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ベルギー・オランダ旅行記2日目

3月26日(日)

ダブルベッドのせいで、熟睡できず。
しかも、早朝6時ごろ、隣の部屋を誰かがノックする音で目が覚める。
こやつ、「Good morning!Good morning!」と中の人を呼びながら、延々30分くらいドアを叩き続けているのだ。
うるさーーーーーい!!
こんなにうるさいのに起きてこない隣の人も不思議だが、まるで自分の部屋がノックされてるかのような壁の薄さなのにすやすや寝ているRちゃんも不思議だ(笑)

仕方がないので6時半というありえない早朝ではあるものの、Rちゃんと起きて身支度。出かける用意をし、一階にある朝食部屋へ。

朝食は、ブッフェ。クロワッサンや菓子パンの類、数種のチーズやハム、ゆで卵など、結構充実してる。
ついでに地下のトイレに行って出すもん出す(おっと失礼v)。
どんな旅行に行っても、常に快食快便でいられるのがgucciの自慢だ(笑)。

たらふく食べて、トラムの駅へ向かう。
休日は二人で一枚のチケットでいいと「地球の歩き方」に書いてあったので(ホントかどうかは知らない)、一枚を買って、ブリュッセルMIDI駅へ。
トラムは地下鉄の横幅二分の一くらい、地下鉄とバスを合わせたような乗り物だ。
この細長い車両が、洞窟のような薄暗いトンネルの中からブリュッセルMIDI駅にたくさん集まってきているところは、ビッグサンダーマウンテンが乗り場で合流するところを思い出させる(わかりにくい例えですな…)。

ブリュッセルMIDI駅はたくさんの列車が停車する、大きな駅だった。
構内には売店やカフェが並んでいて、中でもチョコレートショップが目立つ。
みんな、朝っぱらからチョコに群がっている。さすがベルギー、チョコの国。
ちなみにベルギーでのチョコはほとんどがプラリヌという、中にいろんなものが詰めてあるくるみ大のもの(ゴディバのチョコを思い出してください。あっそういやゴディバもベルギーか!)。
イースターが近かったのか、ウインドーには卵型の大きなチョコがずらり。
日本人のgucci(最近それもあやしいが)としては、なぜあんな鼻血が出そうに大きなチョコをデッカイ箱で買っていくのかが理解不能…(いや、gucci、チョコ大好きなんですが)。
あの箱食べきるのに半年はかかるな…

とかなんとか言ってるところへ、ただよう甘い匂い。
本場、ベルギーワッフルだ!
デカイ!日本で売ってるやつの3倍くらいある。
焼いているところを見学しているうちに、どうしても試してみたくなってしまい、朝食でおなかいっぱいなのにもかかわらず、ついひとつ買ってしまった。
パリパリで、ふわふわで、ウマ〜イvv
ちなみに、ベルギーワッフルには2種類あり、四角い形でふわふわしてるのはリエージュワッフル。丸くて、表面がパリッとして香ばしいのはブリュッセルワッフル。今回、私が食べたのはブリュッセルワッフル。滞在中に、ぜひリエージュのほうも食さねば!

切符の自販機の使い方がわからなかったので、素直に切符売り場の窓口でwaterloo駅までの往復切符を買い求める。
端っこのホームで待っていると、ほどなくして電車がやってきた。さっさと乗り込むと20分ほどでwaterloo駅に到着〜。
駅は閑散としていて、人の気配がほとんどない。駅員もいない。
本当に観光地なのだろうか…(笑)

仕方なく、アッチが駅の正面、と見当をつけた方面へ歩いていくと、線路沿いに朝市がたっていた。ついでにインフォメーションらしきものも発見。
インフォメーションが開く時間の10時まで(そう、まだこの時点で9時半だったの)、朝市をぶらぶらする。

朝市は地元の人たちで大賑わいだった。
アジア人が珍しいのか、子供たちにじろじろ見られたり。
花や、果物、チーズや靴下が並べられていて、肉やの出店ではローストチキンがぐるぐる回っている。屋台ではおじさんがエスカルゴのスープ(?)をかき回していた。
私たちが匂いに惹かれて寄っていくと、おいしいよ、とジェスチャーでアピール。朝市って、楽しいなぁv
gucciはいろんな屋台のおばちゃんおじちゃんに話しかけられ(もちろんフランス語で)、言葉が通じないなりに、ボディランゲージを駆使しておしゃべりしていたのだけれど、Rちゃんは私が話しかけられると、サーッと遠くに離れて行ってしまう。
??犯罪に巻き込まれるのを用心しているのかな?それとも外国人とコミュニケーションをとるのが嫌いなのかしらん…

