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ベルギー・オランダ旅行記1日目

3月25日(土)

昨夜はなんだかんだで寝たのが明け方の4時。
目覚ましは6時半にかけたから、正味2時間半しか寝ていない。あまりの睡眠不足に、空港へ向かう電車の中で吐きそうになる。そういえば旅行の前はいつもこう。
学べよ、自分…(笑)

空港は、春休みなのでもっと混んでるかと思ったら、そうでもなかった。
ユーロに両替をして、チェックイン。
出国審査を通り抜け、DFSをちょっと覗いて、ゲート12へ。
あまり旅行に行く実感がわかないまま、飛行機(例のごとくエールフランス。名古屋からヨーロッパへはコレが一番便利)に乗り込む。
いつもはもっと旅行を指折り数えて待っているんだけど、今回は指を折る暇もなく旅行の日が来てしまったので、なんだか現実味がないのだよね。
向こうに着くまでひとりっていうのもあるかもしれない。

チェックインのときに席を選ばせてくれたおかげで、3列の席の窓際、しかも真ん中の席には誰もいない席に座ることができた。
隣がいないって、本当にラクチン!
私はほとんどトイレに行かなくても平気なので(パリまでの12時間中、一回しか行かなくていい)、窓際の席というのもありがたい。
機内食を少し食べ、映画(ハリポタ)を流しながら、いつのまにか熟睡。
ちなみに、機内映画セレクションは、ハリポタ、三丁目の夕日、レジェンドオブゾロ、スタンドアップ、ロードオブザリング(旅の仲間)など。
スタンドアップはわかるけど、今更なぜFOTR?もしや豆効果か!?

睡眠不足のおかげで、12時間もあっという間だった。
パリには現地時間で2時ごろ到着。
スーツケースをピックアップし、広い空港内を、GAREという標識をたどって空港駅に向かう。
パリからベルギーのブリュッセルまでは電車で移動するのだ(この運賃も航空券に含まれる)。
外国に電車で行けるなんて、ヨーロッパのひとはうらやましい。

空港駅はひたすらだだっぴろい空間だった。
ガラスとステンレスでできていて、底冷えがする。
ステンレスのベンチに腰掛けていると、どんどん体温が奪われていくので、仕方なく立って電車を待っていると、ひとりの金髪の女の子がフランス語で(たぶん)話しかけてきた。
どうも、チケットはどこで売ってるのかを聞いているみたいなんだけど、ナンデどう見てもジモティに見えない私に聞くんだーー!(笑)
英語で「すいません、このへんは不案内なので…」と答えると、アッと気づいてメルシー!と去って行った。

そうこうするうちに、電車の出発時間が近づいたので、プラットホームに向かうと、ホームへの降り口の手前にエールフランスのカウンタがあるのに気づいた。
私はすでに名古屋空港で、航空券クーポンとパリ〜ブリュッセル間のチケットを引き換えていたので、必要ないとは思ったのだけれど、一応聞いてみることにした。

「この電車、このチケットで乗れますか?」
答えは「non」。
「このチケットでは乗れないわ、もう一枚別のチケットが必要よ」。

えええええええ!?
でも、だって、私の航空券はブリュッセルまでの運賃が含まれてるやつだし、他のチケットを買う必要はないんじゃないの?それに、名古屋空港の職員が勝手にクーポンをちぎって、パリまでの航空券とブリュッセルまでのチケットに代えてしまったんだから、他のチケットは存在しないんです…!

しどろもどろになりながら、英語で説明したけど、向こうもそれほど英語が堪能なわけではなく(もちろん私も)、「とにかく、もう一枚チケットがあるはずよ」の一点張り。
「ちゃんとポケットやバッグを見てみて!」と何度も言われたけど、「ないものはないんです!」とだんだんイライラしてきた。
バッグに手を突っ込み、ほーらね!と見せようとしたところ、底のほうになにやら一枚のチケットが…

すごーい、魔法みたい★

っていうかハズカシー!!!!!
穴があったら入りたい…。
ひたすら恐縮して謝るgucciに、エールフランスの職員は「いいのよ、見つかってよかったわね」とにっこり。
ほんと、すんません…!!!

