「鬼さん、こちら」 やっばー・・・。 オレは、見たことのない町角に立って、ひきつり笑いをしながら辺りを見渡した。 手には、蛮ちゃんのマルボロの箱が2つ。 ポケットには、それを買ったおつりの小銭が少々。 この状態で、また。 オレって、もしかして迷子・・・ですか?? 「まいったなあ。もお・・」 あたりをきょろきょろ見渡しながら、通る人もいなくて、仕方なしにふうっとため息をつく。 方向音痴っていうのは、蛮ちゃんに日頃さんざん言われているから自覚はあるんだけど。 でも、ねえ。 無限城にいた頃は、それでもそんなことなかったはずなんだけどなあ。 まあ『雷帝』が、出撃する度に迷子になってちゃ、カッコつかないし。 つか、そんな場合じゃなかったし。 緊張感の問題なんだろうか。 でも。そういえば仕事で無限城行った時も、赤屍さん引き連れたまま迷子になってたもんね。 オレって、やっぱ、基本的に方向音痴なのかも。 とはいえ、マズイ。 また蛮ちゃんに叱られちゃうよー。 たかだかコンビニに煙草買いに行って、なんで迷子になれるんだ、ええ?!とか言って。 だってね、今年の夏はいつまで梅雨なんだよ、ってくらい雨続きで。 仕事でこの海辺の小さな町に来てからも、ずっと雨ばっかで。 やっと、お天気になった日に、ちょっと散歩がてら近くのコンビニよりは、もーちょっと先のコンビニにしようーvとか思っちゃっても、仕方ない んじゃないかなーって思うんだけど。 それが、もーちょっと先、あ、あそこにも確かあったよね。てんとう虫くんで走ってる時に発見した。よし、そこまで行ってみよう。 その角を曲がったところ。 ・・・あれ?ない、や。 どこだったっけ? もっと先だった? あ、横道行ってみよ。 こっちから、こっちに曲がってこう行ったら、もとの大きな道路に戻れるんだよね? ・・・・・あれっ? 行き止まりだ。 んじゃ、こっち戻って、こっち曲がって、真っ直ぐ行ってみたらば、きっと。 ・・・・・れれ? さらに知らない道。 おっかしいなー。 というようなことを繰り返しているうち、方向を差し示す北極星のような役割をしていたちょっと背の高いビルも、影も形も見えなくなっちゃった。 やばい。 やばいよ、これは。 どうしよう。 入り組んだ細い道が迷路のようになっているのを呆然と見つつ、さすがに脚が疲れてきて、まだ準備中の看板のかかっている居酒屋の軒下に、ずるずると座り込む。 『ああ、テメーの好奇心ってヤツを悪いというつもりはねぇ。だがよ、小せぇガキじゃねえんだ。犬がいたから猫がいたからといって、おっかけて付いてくんじゃねえ! 珍しい看板があったからと言って、フラフラ細い路地に入ってくんじゃねえ! 見るもの聞くもの、いっくら珍しくったって、風に流される蝶々みてえにひらひら勝手にどっかに行っちまうな! そのたんびに探し回る羽目になる、コッチの身にもちったぁなれ!』 出会って、無限城を出て間ナシの頃。 蛮ちゃんは、あまりに頻繁に迷子になっていたオレに、そんな風にお説教した。 オレは、でも、確かに見るもの聞くもの全部が新しかったし、本当に好奇心のカタマリみたいなもんだったから、その欲望を押さえきれなくて。 というのも、もちろんあったんだけど。 実のところ、そうやって必死にオレを探してくれる蛮ちゃんを見るのが、かなり嬉しくて大好きだったから。 いやもちろん、わざと迷子になれるような器用な計画性は持ち合わせていないから、本気の迷子だったんだけど。 でも、きっと蛮ちゃんが見つけてくれる、大丈夫。そんな安心もあったと思う。 こんな風に町角で途方に暮れてぼけっとしていると、必ずどこからか見つけてくれて、ほっとした顔で駆けてきてくれた。 