きれいなステンドグラスや、大きなストーブ、暖炉の跡(誰かがハリーポッターのまねをしていた)、肖像のかかったホール(ハイデルベルク大学の学生が卒業パーティに使う、とか言ってた)があったのは覚えてるんだけど、とにかく歩く距離が半端じゃなくて、疲れてしまった…
集中力も欠けてきて、英語のガイドも半分くらいしか聞き取れず(T_T)
ガイドの途中、みんなで集合写真を撮るとき、ガイドさんが「ニッコリ笑って!日本人のように!ジャパニーズスマイル!」と言ったのがすごく印象に残った。
そうか、日本人てそんなにいつも理由もなく笑顔なんだろうか。
それとも、英語が分からなくてヘラッと笑って誤魔化してるからだろうか。(もちろん私も含む)
日本人にとって笑顔というのは美徳だけど、欧米人にとっては奇異に映るらしいからな…。
とにかく、褒めるようなニュアンスでなかったのは確かだ…。

ツアーが解散するとき、仲良くなったさっきの中国人の女の子と、アドレスを交換し合った。
一緒に撮った写真を送るから!と約束して、彼女と別れる。
(実はしばらく、彼女とはメールの交換をしあいましたv)


私たちは有名なワインの大樽を見学し、そのあと併設されている薬学博物館へ。
なんなんが薬剤師ということもあり、ここは私もぜひ見たかったところだ。
思ったとおり、なんなんは食い入るように展示物を見ている。
昔の人が薬として使っていたもの(カカオやら動物の皮やら、人間のミイラまで!)や、調合に使った道具(薬ツボがカワイイ)、世界最初のインシュリンやキニーネ!(シャープだvv)

夕暮れが近づき、私たちは山を降りてハイデルベルクのメインストリートへ。

いろんな店があって面白い。
ワインや花や石鹸のお店(キョーレツな匂い)を覗く。
ガラスをレーザーで削って立体的な絵を作る店があり、ロードオブザリングシリーズがたんまり!!
ボロミアがあったら買ってたけど、残念ながら一人だけいなかった…(T_T)
売れてしまったんだと信じたい(笑)

すっかり日が暮れてしまう前に、ネッカー川にかかるアルテブリュッケに行ってみる。

橋のたもとにいる猫だか猿だかの不思議な(ちょっとキモイ)銅像と写真を撮っていると、超絶酔っ払った、背の高い金髪のガイジン(スティーブン・タイラー似)が絡んできた。
「秘密を見せてあげるよ」とその銅像の腹部を指差すので、覗き込んでみると、そこにはギンギンに勃起したイチモツが…!!!うへえー!!
っていうかこのガイジンも変態だけど、こんな銅像をつくるほうも変だと思うぞハイデルベルク!!!(笑)
しかもそのガイジン、さらに「キミみたいな美しい女の子に初めて会ったよ…世界で一番美しい女の子だ!」とめちゃくちゃ擦り寄ってくる。
やめてくれ〜!!酒臭いんじゃ!!(T_T)
アナタちょっと飲みすぎですよ!と早々に逃げる。
しかし酔っ払いとはいえ「世界で一番美しい女の子」と言われてちょっと(いやかなり)嬉しいgucci。
世界で一番美しい女の子か〜なかなか言われんよな〜うーん、いい響きだ、ザ・モースト・ビューティフルガール・イン・ザ・ワールド……

ん!?

ちょっと待て、それはプリンスの有名な曲の名前じゃないか〜〜〜!!!!!!
くっそう、か ら か わ れ た !!(恥)


橋やハイデルベルク城の写真を撮り、再びメインストリートへ。

小腹が減ったので、街角で売ってたフライドポテトを買う。
どっちゃりかかったケチャップに、ちょっとゲッとなったけど、食べてみるとこのケチャップが旨いんだこれが…!
日本のと違って、塩味は少なめ、甘み多め。ケチャップだけ舐めてもおいしいかんじ。またたくまにぺろりと食べてしまった。
旅行でする買い食いって、なんでこんなに楽しいんだろ。

コンディトライ(イートインできるケーキ屋さん)を見つけたので、夕飯後のお楽しみのために一つずつ買う。
日本では箱に入れてくれるのに、ドイツでは紙袋。
つぶれないように持つのに一苦労(笑)
ホテルに帰る途中見つけた酒場で、夕飯を食べることにする。
私はウィーナーシュニッツェル、

なんなんはソーセージ、

それに、マウルタッシェン(小麦粉の皮でひき肉を包んだもの。ドイツ風餃子)のスープを頼む。

今日のはまあまあしょっぱくない。
角に入ったワイン(中世の騎士はこういうのでワインを飲んだらしい)を飲んでいい気分。


帰りにスタバでコーヒーを買ってホテルに帰る。今日のホテルはシンプルだけどすごくかわいい。

ガラス張りのシャワーブースがいいかんじだ。シャワーを浴びて出てくると、なんなんはすでにお休みモード。
一緒に買って来たケーキを食べようと誘ったけど、全然目が覚めない(笑)
仕方が無いので一人でケーキを食べた。味は、可もなく不可もなし。

今日はすごく歩いたのでさすがに私も疲れた。
日記を書いているうちに寝そうになる。
うう、だめだめ、最後までちゃんと書いてから…うう…

(次の日見たら、何が書いてあるのかわかりませんでした(笑))

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