あとで聞いてみたら、Rちゃん、知らない人と話すのは嫌いで、道に迷ったときも、人に聞くことは絶対にないんだそう(せっかく英語が堪能なのに)。それくらいなら、一時間でも二時間でも、地図を見て一人で迷ったほうがいいんだって。
ええーっ、そんなの、つまんない!
私は全く反対だな、言葉が通じなくても、現地の人とコミュニケーションとるのはすっごく楽しいもん。迷ったらスグ、迷ってなくてもスグ話しかけてしまう。
「gucciって知らない人にすぐ話しかけるよねえー」と呆れられる。

一回り見て、インフォメーションへ戻ってみたけど、そこはまだ開いていなかった。
そういえば、私たちには、本当にそこがインフォメーションなのかどうかさえ、わからないのだ。だって、information以下、全部フランス語で書いてあるんだもん!(逆ギレ)

途方にくれて、屋台のおばさんに話しかけてみるけど(もちろん私が)、誰も英語を話せず、有用な情報は得られず。
もう一度、駅に戻って、人がいないか、もしくは地図が置いてないかを見に行くことにする。

果たして、インフォメーションはあった。
しかも、私たちが降りたホームに(T_T)

駅員はいなかったけど、インフォメーションのおばさんがひとり、座っていたので、さっそくウェリントン博物館がある、町の中心への行き方を聞く。ちなみに、ヨーロッパの多くの町では、鉄道の駅は町外れにあるのだ。

この道をまっすぐ10分歩くと、教会が見えるの、そしたらインフォメーションはその隣、博物館はその前よ!
おばさんの言ったとおりにさびれた住宅街をテクテク歩くと(もっとも、2,30分は歩いたけど)、インフォメーションの看板が見えてきた。
中へ入ると、すらりとしたおばさんが、めちゃめちゃフランス語訛りの英語で挨拶してくれる。
「ボンジュ〜ル、なにかお手伝いします?」。

ウェリントン博物館へ行きたいんだけど…というと、
「あら、それならすぐ目の前よ〜。チケットが必要なら、ここで買うこともできるわよ。あなた、ウェリントンに興味があるの?それなら、博物館だけじゃなくて、この近くの戦跡も見たほうがいいわ。もちろんライオンも見ないとワーテルローに来たとはいえないわよ。ちなみに、博物館とライオンの丘とパノラマ館のセットチケットもあるの、12ユーロよ。これはとてもお得なのよ〜(中略)博物館を見たら、すぐにここの前のバス停に来てね、ライオンの丘へ向かうバスは30分に一本しかないから、コレを逃すと大変よ。ライオンの丘を見たら、この印のバス停で乗ればブリュッセルまで行けるし、waterlooの隣の駅まで行くこともできるわ」(全く口挟む隙なし)。

しかしこのおばさん、フランス語訛り(超巻き舌!)が強すぎて、大体のとこしか理解できないのだ(T_T)
いや〜な汗をかくgucciを尻目に、Rちゃんは知らんふりで窓の外を見ている。クソッ…

インフォメーションの目の前にある、ウェリントン博物館に向かう。そしてその後、バスでライオンの丘へ向かい(バス停で30分どころか40分も待った)、パノラマ館も見学。
この、ワーテルローでの素晴らしい体験については、サイトにある、gucci's Warterlooを参照v
本当に、素敵なひと時でした…!
このためにベルギーに来たといっても過言ではないよ!
ひとりでニマニマしたり、きゃあきゃあ言って大喜び。あ、大丈夫です、ちゃんと他の観光客がいないのを見計らって妄想しましたから!(笑)

見所を一通り見終わり、帰る前にお昼を食べていこうと周囲を見回すと、寂れたカフェがひとつ。
あそこはいまいちそうだよねー、とワックスミュージアムの角を曲がると、そこに白壁の小さなレストランが。皇帝の…なんとか?