もちろん目の前に来るなり、かなりくらくらするほどの強烈な拳骨を貰うんだけど。 『蛮ちゃあん』 涙目になって、でも探して迎えに来てくれたのが嬉しくて嬉しくて首に縋り付いて甘えると、短く舌打ちしながらも、『ったく、テメーはバカでテイノウで、どんだけ言やぁオレの言うことがわかんだか! オラ、くっつくなってのボケ!』とか毒づきながらも、ぎゅっと一度、その腕の中に安心させるように抱いてくれた。 オレ、本当に嬉しかったんだ。 誰かが、そんな風に、もう雷帝でもなく戦いに駆り出される必要もない”ただのオレ”を、もしかして大して価値のない人間かもしれないオレを、そんな風に心配して探してくれたこと。 『怖かったよぉ、蛮ちゃんー!』 『怖かったんなら、いい加減覚えやがれアホ。テメーは、オレの横から離れるな』 『うん。もしこのまま、蛮ちゃんとこ帰れなかったらどうしようかと思った』 『・・・・・・ったくよぉ』 『探してくれて、あんがと。オレ、嬉しかった』 『・・・これに懲りて、勝手にいなくなるんじゃねぇぞ』 『うん・・・。うん・・!』 とか何とか言いつつ。 実はその後もオレは、何度も迷子になったんだけど。 でも最近じゃ、よほど初めて行った街でもない限り、そんなことはなかったんだよ? まあ、ここは確かに仕事で初めてきた町で、例外といえば例外だけど。 それは、いいとして。 さて、どうしよっか・・。 小銭は持ってるから、ケイタイに電話を入れて迎えにきてもらうことは出来るけど。 たぶん、蛮ちゃんは今寝ているだろうし。 この町で足止めをくっていたのは何も雨のせいなんかじゃなく、実は仕事内容を聞いた時から持久戦になるのは予測がついていたから、依頼人さんはわざわざホテルまで用意してくれた。 波児さんに頼んでいた資料が全部揃うまで、コッチで色々足で動いて情報を掻き集めるはずだったんだけど、どうにもそれには限界があって、ついには八方ふさがりになっちゃって。 で、どうしようかと相談している矢先、昨日の夜になって波児さんからの資料がやっと届いた。 ・・・・んだけど。それはもう、とんでもない量で。 あ、オレたちノートパソコンとかもちろん持ってないから、プリントアウトしてもらったんだけどね。 蛮ちゃんは、それをほぼ徹夜して読破したみたい。 オレはねー。 1枚半・・・・くらい読んだとこで寝ちゃった・・らしい。 だって、難しい漢字ばっかで。 いちいち訊くとうるさがられるし。 第一、読んだって意味わかんないし。 朝、ぼけーっと起きたら、蛮ちゃんは疲れた顔で、「煙草切らしたから買っとけ、オレぁ寝るからよ」とソレだけ言って、ベッドに突っ伏して寝ちゃった。 ごめんねー、オレ。 そういうことしか役に立たなくて。 でも、”テメエは直感だけでイイ。つまんねえ情報を詰め込まずに動いた方が、存分に力を発揮できっから”と蛮ちゃんもそう言ってくれてることだし、その辺はおまかせで。 で、全ての情報をパーフェクトに頭にたたき込んだ蛮ちゃんは、オレが動きやすいように、後でポイントになることだけ、かいつまんで教えてくれる。 サポートも万全。 それでオレは、突っ走れる。 それでも、ちゃんとコンビネーションはばっちりだし。 きっとこういうのが、オレら風で合ってるんだよね。 とまあ。それはおいといて。 しかし。 それで迷子になってちゃあ、世話ないよ。 ほんとにまったく、オレって・・。 だいたい、今頃蛮ちゃん爆睡中だろうし、電話したって出ないだろうなー。 あ、そうだ。 誰かにホテルの場所を聞けばいいんだよね! ・・・って、ホテルの名前・・。 なんだっけ? 長くて英語の名前だったから・・・・覚えてない・・かも。 はあぁ・・・・。 迷子になった時は、迷子になったと気づいた場所から動くなと言われているけれど。 