イヤーな汗をかきつつ、ホームに下りて赤とグレーの電車タリスに乗り込む。
私のシートは44番。
どうも、これは一等車のようで、車内には座席が3列に並んでいる。リクライニングは電動で、足元も広々。発車してすぐ、飲み物やお菓子(クッキーとかポテトチップス)のサービスがあったりした。

窓の外はフランスの田園風景が続いていて、すばらしい眺め。
小さな村々が遠くに見える。どの村も、小さな教会を中心にまとまって建っている。
いいな、フランスの田舎って大好きだ。

一時間ほどでブリュッセルに到着。
狭く小さいトラムに乗りかえ、3つ目の駅、グランプレスに一番近い駅で降りる。
ここから今日のホテルhotel st-nicolasまではほんの2,3分。
寒さに震えながら、あっさり到着。
あとで気づいたことだけど、このホテル、外壁にミュシャを模倣した絵が描いてあったり、ホテルの朝食レストランにミュシャの絵がかかってたりで、どうもフューチャリング・ミュシャなかんじ。チープ感は否めないが、gucci好みといえないこともない。

チェックインして部屋(102)に入ると、そこにはダブルベッドがひとつ。


えーっ、ちゃんとツインって言ったのに…(T_T)
フロントに行って、部屋を変えてもらうように頼んだけど、今日は空き部屋がないとのことで、ダメ。トホー。
ヨーロッパはツインという概念があまりなくて(同性同士で旅行をすることが少ないから)、二人用といえばダブルベッドというところが非常に多い。と思う。
でもこんなビジネスホテルでダブルはないだろう…(T_T)
去年のフランス旅行で友達の寝返りやいびきに辟易したこともあって、今回は気をつけてツインを選んでたんだけどなー。

フロントで交渉中に、通りからホテルの中を覗いている日本人を発見。
Rちゃんだ!
おおお、ちゃんと会えたねえ!
事情を説明し、まあダブルでも仕方ないよ、といいつつ部屋へ向かう。
部屋は小さかったけど、清潔で、問題ない。立地も完璧だし、これで一泊65ユーロは破格の値段。
実は、今回Rちゃんがホテル代は7泊で400ユーロまでしか出せない、と言ったので、予算におさまるように、ブリュッセルのホテルは思いっきりチープにしてみたのだ。そのかわり、ブルージュやアントワープは素敵なホテルに泊まることに。
やっぱり、旅行中のホテルってすごく重要だもんね!
学生の頃は引き出しからイニシャルGが出てくるようなホテルでも満足してたけど…(笑)

早速荷物を解き、私はウールのパンツに着替えて(ジーンズではあまりにも寒かった)、街へ出陣。
レストランの並ぶブシェ通りをひやかし、グランプレスを眺めて、ギャルリーサンチュベールをそぞろ歩く。
ほとんどの店は閉まっていたけど、チョコレートやは別。
街にはそこらじゅうにチョコレートやがあり、老若男女がショーケースから次々にチョコレートを買っていく。すげー。

ブシェ通りの適当な店に入り、18ユーロのムニュ(本日のメニュー)を頼む。
お酒はストロベリーのビール、クリーク。
前菜は名物エビのコロッケ、
えびのコロッケ
メインはラタトゥイユ風(?)ステーキ。
ステーキのラタトゥイユソース

デセールはプリン。
ステーキは固く、前菜は味が濃すぎて、全体的にいまいち。
まあ観光地のレストランってこんなもんよね。

ホテルに帰り、テレビでやってたパイレーツオブカリビアンをチラッと見て、寝る。
壁が非常に薄くて、まるで廊下で寝てるようだったけど、65ユーロでは文句は言えないな…。

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