そういえば、出発前に見た誰かの旅行記に、このレストランが雰囲気がすごくいいと書いてあったっけ。
店内が覗けない造りに尻込みするRちゃんを説得して、早速のり込む。

中は本当に素敵な雰囲気だった!
一体どれくらい前からここに建っているのか、古い木の梁、大きな暖炉、

昼でも薄暗い店内には、使い込まれた木のテーブルと椅子。

誰のものだったのか、アンティークな木の椅子が飾ってあり、私たちはその椅子のそば、ナポレオンの旗(イーグルつき)の下に案内された。

トマトとハムときのこの入ったオムレツ、ハンブルグステーキ、本日のスープ(トマトスープ)とパンを注文。

どれもシンプルな味付けなんだけど、うまーい!
ドイツやフランスでもそうだったけど、こういうマイナーな観光地にある、小さなレストランっていうのは、意外と当たりだったりするのかも。
素敵な雰囲気とおいしい料理に、Rちゃんもご満悦。

すっかり満足して店を出る。
と、そこで、いきなり白人の男の人に「日本の方ですか?」と声をかけられた。しかも、日本語で。
聞くと、彼は以前日本で仕事をしていたことがあり、今は出張でベルギーに来ているらしい。日本人の私たちを見つけて、つい話しかけたくなったそう。
彼は、あとで店の前で写真を撮ろうとしていた私たちのところへ戻ってきて、写真を撮ってくれたりして、とてもいいひとだった。
なのにRちゃんたら、やっぱりスーッと離れて行ってしまう。おおーい、大丈夫だってば!(汗)ごめんね、ナイスガイ。

おなかも満たされたところで、ブリュッセルに戻ることにする。
私たちはブリュッセルMIDI駅でwaterlooまでの往復チケットを買ってしまっていたのだけれど、インフォメーションのおばさんは、確かライオンの丘周辺から、ブリュッセルへのバスが出ていると言っていた。または、waterlooの手前の駅まで行くバスもある、と。
どちらかのバスに乗りたいと思っていたのだけれど(もちろん帰りのチケットは無駄になるけど)、Rちゃんはもと来た道を戻ったほうがいいと言ったので、それに従う。
バス停までテクテク移動。
フランス語の時刻表の読み方がわからず、まーそのうち来るでしょと待つ。待つ。待つ。・・・・・・待つ。

しかし待てど暮らせどバスは来ず、結局一時間待ってようやくやってきたバスを捕まえて乗ったものの、バスの運転手に、このバスはwaterloo駅まで行くか、と聞くと、「行かないよ。次のバス停で降ろすから、信号を渡ったところにあるスーパーの前のバス停で待ちなさい」。(しかしこれ、半分フランス語なので、正しいかどうかも不明)
疲れきってそのバス停でさらに待つこと30分。
やってきたバスに乗ると、運良くそれがブリュッセル行きだった。助かった〜〜〜(T_T)

一時間バスに揺られて、ようやくブリュッセルに到着。
な、長かった〜〜!
行きはあんなにすんなり来たのに、帰りはなんでこんなに苦労したんだろう。

もう一度waterlooに行くことがあったら、帰りは絶対あのレストランでタクシーを呼んでもらって、駅まで直行しよう、と心に決めたgucciなのでした(T_T)

さてさて、ブリュッセルMIDI駅からトラムで、ホテルのある駅に帰り、ホテルでしばし休憩。
その後、小雨の降る中、ブリュッセルの名所グランプラスを見に行く。

グランプラスは「世界一美しい広場」だそうだけど、実際見ると、そうでもない。どこかの旅行サイトで書いてあったように、ベネチアのサンマルコ広場のほうが、よっぽど調和がとれてて映画的で素敵だと思った。
もうひとつ有名なブリュッセル名物、小便小僧(マネケンピス)を見て(小さかった!)、

帰りに通りのお店でイチゴとバナナとチョコレートののったワッフルを買ってホテルに戻る。

果物とチョコレートで見えないけど、これが、リエージュワッフルv
通りには、やっぱりチョコレートやさんがいっぱい。

これはチョコの滝。プチ・チャーリーとチョコレート工場。

今日はお昼が遅かったので夕飯はこれでおしまい
明日は何をしようかな。
ワッフルはやっぱりおいしかった。

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