でも、やっぱ、そうもしてらんないし。 ちょっと歩いてみよう。 既に広い道に出る道すらわかんなくなっているというのに、オレはふらふら歩き出した。 この町はどっちかってば田舎で、バスが走っているような大きな道路に出るまでが、やったらめったら入り組んでて迷路みたいになっている。 特にこの辺りは、細い路地ばっかで行き止まりも多い。 そういえば蛮ちゃんに一度、遊園地の中の『巨大迷路』とかいうのに連れてってもらったことがあるけど、あんな感じで、ここがゴールっていうのがあるといいんだけど。 いやいや、ゴールはホテルなのです。頑張ろう。 とにかく蛮ちゃんが起きる前に、マルボロ持って帰らないと。 寝起きに煙草ないと、むちゃくちゃ機嫌悪くなるんだもん。 ゲンコじゃすまないかも。 いざ。 そんな感じで歩きかけて、早2時間くらい。 歩けど歩けど、大きな道路には出ないのです。 なんか同じとこばっか、ぐるぐるしてるような気がしてきた。 おなかすいたな。 そういや、朝ごはん食べてない。 おなかすくと、頭も働かなくて。 電話したくても、電話すら見つからない。 お腹がすいて心細くなってくると、どうも考えもマイナーな方向に行くようで。 このまま、蛮ちゃんとこに帰れなかったらどうしようとか。 置いてかれちゃったらどうしようとか。 あーあ・・。 蛮ちゃぁん・・・。 (・・・・・?) 心の中で呼んだ途端に、声が聞こえたような気がした。 同時に気配が・・? 思って、ふわっと振り返る。 確かに気配があった。 そんなに近くじゃないけれど、感知できる程度には遠くなく。 迷路のように入り組んだ細い道を振り返ってじっと見て、オレはほっとしたように笑んだ。 近づいてきてる。 確実に。 コッチに向かってる。 思ったと同時に、オレは走り出していた。 気配が近づく。 たぶん、オレは見つけられたんだろう。 走ってくるような、猛然と迫ってくる強い『気』。 それが近づくと、オレはわざとそれをかわすように、ちょっと2本ほど通りをやり過ごして右に曲がった。 あれ? なんでこんなことをしてるんだろう? なんで逃げるようなマネ? 先回りされないように、さらに右に折れようとして、左に変えた。 さすがにこの辺は、さっきからぐるぐる歩いているだけに、もう覚えたよ。 ここを曲がったとこは行き止まりでしょ? ほらね。 なので、こっちの小さなパン屋さんの角を入って、ぐるっと回るとまた元の場所。 気配が、後方左に湾曲する。 あ、やばい。 そんな道あるって、どうしてわかんの。 そこ、さっきオレもさんざん迷ったとこなのに。 あ、だんだん距離が迫ってきた。 やばい、やばい。 踵を返す。 走り方を本気にする。 こんな、のたのた走ってちゃ、あっと言う間に捕まっちゃうよ。 右へ、左へ。 左と見せかけ、ざざっと右へ。 前方まっすぐ行って、なぜか急にUターンしているような道に入って、そこから人1人やっと通れる細い筋に入る。 あれ、ここって行き止まりじゃないよね。 予定外のところに出てしまい、呆然とする。 でも、走る速度は落とせない。 後ろを振り返る。 わわ、ついてきてる! それにしても、かーなりこの辺歩いて熟知した気になってたけど、なかなかあなどれないや。 それとも、またしても得意の方向音痴が出てしまった? うわ! しまった。 ここ、初めてだ。 やな予感。 もしかして・・。 あ、マズイ。 マジで、マジで行き止まり・・! 「こんのぉ・・!」 思わず声に出してそう言って、走ってきた勢いのまま目の前に現れた木の塀の上にひらりと上がると、意外にもそこはもともとは通り道だったのか、3mばかりの間隔をおいて向こう側に道が見えた。 飛び越える。 とはいえ、人様のお家の庭の端っこを飛び越えるわけで、小さく「ごめんなさい」を言うのは礼儀。 (誰も聞いてないけど) 飛び越えた瞬間、見覚えのあるつんつんした黒髪が二筋後ろの三叉路に見えた。 うわ、もうこんなとこまで来てんの、いつのまに! 飛び越えて、着地と同時に猛然とダッシュ! 後、小さな通り2本分くらいのとこまで迫られてるんだもん、ちょっとさらに本気走り。 目の前の敵をかわしていくように右に左にと、迫ってくる壁や塀をよけながら、狭い路地を突っ切る。 もう、堪え切れずに顔は笑ってる。 「ぷっ。へへ・・! あはははは―!」 笑い声が聞こえたのか、気配が怒気に覆われた感じ。 ヤバイ、怒らせちゃった? ふざけすぎ? でもでも。 ♪おーにさん、こちら。手のなる方へー♪ 思いつつも、なんだかとても楽しくなって小さく歌った途端。 さっと後方にあった気配が消えた。 あれ? 走りながら思う。 おかしいな。 確かにあのへんにいたよね。 いったい、どっちに行っ・・・・・! 意識を集中させようとした瞬間、突如、右の道から現れ目の前に迫ってきた人影に、オレは大びっくりして叫んだ。 「うわあ!」 叫ぶと同時に、ぐい!と腕を掴まれる。 「うわあ、じゃねえ!」 ゴキ・・!! 「〜〜〜〜〜いったぁ〜〜」 目の前に現れるなり、思いっきり見回れた拳骨に、オレはその場に沈没した。 頭を押さえてへたり込むオレを、フン!と腕組みをして蛮ちゃんが見下ろす。 「なぁに、遊んでやがる」 「いたいよぉ、もう」 「ったりめぇだ! なーにやってんだ、テメエはよ!」 「ええっと・・」 何やってるかと言いますと、実は迷子になっていて。 どこがどこだかわかんなくなって、途方に暮れてたら、蛮ちゃんの気配がして。 走り出したのは、でも、なぜだか反対方向で。 「ったくよー。3時間もどこほっつき歩いてやがんだよ! しかも、人がご丁寧に探しにきてやりゃあよ!」 「逃げまくるし?」 「おうよ!」 「だって、怒られると思ったんだもん。だから、咄嗟に・・。でも楽しかったね、えへへv」 「楽しかねえ! なーんで、んなとこでテメエと鬼ごっこしねえといけねぇんだ! あぁ!?」 「ごめーん」 「ちっとも反省してねぇな!」 「いだだだだ・・・! 反省してるよ、してます、してるってば〜! 痛いー!」 いつも通りこめかみ辺りを両の拳でぐりぐりされて、あまりの痛さについ涙目に・・。 もー。いたいよー。 「おら、帰んぞ!」 へたりこんでるオレの腕をぐいと取って、蛮ちゃんは背を向けると怒ったようにそのまま歩き出しちゃった。 腕を捕まれているので、オレも歩くしかなくて、立ち上がるなりひっぱられるようにして歩き出す。 「ねえ、蛮ちゃん」 「あー?」 「煙草」 「ああ」 ひっぱられてない方の手で差し出すと、蛮ちゃんは一個だけ取って、片手で器用に箱を開けて一本を取り出して口に咥えた。 ”ったく。んなことなら、自分で買いに出た方が早かったぜ”と呟く声がして、あれっと思う。 「寝てたんじゃなかったの?」 そういえば、3時間もって、オレがホテル出た時蛮ちゃん確か既に寝てたような気が・・。 「寝てられっか」 「なんで?」 不思議そうに訊くオレに、蛮ちゃんが腕を掴んだまま、ちろっとオレを振り返る。 「あ・・・。もしかして、煙草買って帰るの、寝ないで待っててくれた・・?」 知らない町で、オレを1人でお使いに出しちゃったから心配してくれたのかな? いや、いくら何でもそんなことはナイか。 まさか、そこまで過保護じゃない・・。 「ったく。んなに手のかかるヤツじゃなけりゃあな」 ・・・あれ? もしかして”あり”なの・・? 不機嫌に言って、内心を言い当てられた子供みたいにフイとふてくされたように前を向く蛮ちゃんに、胸の中がぐっとあったかくなって、嬉しくて嬉しくて、つい笑いがこみ上げてきてしまう。 「ね、蛮ちゃん」 「あ?」 「続き、しよ?」 「なんのだよ?」 「鬼ごっこ!」 「はぁ?」 「おいかけてよ、蛮ちゃん!」 「あ゛あ゛!?」 言うなり、蛮ちゃんの腕をすり抜けて駆け出すオレに、置いてけぼりをくった蛮ちゃんが呆然として立ちつくす。 「ちょ・・・! ちょっと待て、ゴラァ!」 「ね、ね、早くー! おーにさん、コチラ!」 「あのなあ! 誰が鬼だ! 第一、オレぁ、んなつまんねえ遊びにゃ付き合う気は・・」 「早くー! それともオレのこと、捕まえられない?」 「・・・んだとぉ」 挑発、成功! 後でかーなり痛い目に(たぶんベッドで)合わされるだろうけど、それもこの際覚悟のウチ。 頭から蒸気でも出してそうな蛮ちゃんが、猛然と追い掛けてくる。 オレは、もちろん逃げる! ひらりと駐車場のフェンスを乗り越え、小さな森を突っ切る。 「テメエ!」 声が追い掛けてくるけど、それはまたふいに気配をなくして。 うわわ、どっちから!? 駆け出しながら、おっかなびっくりしていると、突然上の木々がざざっと割れて、空中から蛮ちゃんが降ってくる。 うわあ。 「んなろ、オメーのそんなトロい走りでオレさまを撒けるなんて思うなよ!」 「うわああっ、ようしオレだって!」 蛮ちゃんの右手を間一髪かろうじて避け、枝にくるりと身を翻す。 「こっちだよーだ」 「ぎーんじィ! 調子こいてんじゃねえぞ!この!」 オレはもう笑いが止まらない。 蛮ちゃんも、不本意ながら笑ってる。 なんでこんなことになってんのか、もうよくわかんなかったけど。 でも、知らない町でこんな風に二人、盛大に鬼ごっこが出来るなんて、すごく楽しくて。 「はははは・・・・!」 「笑ってんじゃねえ」 「蛮ちゃんも笑ってるじゃん」 「笑ってねえ! オレは眠ぃんだっての! 銀次、おら、いい加減に・・」 「寝るのは、遊んで帰ってから一緒に寝たらいいじゃない。ねー。それとももう降参?」 「んだと」 「すぐムキになるんだから!」 「テメー! 捕まった時に、たーっぷり後悔させてやんぜ?」 「捕まんないよーだ!」 「テメエ、生意気!」 「あはは」 結局、オレたちはそんなわけで、その後二時間たっぷりはそこいら中を走り回って遊び倒した。 蛮ちゃんは、後でひたすら「あーあ。あん時、煙草をとっとと自分で買いに行ってりゃあよぉ」と後悔していたけど。 オレは、迷子になってよかったなーと、ひたすらこの町と自分の方向音痴に感謝したよ。 でも、本当は、あの時。 オレについ過保護しちゃった蛮ちゃんが、なんだかバツが悪そうに照れくさそうにしてたから、 オレはそれをカムフラージュしてあげちゃったのです。 ねえ、本当だよ? ねえ。 だから、ベッドでのおしおきはなしにしてよー。 ねえってば! END 最初、10万ヒット記念にと早々と書き始めていたのですが、どうにも記念品の割りにゃあヌルイなあと思い直し。 (本当の記念品も実はヌルイといえば、ヌルイ・・) 普通にSSとしてアップしました。 なんか知らない町に行った時、ぶらりと出歩いた細い道が迷路みたいになってると、鬼ごっことかしたくなってみたりしません? そういうどうでもいいことで遊べる、ちょっと子供な蛮銀を書いてみたかったのです。 でもって、今回スタイルシートとphotoを使ってみて、ちょっと今までと違う感じに・・。 ふーん、こんな感じになるんだあv おもしろい、おもしろい。 つか、ビルダーでもスタイルシートつかえたんだ・・。今まで知らなかったの。 そもそも「すたいるしーと? それなに?」って人だから(笑) もっと勉強しましょう。 モドル |